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14章 囚われの菊姫
2話 扶桑の黒い影
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俺と清音は、急いで旅の準備をする。
宗七と影平が来て事情を聴く
「菊姫が鬼柳に攫われました。」
「弥次郎、千代音、達郎、美代を呼び戻しましょう。」
「その時間はありません。姫は2週間の命です。」
「勝てるのですか。」
「分かりませんが行くしかありません。」
影平が言う
「姫様を守れなかったのです。つな殿と清音殿を拘束する必要があります。」
「菊を見捨てるのですか。」
「規則ではそうなりますが、必ず助けて来てください。」
「分かりました。」
俺と清音は馬で出発する。
初日は馬で走れるだけ走る。
暗くなってきたので、寝るところを決め、陣を張る。
清音が俺に言う
「すんなり、姫様の所に行かせてくれると思う。」
「いや、毎晩仕掛けてくるかもしれないよ。」
「私もそう思うわ。」
俺たちは熟睡はできない。
深夜、振動で俺たちは目を覚ます。
俺と清音は、刀を抜く。
俺は刀に魔力を乗せると力の刃を作る。
赤鬼が10匹迫ってきている。
俺は力の刃を2回飛ばし6匹を切り伏せる。
清音は陣を飛び出し1匹目の赤鬼を奇襲して胴を切る。
赤鬼は致命傷を負う。
さらに2匹目が振り回す腕をかわしながら間合いに入ると両腕を切り飛ばし首をはねる。
俺は力を肩に乗せ刀身を伸ばして、奇襲して1匹目の首をはねる。
さらに2匹目を横なぎにして2つにする。
清音が気配を探り、10メートルほど離れた木の上に人影を見つける。
俺は手刀で力の刃を飛ばして木の上の人を切り裂く。
人影は地面に落ちる。
俺たちは、落ちた人を能鬼師と確認する。
翌朝早くに俺たちは出発する。
夕方前に扶桑に着く。
俺は門で門番に言う
「熊野つなである。領主の植松殿にお目通り願う。」
門番が1人館に走る。
俺たちが館に着くと植松良房が出迎える
「どうしたのですか、様子が変ですよ。」
良房の言葉に俺たちが平常でないことに気づく。
彼は俺たちを広間に招く。
俺は良房に事情を話す
「菊姫を鬼柳に連れ去られました。」
「では、鬼柳を追っているのですか。」
「いいえ、奴は、大治の洞戸村で待つと言っています。」
「姫様は無事なのですね。」
「2週間の命です。俺たちが遅れたら殺されます。」
「洞戸村は大治から馬で1日の所にあります。」
「村を知っているのですか。」
「鬼柳を調べるときに大治のことを調べています。」
「どんな村ですか。」
「村人100人程の村で農業が中心の村だったと思います。」
「分かりました。」
俺たちは村のことを聞くと角倉へ行く。
番頭に赤鬼の角20本を換金してもらい、金貨10枚になる。
そして、離れを借り、今夜は離れに人を近づけないように頼む。
俺たちは、襲撃を警戒している。
俺たちは布団に入ることなく部屋の隅で寝る。
夜が更けてくると扶桑に黒い影が現れ、屋根伝いに角倉に近づいていく。
影は、巨体の体重を殺すように庭に着地する。
着地音はわずかな音しかしない。
清音がこの音に反応する。
俺と清音は刀を抜く。
俺は刀に魔力を乗せ力の刃を作る。
影は俺たちの部屋を襲撃するが、俺たちは待ち構えている。
俺が、力の刃を飛ばして影の腕を切り落とす。
清音が腕を拾い庭へ出る。
影は清音を追って庭に出ると月明かりに照らされ、黒鬼の姿が明らかになる。
清音は小刀を投げ、黒鬼の右目をつぶす。
俺は後ろから、刀に力を乗せて切りつけ、残った左腕を切り落とす。
黒鬼は逃げようとするが、俺は手刀で力の刃を飛ばして黒鬼の左足の腱を切る。
黒鬼はバランスを崩して倒れる。
俺は黒鬼の首をはねる。
しかし、黒鬼の動きは止まらない。
俺は心臓に刀を刺して動きを止め、さらに両足を切り落とす。
清音が俺に言う
「何とか勝てたわね。」
「俺たちも強くなっているかな。」
番頭たちが起きてきたので、俺は良房に連絡するように頼む。
しばらくすると、良房自ら役人を連れてくる。
良房は俺たちに言う
「これが黒鬼ですか。2人で退治したのですね。」
「はい、襲撃を予想していたので先手を取れました。」
「私は帝への書簡を書きますので、出発は書簡が届くまで待ってください。」
「分かりました。」
俺たちは、後は良房と番頭に任せて寝ることにする。
朝が来て、朝食を食べていると良房から書簡が届く。
俺と清音は、国府に向けて出発する。
宗七と影平が来て事情を聴く
「菊姫が鬼柳に攫われました。」
「弥次郎、千代音、達郎、美代を呼び戻しましょう。」
「その時間はありません。姫は2週間の命です。」
「勝てるのですか。」
「分かりませんが行くしかありません。」
影平が言う
「姫様を守れなかったのです。つな殿と清音殿を拘束する必要があります。」
「菊を見捨てるのですか。」
「規則ではそうなりますが、必ず助けて来てください。」
「分かりました。」
俺と清音は馬で出発する。
初日は馬で走れるだけ走る。
暗くなってきたので、寝るところを決め、陣を張る。
清音が俺に言う
「すんなり、姫様の所に行かせてくれると思う。」
「いや、毎晩仕掛けてくるかもしれないよ。」
「私もそう思うわ。」
俺たちは熟睡はできない。
深夜、振動で俺たちは目を覚ます。
俺と清音は、刀を抜く。
俺は刀に魔力を乗せると力の刃を作る。
赤鬼が10匹迫ってきている。
俺は力の刃を2回飛ばし6匹を切り伏せる。
清音は陣を飛び出し1匹目の赤鬼を奇襲して胴を切る。
赤鬼は致命傷を負う。
さらに2匹目が振り回す腕をかわしながら間合いに入ると両腕を切り飛ばし首をはねる。
俺は力を肩に乗せ刀身を伸ばして、奇襲して1匹目の首をはねる。
さらに2匹目を横なぎにして2つにする。
清音が気配を探り、10メートルほど離れた木の上に人影を見つける。
俺は手刀で力の刃を飛ばして木の上の人を切り裂く。
人影は地面に落ちる。
俺たちは、落ちた人を能鬼師と確認する。
翌朝早くに俺たちは出発する。
夕方前に扶桑に着く。
俺は門で門番に言う
「熊野つなである。領主の植松殿にお目通り願う。」
門番が1人館に走る。
俺たちが館に着くと植松良房が出迎える
「どうしたのですか、様子が変ですよ。」
良房の言葉に俺たちが平常でないことに気づく。
彼は俺たちを広間に招く。
俺は良房に事情を話す
「菊姫を鬼柳に連れ去られました。」
「では、鬼柳を追っているのですか。」
「いいえ、奴は、大治の洞戸村で待つと言っています。」
「姫様は無事なのですね。」
「2週間の命です。俺たちが遅れたら殺されます。」
「洞戸村は大治から馬で1日の所にあります。」
「村を知っているのですか。」
「鬼柳を調べるときに大治のことを調べています。」
「どんな村ですか。」
「村人100人程の村で農業が中心の村だったと思います。」
「分かりました。」
俺たちは村のことを聞くと角倉へ行く。
番頭に赤鬼の角20本を換金してもらい、金貨10枚になる。
そして、離れを借り、今夜は離れに人を近づけないように頼む。
俺たちは、襲撃を警戒している。
俺たちは布団に入ることなく部屋の隅で寝る。
夜が更けてくると扶桑に黒い影が現れ、屋根伝いに角倉に近づいていく。
影は、巨体の体重を殺すように庭に着地する。
着地音はわずかな音しかしない。
清音がこの音に反応する。
俺と清音は刀を抜く。
俺は刀に魔力を乗せ力の刃を作る。
影は俺たちの部屋を襲撃するが、俺たちは待ち構えている。
俺が、力の刃を飛ばして影の腕を切り落とす。
清音が腕を拾い庭へ出る。
影は清音を追って庭に出ると月明かりに照らされ、黒鬼の姿が明らかになる。
清音は小刀を投げ、黒鬼の右目をつぶす。
俺は後ろから、刀に力を乗せて切りつけ、残った左腕を切り落とす。
黒鬼は逃げようとするが、俺は手刀で力の刃を飛ばして黒鬼の左足の腱を切る。
黒鬼はバランスを崩して倒れる。
俺は黒鬼の首をはねる。
しかし、黒鬼の動きは止まらない。
俺は心臓に刀を刺して動きを止め、さらに両足を切り落とす。
清音が俺に言う
「何とか勝てたわね。」
「俺たちも強くなっているかな。」
番頭たちが起きてきたので、俺は良房に連絡するように頼む。
しばらくすると、良房自ら役人を連れてくる。
良房は俺たちに言う
「これが黒鬼ですか。2人で退治したのですね。」
「はい、襲撃を予想していたので先手を取れました。」
「私は帝への書簡を書きますので、出発は書簡が届くまで待ってください。」
「分かりました。」
俺たちは、後は良房と番頭に任せて寝ることにする。
朝が来て、朝食を食べていると良房から書簡が届く。
俺と清音は、国府に向けて出発する。
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