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9章 悪事の暴露
6話 宗七との会話
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俺たちは、領主の館を出て、角倉へ向かう。
角倉に着くと宗七が出迎える。
宗七が俺に言う
「土蜘蛛の討伐おめでとうございます。」
「ありがとう。無事に帰って来れました。」
「お疲れでしょう。離れでお休みください。」
俺たちは離れに行く。
夕食後、俺と清音は宗七と母屋の特別な客と話をする部屋にいる。
「弥次郎さんと千代音さんが官6位、達郎さんが官9位ですか。」
「俺たちは、次に功を立てたら官3位になる念書をもらったよ。」
「帝がつな様を菊姫の夫に認めたのですね。」
「そういうことになる。」
「うれしくないのですか。」
「俺は清音と一緒に居ることが出来ればいいだけなのだが。」
「もう、千代様と日奈様がいるではありませんか。」
「ああ、とんでもないことになっているよ。」
「つな様と初めて会ったのが昔のようです。」
「まだ数年しか経っていないよ。」
「私の見立ては当たっていましたね。」
「どういうことですか。」
「あなたは大物になると思いました。想像以上です。」
「菊姫と結婚することになるとは予想外ですよ。」
「戸惑っているのは、私の方です。宗七さんは嬉しそうですね。」
「その通りです。つな様が出世するほどもうかりますから。」
「そんなこと言っていると足元をすくわれますよ。」
「気を付けましょう。」
宗七の顔つきが変わる
「話は変わりますが、国府で何かありましたか。」
「早いですね。俺も植松様に聞いたばかりです。」
「ぜひ、聞かせてください。」
「そんなに知りたいのですか。」
「国府の商人たちがざわめいているという話です。この扶桑にも影響があるかもしれません。」
「分かりました、菊姫と千代を襲った犯人が分かったのです。」
「誰ですか。」
「日野信当と里見清嗣です。」
「日野信当様ですか大物ですね。今頃、国府は混乱していますよ。」
「植松様もかなり混乱していると言っていました。」
「商人にとっては死活問題ですね。」
「九条様と四條様は無事なのですね。」
「詳しくは分かりませんがそのはずです。」
「これは、国府に店を出す好機かもしれませんね。しかし、情報を掴んでから出ないと・・・」
宗七は考え込みだす。
今、彼の頭はフル回転しているのだろう。
俺と清音はしばらく待つ。
宗七は俺たちの視線に気づいたのか
「失礼しました。商売のことを考えてしまいました。」
「構いませんよ。良い商売はできそうですか。」
「はい、日野様たちについていた商人の隙をついて店を出せるかもしてません。」
清音が言う
「欲をかくのは、良くないと思うわ。」
「そうですね。慎重に行きましょう。」
「達郎が一つ目の角を持っているから換金してあげて。」
「清音様、分かりました。」
こうして、俺たちの話は終わる。
翌日、俺たちは四宮に向かって出発する。
馬に乗りゆっくり歩いていると街の人が声をかける
「土蜘蛛、討伐おめでとう。」
「また来いよ。」
俺と清音は手を振ってこたえる。
角倉に着くと宗七が出迎える。
宗七が俺に言う
「土蜘蛛の討伐おめでとうございます。」
「ありがとう。無事に帰って来れました。」
「お疲れでしょう。離れでお休みください。」
俺たちは離れに行く。
夕食後、俺と清音は宗七と母屋の特別な客と話をする部屋にいる。
「弥次郎さんと千代音さんが官6位、達郎さんが官9位ですか。」
「俺たちは、次に功を立てたら官3位になる念書をもらったよ。」
「帝がつな様を菊姫の夫に認めたのですね。」
「そういうことになる。」
「うれしくないのですか。」
「俺は清音と一緒に居ることが出来ればいいだけなのだが。」
「もう、千代様と日奈様がいるではありませんか。」
「ああ、とんでもないことになっているよ。」
「つな様と初めて会ったのが昔のようです。」
「まだ数年しか経っていないよ。」
「私の見立ては当たっていましたね。」
「どういうことですか。」
「あなたは大物になると思いました。想像以上です。」
「菊姫と結婚することになるとは予想外ですよ。」
「戸惑っているのは、私の方です。宗七さんは嬉しそうですね。」
「その通りです。つな様が出世するほどもうかりますから。」
「そんなこと言っていると足元をすくわれますよ。」
「気を付けましょう。」
宗七の顔つきが変わる
「話は変わりますが、国府で何かありましたか。」
「早いですね。俺も植松様に聞いたばかりです。」
「ぜひ、聞かせてください。」
「そんなに知りたいのですか。」
「国府の商人たちがざわめいているという話です。この扶桑にも影響があるかもしれません。」
「分かりました、菊姫と千代を襲った犯人が分かったのです。」
「誰ですか。」
「日野信当と里見清嗣です。」
「日野信当様ですか大物ですね。今頃、国府は混乱していますよ。」
「植松様もかなり混乱していると言っていました。」
「商人にとっては死活問題ですね。」
「九条様と四條様は無事なのですね。」
「詳しくは分かりませんがそのはずです。」
「これは、国府に店を出す好機かもしれませんね。しかし、情報を掴んでから出ないと・・・」
宗七は考え込みだす。
今、彼の頭はフル回転しているのだろう。
俺と清音はしばらく待つ。
宗七は俺たちの視線に気づいたのか
「失礼しました。商売のことを考えてしまいました。」
「構いませんよ。良い商売はできそうですか。」
「はい、日野様たちについていた商人の隙をついて店を出せるかもしてません。」
清音が言う
「欲をかくのは、良くないと思うわ。」
「そうですね。慎重に行きましょう。」
「達郎が一つ目の角を持っているから換金してあげて。」
「清音様、分かりました。」
こうして、俺たちの話は終わる。
翌日、俺たちは四宮に向かって出発する。
馬に乗りゆっくり歩いていると街の人が声をかける
「土蜘蛛、討伐おめでとう。」
「また来いよ。」
俺と清音は手を振ってこたえる。
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