156 / 244
11章 鬼柳動く
15話 黒鬼討伐
しおりを挟む
深夜、黒鬼が再び現れる。
黒鬼は塀を飛び越え、中庭に体重を殺して着地する。
音はわずかな音がしただけである。
俺たちはいっせいに陣から飛び出す。
黒鬼は陣に背中を向けている。
弥次郎と千代音が刀に魔力を乗せ、黒鬼の両足を切る。
切断はできないが深手である。
黒鬼の動きを封じたところに清音と達郎が前に出る。
清音は目を狙って小刀を投げる。
小刀は右目を奪う。
そして、俺と美代が左右から黒鬼に迫る。
俺が左腕を切り落とし、美代が右腕を切り落とす。
黒鬼は俺に右足でけりを繰り出す。
もう足の傷が治っているのである。
俺は油断し、けりを左腕でかばうが左腕が折れる。
弥次郎と千代音は黒鬼の足の腱を切る。
黒鬼はバランスを崩して倒れる。
そこを美代が首をはねる。
しかし黒鬼の動きは止まらない。
黒鬼は両足をばたつかせる。
弥次郎が刀を心臓に突き入れると動きが止まる。
俺は用心して両足を切り落とす。
勝成たちが起きてくる。
勝成は、首をはねられた黒鬼を見て言う
「黒鬼を討伐したのですね。」
「はい何とか、討伐しました。」
俺は答える。
弥次郎は俺に言う
「油断しましたね。」
「はい、すみません。」
清音が俺の腕を見て言う
「骨折れているよ。」
弥次郎と千代音が左腕の手当てをしてくれる。
左腕は当分使えそうにない。
黒鬼の遺体は手足と胴体をばらばらに保管することになる。
頭は、帝への報告のため、俺たちが預かる。
翌日、黒鬼討伐祝いの宴が行われる。
俺たちの国府への出発はさらに翌日になる。
俺は氏原勝成からの書簡を預かる。
そして、俺たちは大治を出発する。
黒鬼討伐が知れ渡っているのか、町の人々が見送りに出ている。
黒鬼を討伐したが、鬼柳の脅威が去ったわけではない。
俺たち6人は、襲撃に警戒しながら、国府に向かう。
1日目の夕方になる。
寝る場所を決めて、美代が陣を張る。
この夜は、化け物は出ずに済む。
2日目、弥次郎が俺に聞く
「左腕の具合はどうですか。」
「少し痛むけど大丈夫だよ。」
俺が、実戦でけがをしたのは初めてである。
訓練では、ケガの連続だったが骨折はしたことがない。
骨折が治るまで鬼柳が何もしないとは限らない。
2日目の深夜、一つ目が2匹、陣の周りに来るがしばらくして立ち去って行く。
俺はケガをしているため、清音がかいがいしく世話を焼いてくれる。
清音がつきっきりで世話をしてくれるのである。
俺は、少しケガもいいものだと思っている。
3日目と4日目の夜は化け物は来ない。
5日目の午後、俺たちは国府に着く。
黒鬼は塀を飛び越え、中庭に体重を殺して着地する。
音はわずかな音がしただけである。
俺たちはいっせいに陣から飛び出す。
黒鬼は陣に背中を向けている。
弥次郎と千代音が刀に魔力を乗せ、黒鬼の両足を切る。
切断はできないが深手である。
黒鬼の動きを封じたところに清音と達郎が前に出る。
清音は目を狙って小刀を投げる。
小刀は右目を奪う。
そして、俺と美代が左右から黒鬼に迫る。
俺が左腕を切り落とし、美代が右腕を切り落とす。
黒鬼は俺に右足でけりを繰り出す。
もう足の傷が治っているのである。
俺は油断し、けりを左腕でかばうが左腕が折れる。
弥次郎と千代音は黒鬼の足の腱を切る。
黒鬼はバランスを崩して倒れる。
そこを美代が首をはねる。
しかし黒鬼の動きは止まらない。
黒鬼は両足をばたつかせる。
弥次郎が刀を心臓に突き入れると動きが止まる。
俺は用心して両足を切り落とす。
勝成たちが起きてくる。
勝成は、首をはねられた黒鬼を見て言う
「黒鬼を討伐したのですね。」
「はい何とか、討伐しました。」
俺は答える。
弥次郎は俺に言う
「油断しましたね。」
「はい、すみません。」
清音が俺の腕を見て言う
「骨折れているよ。」
弥次郎と千代音が左腕の手当てをしてくれる。
左腕は当分使えそうにない。
黒鬼の遺体は手足と胴体をばらばらに保管することになる。
頭は、帝への報告のため、俺たちが預かる。
翌日、黒鬼討伐祝いの宴が行われる。
俺たちの国府への出発はさらに翌日になる。
俺は氏原勝成からの書簡を預かる。
そして、俺たちは大治を出発する。
黒鬼討伐が知れ渡っているのか、町の人々が見送りに出ている。
黒鬼を討伐したが、鬼柳の脅威が去ったわけではない。
俺たち6人は、襲撃に警戒しながら、国府に向かう。
1日目の夕方になる。
寝る場所を決めて、美代が陣を張る。
この夜は、化け物は出ずに済む。
2日目、弥次郎が俺に聞く
「左腕の具合はどうですか。」
「少し痛むけど大丈夫だよ。」
俺が、実戦でけがをしたのは初めてである。
訓練では、ケガの連続だったが骨折はしたことがない。
骨折が治るまで鬼柳が何もしないとは限らない。
2日目の深夜、一つ目が2匹、陣の周りに来るがしばらくして立ち去って行く。
俺はケガをしているため、清音がかいがいしく世話を焼いてくれる。
清音がつきっきりで世話をしてくれるのである。
俺は、少しケガもいいものだと思っている。
3日目と4日目の夜は化け物は来ない。
5日目の午後、俺たちは国府に着く。
10
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
チート魅了スキルで始まる、美少女たちとの異世界ハーレム生活
仙道
ファンタジー
ごく普通の会社員だった佐々木健太は、異世界へ転移してして、あらゆる女性を無条件に魅了するチート能力を手にする。
彼はこの能力で、女騎士セシリア、ギルド受付嬢リリア、幼女ルナ、踊り子エリスといった魅力的な女性たちと出会い、絆を深めていく。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…
美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。
※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。
※イラストはAI生成です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる