3 / 57
第2話 【操魔】ロマンしか感じない
しおりを挟む
第2話 【操魔】ロマンしか感じない
朝目が覚めるとそこは…知ってる天井だった。
昨日までとなんも変わらん。
「りう、起きたの? もう少し待っててね。すぐご飯にするから」
「ん~っ」
「あら、寝ぼけてる。かわいいー」
お母ちゃんは俺のこと好きすぎると思うぞ。
さて、昨日のことだが…夢かな?
確認のしようがないんだよなあ。この世界、ステータスとか簡単には見れないんだよ。
特殊な魔法が必要らしい。
だから…あっ、マジだった。
自分の中に何かある。みたいな感覚があった。
選択できる何かがあるのだ。
そのうちの一つ、【操魔】に意識を向けてみる。つまり起動してみる。
すると何かとつながる感じがあった。
つながったのは全部で八つ。昨日のホタル見たいな光だ。今は明るいから光というより柔らかい色調のシャボン玉みたいな感じだな。
どうやらこの光を操るのが操魔の能力らしい。
操魔。なんかロマンを感じる名前だな。
これってひょっとして魔力なんだろうか。
魔力を操る。ロマンしか感じない。
この八つの(たぶん)魔力は俺の意思に従って自由に動く。
空中でドッグファイトをしてみたり、飛び回る七つを一つで撃ち落とすゲームをしてみたり、ラインダンスを躍らせて見たり…
はて、これに何か意味があるんだろうか?
一つ思いついたことはあるのだが、室内ではちょっち危ない感じなので後回しにしよう。
あと二つ、一つは【影の箱庭世界】というやつ…なんと! この感覚は空間収納ではないか。確かに空間収納が使えるようになった感じがある。
「スキルってなんとなく使い方が分かるってホントだったんだ…」
ちょっと感動だ。
だがすぐにがっかり。
収納に使えるスペースはなんと二センチ四方。飴玉一個ぐらいしか入らんわ。
「レベルが足りないのかなあ?」
もう一個は【叡智】というらしい。
これはなんだろ。感覚としてはオートスキル? 必要な時に勝手に機能する感じだ。
現状では機能しているのかどうか?
「りうー、さあ、ご飯にしましょう」
「はーい」
あったかいスープと炙ったパンだ。お母ちゃんのうでがいいのか結構おいしい。
きょうも絶好調だぜ。
ご飯を食べ終わったころに変なのがきた。
「ピオニー先生、村長が昨日魔力測定をやった子供は全員集まるようにってよ」
隣の爺さんだな。
年甲斐もなくお母ちゃんをいやらしい目で見るくそジジイだ。
あっ、ピオニーってのはお母ちゃんの名前な。
でもまあ、村長に呼ばれたのなら仕方がない。
行ってくるか。
◇・◇・◇・◇
でこうなる。
「まったくわが村から最下級の判定を受けるやつが出るなど恥ずかしいことだわい。今日集まってもらったのは子供たちに魔法の勉強をさせるためじゃ、魔法も使えない出来損ないが来てどうするんだね」
うーん、嫌味なジジイだ。
俺は呼ばれたから来たんだが…
だがまあ、言っていることは正しいな。
使えもしない魔法の話など聞いても意味がない。
だったら朝考えた操魔の練習をするべきだ。
「じゃあ帰りますね」
これで問題なかろう。
村長は唖然としているが気にする必要もあるまい。
でやってきました村のハズレ。
田舎なのか、文明レベルが低いのかこの辺りは非常に自然が豊富だ。
村の人口は300人ほど。俺の感覚ではかなり小さい。
北側には森があり、川も流れていてなかなかに良い景観だ。
反対側は農地だな。村の人はほとんどが農民だ。
うちは違うぞ。
うちはお医者だな。
現代医学なんかはなくてこの世界の医学は漢方に近い気がする。
薬草や生薬から薬を作り、患者の症状に合わせて処方する。
けがなどで切迫している時は回復魔法なども使われる。
まあ、ファンタジー世界だからな。
お母ちゃんは薬医術士ということになるらしい。
で裏の森なんかは生薬の宝庫。
お母ちゃんと何度か来たことがあるのだ。
勝手知ったるなんとやら?
ただあまり奥に行くと道に迷うかも…
ザワワッ。
そう思った瞬間頭の中で何かがざわめいた。
そっちに意識を向けると【マップ】という言葉が頭に浮かぶ。
叡智さんが動いたらしい。マッピングができるようだ。
でこのマップ機能を立ち上げてみたけどやっぱりちょっと微妙~。
自分を中心に半径5mぐらいの範囲がマップになるみたい。
全体に真っ白なところに色のついた線がのたくっているような。マップとして役に立つのか?
いや、立つのだよ。
自分ちと現在位置と通ってきた道が表示されるからな。少なくとも道に迷うことはなくなった。
よし、少し奥の方に行ってみるか。
俺は操魔で八つの魔力をくるくる回しながら進んでいく。
ハンドスピナーみたいなもんさ。
スピードを上げるとギュオーーーーンみたいな感触がしていい感じだ。
ズンドコズンドコ進みながらこのくるくる回るリングを木の枝に突っ込ませてみる。
ちゅいん、ちゅいんと音がして葉っぱが切断されていく。
「ふふふっ、これがやりたかった」
家の中じゃできないからな。
ただ切断というほどじゃないみたいだ。
葉っぱは切れるが枝はちょっと難しい。
「薄さが足りないんだよな」
威力は十分だと思う。枝に突っ込ませても少しずつ切り込んでいるから。
魔力って言うのは目に見えないぐらい小さいものと考えると、エネルギー粒子だな。
粒子サイズなんだからほとんど二次元の厚みを作れるはず。
くるくる回るリングをじっと見る。
「うん、とんがり方が甘食見たいだ」
それじゃあ無理だよね。
これを薄く薄く押しつぶす…もっと薄くもっと薄く…それ!
すぱんっ!
「おおー、せいこうだー」
薄さが増したら切断力が上がったな。
だけど太い枝とかはまだ無理…
♪――権能・操魔がレベルⅡになりました。制御量が上昇します。
♪――影の箱庭世界がレベルⅡになりました。保有空間が拡大します。
おおー、早いな。低レベルだとこんなものか。
収納は使ってみたら8cm四方ぐらいになっていた。財布にはなるかな。まあ、お金を持ってないけど。
制御量は…なんか一気にブワッと増えた。
「全員整列」
数を数えてみたら64個あった。
八倍か。どういう基準だろう。でも制御量が増えたことでカッターの性能が格段に上がった。
太い枝も切れるようになったのだ。
「やっぱりしゅつりょくだよね」
これで獲物でも取れれば狩人として暮らしていけるかもしれない。可能性は何でもありがたいものだ。
意外だったのが制御範囲がある事か。部屋の中でただ飛ばしている時には問題なかったのに作ったリングとかは制御範囲を超えると制御不能になる。
いきなり分解したりはしないのだが、そのまま飛んで行ってしまうのだ。ばらけつつ。
レベルⅠの時、計らなかったのが悔やまれるがレベルⅡの現在は64cmぐらい。たぶんこの前は8cmだったのだろうと推測する。
「でも、なげっぱなしならけっこうな距離届くから…」
どこかに獲物おらんかな~。
この辺りは角兎というのがいるのだ。
頭に二本、小さい角の生えた兎で、貴重なお肉なのだ。
マップのおかげで結構奥まで来たから見つけ次第このリングを投げつけて…
がさっ!
「そこか!」
しゅぱっ!
《みぎゃーーーーっ、あぶないですよー》
あっ、いかん、間違えた。
人語を解する何かが飛び出してきた。
「だいじょうぶですか!」
『びっくりしたですよ~』
岩の上に体調15cmほどのねんどろいどみたいなやつがいた。いや、怪生物?
朝目が覚めるとそこは…知ってる天井だった。
昨日までとなんも変わらん。
「りう、起きたの? もう少し待っててね。すぐご飯にするから」
「ん~っ」
「あら、寝ぼけてる。かわいいー」
お母ちゃんは俺のこと好きすぎると思うぞ。
さて、昨日のことだが…夢かな?
確認のしようがないんだよなあ。この世界、ステータスとか簡単には見れないんだよ。
特殊な魔法が必要らしい。
だから…あっ、マジだった。
自分の中に何かある。みたいな感覚があった。
選択できる何かがあるのだ。
そのうちの一つ、【操魔】に意識を向けてみる。つまり起動してみる。
すると何かとつながる感じがあった。
つながったのは全部で八つ。昨日のホタル見たいな光だ。今は明るいから光というより柔らかい色調のシャボン玉みたいな感じだな。
どうやらこの光を操るのが操魔の能力らしい。
操魔。なんかロマンを感じる名前だな。
これってひょっとして魔力なんだろうか。
魔力を操る。ロマンしか感じない。
この八つの(たぶん)魔力は俺の意思に従って自由に動く。
空中でドッグファイトをしてみたり、飛び回る七つを一つで撃ち落とすゲームをしてみたり、ラインダンスを躍らせて見たり…
はて、これに何か意味があるんだろうか?
一つ思いついたことはあるのだが、室内ではちょっち危ない感じなので後回しにしよう。
あと二つ、一つは【影の箱庭世界】というやつ…なんと! この感覚は空間収納ではないか。確かに空間収納が使えるようになった感じがある。
「スキルってなんとなく使い方が分かるってホントだったんだ…」
ちょっと感動だ。
だがすぐにがっかり。
収納に使えるスペースはなんと二センチ四方。飴玉一個ぐらいしか入らんわ。
「レベルが足りないのかなあ?」
もう一個は【叡智】というらしい。
これはなんだろ。感覚としてはオートスキル? 必要な時に勝手に機能する感じだ。
現状では機能しているのかどうか?
「りうー、さあ、ご飯にしましょう」
「はーい」
あったかいスープと炙ったパンだ。お母ちゃんのうでがいいのか結構おいしい。
きょうも絶好調だぜ。
ご飯を食べ終わったころに変なのがきた。
「ピオニー先生、村長が昨日魔力測定をやった子供は全員集まるようにってよ」
隣の爺さんだな。
年甲斐もなくお母ちゃんをいやらしい目で見るくそジジイだ。
あっ、ピオニーってのはお母ちゃんの名前な。
でもまあ、村長に呼ばれたのなら仕方がない。
行ってくるか。
◇・◇・◇・◇
でこうなる。
「まったくわが村から最下級の判定を受けるやつが出るなど恥ずかしいことだわい。今日集まってもらったのは子供たちに魔法の勉強をさせるためじゃ、魔法も使えない出来損ないが来てどうするんだね」
うーん、嫌味なジジイだ。
俺は呼ばれたから来たんだが…
だがまあ、言っていることは正しいな。
使えもしない魔法の話など聞いても意味がない。
だったら朝考えた操魔の練習をするべきだ。
「じゃあ帰りますね」
これで問題なかろう。
村長は唖然としているが気にする必要もあるまい。
でやってきました村のハズレ。
田舎なのか、文明レベルが低いのかこの辺りは非常に自然が豊富だ。
村の人口は300人ほど。俺の感覚ではかなり小さい。
北側には森があり、川も流れていてなかなかに良い景観だ。
反対側は農地だな。村の人はほとんどが農民だ。
うちは違うぞ。
うちはお医者だな。
現代医学なんかはなくてこの世界の医学は漢方に近い気がする。
薬草や生薬から薬を作り、患者の症状に合わせて処方する。
けがなどで切迫している時は回復魔法なども使われる。
まあ、ファンタジー世界だからな。
お母ちゃんは薬医術士ということになるらしい。
で裏の森なんかは生薬の宝庫。
お母ちゃんと何度か来たことがあるのだ。
勝手知ったるなんとやら?
ただあまり奥に行くと道に迷うかも…
ザワワッ。
そう思った瞬間頭の中で何かがざわめいた。
そっちに意識を向けると【マップ】という言葉が頭に浮かぶ。
叡智さんが動いたらしい。マッピングができるようだ。
でこのマップ機能を立ち上げてみたけどやっぱりちょっと微妙~。
自分を中心に半径5mぐらいの範囲がマップになるみたい。
全体に真っ白なところに色のついた線がのたくっているような。マップとして役に立つのか?
いや、立つのだよ。
自分ちと現在位置と通ってきた道が表示されるからな。少なくとも道に迷うことはなくなった。
よし、少し奥の方に行ってみるか。
俺は操魔で八つの魔力をくるくる回しながら進んでいく。
ハンドスピナーみたいなもんさ。
スピードを上げるとギュオーーーーンみたいな感触がしていい感じだ。
ズンドコズンドコ進みながらこのくるくる回るリングを木の枝に突っ込ませてみる。
ちゅいん、ちゅいんと音がして葉っぱが切断されていく。
「ふふふっ、これがやりたかった」
家の中じゃできないからな。
ただ切断というほどじゃないみたいだ。
葉っぱは切れるが枝はちょっと難しい。
「薄さが足りないんだよな」
威力は十分だと思う。枝に突っ込ませても少しずつ切り込んでいるから。
魔力って言うのは目に見えないぐらい小さいものと考えると、エネルギー粒子だな。
粒子サイズなんだからほとんど二次元の厚みを作れるはず。
くるくる回るリングをじっと見る。
「うん、とんがり方が甘食見たいだ」
それじゃあ無理だよね。
これを薄く薄く押しつぶす…もっと薄くもっと薄く…それ!
すぱんっ!
「おおー、せいこうだー」
薄さが増したら切断力が上がったな。
だけど太い枝とかはまだ無理…
♪――権能・操魔がレベルⅡになりました。制御量が上昇します。
♪――影の箱庭世界がレベルⅡになりました。保有空間が拡大します。
おおー、早いな。低レベルだとこんなものか。
収納は使ってみたら8cm四方ぐらいになっていた。財布にはなるかな。まあ、お金を持ってないけど。
制御量は…なんか一気にブワッと増えた。
「全員整列」
数を数えてみたら64個あった。
八倍か。どういう基準だろう。でも制御量が増えたことでカッターの性能が格段に上がった。
太い枝も切れるようになったのだ。
「やっぱりしゅつりょくだよね」
これで獲物でも取れれば狩人として暮らしていけるかもしれない。可能性は何でもありがたいものだ。
意外だったのが制御範囲がある事か。部屋の中でただ飛ばしている時には問題なかったのに作ったリングとかは制御範囲を超えると制御不能になる。
いきなり分解したりはしないのだが、そのまま飛んで行ってしまうのだ。ばらけつつ。
レベルⅠの時、計らなかったのが悔やまれるがレベルⅡの現在は64cmぐらい。たぶんこの前は8cmだったのだろうと推測する。
「でも、なげっぱなしならけっこうな距離届くから…」
どこかに獲物おらんかな~。
この辺りは角兎というのがいるのだ。
頭に二本、小さい角の生えた兎で、貴重なお肉なのだ。
マップのおかげで結構奥まで来たから見つけ次第このリングを投げつけて…
がさっ!
「そこか!」
しゅぱっ!
《みぎゃーーーーっ、あぶないですよー》
あっ、いかん、間違えた。
人語を解する何かが飛び出してきた。
「だいじょうぶですか!」
『びっくりしたですよ~』
岩の上に体調15cmほどのねんどろいどみたいなやつがいた。いや、怪生物?
13
あなたにおすすめの小説
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
異世界人生を楽しみたい そのためにも赤ん坊から努力する
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前は朝霧 雷斗(アサギリ ライト)
前世の記憶を持ったまま僕は別の世界に転生した
生まれてからすぐに両親の持っていた本を読み魔法があることを学ぶ
魔力は筋力と同じ、訓練をすれば上達する
ということで努力していくことにしました
【☆完結☆】転生箱庭師は引き籠り人生を送りたい
寿明結未(旧・うどん五段)
ファンタジー
昔やっていたゲームに、大型アップデートで追加されたソレは、小さな箱庭の様だった。
ビーチがあって、畑があって、釣り堀があって、伐採も出来れば採掘も出来る。
ビーチには人が軽く住めるくらいの広さがあって、畑は枯れず、釣りも伐採も発掘もレベルが上がれば上がる程、レアリティの高いものが取れる仕組みだった。
時折、海から流れつくアイテムは、ハズレだったり当たりだったり、クジを引いてる気分で楽しかった。
だから――。
「リディア・マルシャン様のスキルは――箱庭師です」
異世界転生したわたくし、リディアは――そんな箱庭を目指しますわ!
============
小説家になろうにも上げています。
一気に更新させて頂きました。
中国でコピーされていたので自衛です。
「天安門事件」
序盤でざまぁされる人望ゼロの無能リーダーに転生したので隠れチート主人公を追放せず可愛がったら、なぜか俺の方が英雄扱いされるようになっていた
砂礫レキ
ファンタジー
35歳独身社会人の灰村タクミ。
彼は実家の母から学生時代夢中で書いていた小説をゴミとして燃やしたと電話で告げられる。
そして落ち込んでいる所を通り魔に襲われ死亡した。
死の間際思い出したタクミの夢、それは「自分の書いた物語の主人公になる」ことだった。
その願いが叶ったのか目覚めたタクミは見覚えのあるファンタジー世界の中にいた。
しかし望んでいた主人公「クロノ・ナイトレイ」の姿ではなく、
主人公を追放し序盤で惨めに死ぬ冒険者パーティーの無能リーダー「アルヴァ・グレイブラッド」として。
自尊心が地の底まで落ちているタクミがチート主人公であるクロノに嫉妬する筈もなく、
寧ろ無能と見下されているクロノの実力を周囲に伝え先輩冒険者として支え始める。
結果、アルヴァを粗野で無能なリーダーだと見下していたパーティーメンバーや、
自警団、街の住民たちの視線が変わり始めて……?
更新は昼頃になります。
『ミッドナイトマート 〜異世界コンビニ、ただいま営業中〜』
KAORUwithAI
ファンタジー
深夜0時——街角の小さなコンビニ「ミッドナイトマート」は、異世界と繋がる扉を開く。
日中は普通の客でにぎわう店も、深夜を回ると鎧を着た騎士、魔族の姫、ドラゴンの化身、空飛ぶ商人など、“この世界の住人ではない者たち”が静かにレジへと並び始める。
アルバイト店員・斉藤レンは、バイト先が異世界と繋がっていることに戸惑いながらも、今日もレジに立つ。
「袋いりますか?」「ポイントカードお持ちですか?」——そう、それは異世界相手でも変わらない日常業務。
貯まるのは「ミッドナイトポイントカード(通称ナイポ)」。
集まるのは、どこか訳ありで、ちょっと不器用な異世界の住人たち。
そして、商品一つひとつに込められる、ささやかで温かな物語。
これは、世界の境界を越えて心を繋ぐ、コンビニ接客ファンタジー。
今夜は、どんなお客様が来店されるのでしょう?
※異世界食堂や異世界居酒屋「のぶ」とは
似て非なる物として見て下さい
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる