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1章 魔法剣士

27話 青鬼の夜襲

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 夜中になるころ大きな影が群れの中へ入ってくる。
 数は7匹である。
 俺と清音は後ろを歩く青鬼2匹を奇襲して首をはねる。
 俺は3匹目の足の腱を切り倒れたところを首をはねる。
 清音は4匹目の右足を切り倒れたところを切ろうとするが、残りの鬼が気づく。
 俺と清音は分かれて逃げる。
 俺には2匹、清音には1匹追いかけてくる。
 俺は刀に乗せた力で刀身を伸ばし、青鬼を1匹横一閃にする。
 もう1匹の青鬼がこぶしを振り上げ俺をつぶそうとするが、つぶれた家の中に逃げ込む。
 青鬼は俺を捕まえようとがれきに腕を突っ込む。
 俺は茅葺屋根に上がり、青鬼の背中に飛び降りる、もちろん刀は心臓を貫いている。
 清音もつぶれた家の影に飛び込み、追ってきた青鬼から隠れる。
 青鬼は彼女を探し回る。
 清音は青鬼の後ろを取ると足の腱を切りつける。
 青鬼は倒れ、清音は首をはねる。
 そして彼女は右足を切って動けなくなった青鬼の首をはねに行く。
 俺たちは7匹の青鬼を狩り、村長の家へ戻る。
 村長が迎えに出てきて俺たちに聞く
 「どうでしたか。」
 「青鬼が7匹来ましたが、7匹とも狩りました。」
 「2人で7匹の青鬼をたおしたのですか。」
 「そうです。」
 「もしかして、つな様と清音様ですか。」
 「俺はつなで、こちらは清音ですが。」
 「角倉の守り人が来てくれたのですね。」
どうも扶桑の近隣の村まで噂が広がっているようだ。
 夜遅いので村長とは明日話すことにして、寝ることにする。
 村長の家には村人全員がいるので大部屋にざこねする。
 みんな、清音が一緒に寝ることに文句を言う者はいなかった。
 朝になり、俺たちは村長に話を聞く
 「依頼には、青鬼が3匹村を荒らすとあったが状況が違うな。」
 「それは、依頼を出した時には、まだ冬だったんです。」
 「状況が変わったのか。」
 「はい、春になると青鬼の数が増え、たちまち家畜がいなくなりました。」
 「それで人を襲ったのか。」
 「そうです。」
清音が聞く
 「青鬼はどこからきているの。」
 「北の台地から来ます。」
 「分かりました、今から行ってきます。」
 「待ってください、あそこは入ったら出てこられないところです。」
 「どうしてですか。」
 「化け物に襲われるからです。」
 「私たちはその化け物を狩りに行くのです。」
俺たちは、北の台地へ向かう。
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