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6章 四條道隆の乱
11話 道隆の裁き
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菊は部屋に良房、俺、清音、弥次郎と千代音を呼ぶ。
菊は話し始める
「明日、道隆に沙汰を言い渡されるわ。」
「領地没収の上、斬首でしょう。」
「家族はどうなるんですか。」
「今回、かかわっていないようだから何もないわ。」
「しかし、これまで通りとはいかないでしょう。」
「そうね、貴族としてはおしまいね。」
「そうですか。」
「つな様、清音様、弥次郎と千代音には後日、褒賞が与えられるわ。」
「戦の件と牛鬼の件ですね。」
「2つの功があるので弥次郎と千代音は官位7位になるはずよ。」
「つな殿と清音殿は、官位か領地のどちらかでしょうか。」
「分からないけど、領地を持ったらお別れね。」
「どうしてですか。」
「領主になるからよ。」
俺は菊と離れるのは構わないが、清音と離れるのは絶対に嫌である。
「離れるのはいやよ。」
清音も同じ考えのようだ。
俺と清音は部屋に戻ると領主になった時の話をする
俺は清音に話す
「清音と別れるくらいなら、領地は返上するよ。」
「それは帝に失礼ではないの。」
「帝に睨まれても構わないよ。」
「分かった。私も返上するわ。」
清音も俺の意見に同意する。
翌日、城の中庭で、四條道隆の調べが始まる。
正虎が道隆に言う
「帝の御前である。包み隠さず申せ。」
「私は、逆賊を討ちに行ったのです。」
「逆賊とは誰ですか。」
「菊姫です。」
話を聞いていた貴族たちがざわめく。
「証拠はあるのですか。」
「私は正義をなそうとしたのです。」
「軍を動かせば人々の不安を煽ります。」
「これしかなかったのです。」
「誰にそそのかされたのです。」
「私の一存です。」
「鬼柳儀幽とは誰です。」
「あの方は関係ありません。」
「そのような貴族は、倭の国にはいませんよ。」
「知らないのですか。」
「そのような怪しげな者は知りません。」
「帝とはいえ言葉が過ぎますぞ。」
「道隆、言葉を慎まれよ。」
勝時が道隆を叱責する
道隆は考えが凝り固まったように菊を責め続けるだけである。
彼の言葉は、肝心なことは何一つ出てこない。
彼に以前の面影はない。
帝は真相をはっきりさせるつもりであったが諦める。
そして、道隆に領地没収のうえ、斬首を言い渡す。
貴族たちからは、何も意見は出ない、道隆の言動はかばいようがなかったのだ。
菊は話し始める
「明日、道隆に沙汰を言い渡されるわ。」
「領地没収の上、斬首でしょう。」
「家族はどうなるんですか。」
「今回、かかわっていないようだから何もないわ。」
「しかし、これまで通りとはいかないでしょう。」
「そうね、貴族としてはおしまいね。」
「そうですか。」
「つな様、清音様、弥次郎と千代音には後日、褒賞が与えられるわ。」
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「分からないけど、領地を持ったらお別れね。」
「どうしてですか。」
「領主になるからよ。」
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「離れるのはいやよ。」
清音も同じ考えのようだ。
俺と清音は部屋に戻ると領主になった時の話をする
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「清音と別れるくらいなら、領地は返上するよ。」
「それは帝に失礼ではないの。」
「帝に睨まれても構わないよ。」
「分かった。私も返上するわ。」
清音も俺の意見に同意する。
翌日、城の中庭で、四條道隆の調べが始まる。
正虎が道隆に言う
「帝の御前である。包み隠さず申せ。」
「私は、逆賊を討ちに行ったのです。」
「逆賊とは誰ですか。」
「菊姫です。」
話を聞いていた貴族たちがざわめく。
「証拠はあるのですか。」
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「これしかなかったのです。」
「誰にそそのかされたのです。」
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「あの方は関係ありません。」
「そのような貴族は、倭の国にはいませんよ。」
「知らないのですか。」
「そのような怪しげな者は知りません。」
「帝とはいえ言葉が過ぎますぞ。」
「道隆、言葉を慎まれよ。」
勝時が道隆を叱責する
道隆は考えが凝り固まったように菊を責め続けるだけである。
彼の言葉は、肝心なことは何一つ出てこない。
彼に以前の面影はない。
帝は真相をはっきりさせるつもりであったが諦める。
そして、道隆に領地没収のうえ、斬首を言い渡す。
貴族たちからは、何も意見は出ない、道隆の言動はかばいようがなかったのだ。
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