40 / 118
第2章 建国
第12話 バシュラール魔王国建国
しおりを挟む
ユリアンは、国民主義の法律を完成させる。それには犯罪の刑罰から商取引までこと細かく記載されていた。ロックは初めの数ページで読むことを諦める。
カールは2日がかりで法律に目を通すとユリアンに言う。
「この法律は使えないな。」「これのどこが悪いと言うのだ。」
「創るのはバシュラール魔王国だ。もちろん、ロック様に魔王になっていただく。」「魔王は選挙で選べばいい。もちろんロック様が選ばれるに決まっているがな。」
「ロック様は魔王としてバシュラールの全てを手に入れることになる。民衆もロック様のものだ。」「それは法律に反する。」
「当然だ。だが、君の作った法律は優秀だ。使えるところは利用させてもらうよ。」「カール、私はお前が嫌いだ。」
ユリアンは怒って部屋にこもってしまう。カールは予定通りとばかりに法律についての会議を始める。
オーガとヤコブ隊長は最初から降参している。カールが言う。
「バシュラール魔王国はロック様が主権者で国の全てはロック様のものと言うことでよろしいですか。」「婿殿が王だからそうに決まっているだろ。」
グラムがわざわざ確認することではないと言わんばかりに発言する。
「その通りです。それを明文化したのです。」
カールが説明して、次に行く。
「地方の領主は民衆が選挙で選ぶ。」「貴族が黙っていないぞ。」
ディートハルトが焦って言う。カールは説明を加える。
「法律はすぐに公布しますが、選挙は5年ごということにします。」「貴族に猶予を与えるのか。」
「そうです。貴族は5年間を民衆から選ばれるように努力が必要になります。有能な者は生き残るでしょう。」「トラブルが起きなければいいが・・・」
ディートハルトは貴族の反乱を気にする。カールは基本的な部分だけを発表していくが、みんな脱落していき、中西とフールが残るだけになる。
カールは最後に言う。
「今話したことは基本的なことです。個々の法律に意見のある人は後から意見を聞きます。」「・・・・・」
返事はない。これ以上カールと法律の話をしようというものは、この場にはいない。
バシュラール魔王国の法律はカールの思うままになる。後日、ユリアンは見事に利用された法律を読んで嘆くことになる。
この法律は、貴族から民衆まで広く公布される。字を読めない者は巷で繰り返される法律議論で効いてどんなものか覚えていく。
法律は民衆から歓迎される。貴族に支配されていた地方の運営を自分たちが選んだ者に任せることが出来るのだ。
反対に貴族たちはロックたちに反感を持つ。自分たちの地位が脅かされるのは確実だからだ。力のある貴族が集まってロックたちを倒す計画を立てる。
しかし、反乱は起こらなかった。兵たちが動かないどころか、民衆から強い反感を買ったため、動くことが出来なかった。
法律の公布から半年後、ロックたちはバシュラール魔王国の建国を宣言する。民衆はロックたちを歓迎する。魔王国の建国は人間以外の者にとっても重要なことであった。
国中からドワーフ、ゴブリン、オグル、リザードマンなどが集まって来る。ロックは魔王として彼らに面会する。ドワーフの族長が言う。
「俺たちと取引をしてくれませんか。貴族と取引していましたが魔王様と取引したいです。」「どのようなものを取引しますか。」
「武器から装飾品までなんでも作れます。」「分かりました。よろしくお願いします。後は財務大臣の中西と話してください。」
ゴブリンの族長がロックに言う。
「魔王様はホブゴブリンの部隊を持っていますが、私たちも使ってくれませんか。」「全員雇います。訓練は厳しいですよ。」
「頑張ってついて行きます。」
ゴブリンたちはグラムが引き受ける。オグルたちは族長がいない。彼らは自分の力に自信を持っていて群れないのだ。そのオグルが言う。
「オーガは名前をもらっている。俺たちにも名前をくれ。」「オーガのように訓練に耐えて、忠誠を誓うならいいよ。」
「俺たちは自由だ。オーガに勝って力を示す。」
ロックはオーガに話を振る。
「オーガ、どうする。」「全員叩きのめして見せます。」
オルグたちは、オーガと戦い始める。オルグたちはオーガに歯が立たなかった。オルグたちは負けて去っていく。
オルドビスの森から来たリザードマンの族長がロックに言う。
「私の息子ピエールは、魔族に名前をもらってから増長して若い衆を連れて勝手な振る舞いをしています。」「彼には会ったことがあるよ。」
「どうか私に名前をください。息子を止めたいのです。」「分かりました。ドラクはどうかな。」
「ドラク、素晴らしい名前だ。ありがとうございます。我が一族は魔王様に忠誠を誓います。」
魔王ロックの接見は、貴族たちもいるので3日続いた。祭り騒ぎは王都だけでなく、国中で行われる。バシュラール魔王国の建国と魔王ロックの話はすぐに隣国に知れる。
ヴァルハラ王国のセベク・アーブラハム・デ・ストラウトは、勇者ロックが魔王になることは知っていたが、その妻がアンネリースであることは知らなかった。
今、ロックの横にはアンネリースがリースと名を変えて妻としていることを知る。セベクは嫉妬の炎を燃やす。
「アンネリースは私が見染めた女性だぞ。なんであんな小僧に取られなければならないのだ。」
セベクは独り言を言いながら握った拳を振るわせる。魔王ロックを討ち取るために勇者を6人用意したが、まだ訓練が必要である。
アンネリースがぽっと出の小僧に寝取られるなど許せるはずがない。
カールは2日がかりで法律に目を通すとユリアンに言う。
「この法律は使えないな。」「これのどこが悪いと言うのだ。」
「創るのはバシュラール魔王国だ。もちろん、ロック様に魔王になっていただく。」「魔王は選挙で選べばいい。もちろんロック様が選ばれるに決まっているがな。」
「ロック様は魔王としてバシュラールの全てを手に入れることになる。民衆もロック様のものだ。」「それは法律に反する。」
「当然だ。だが、君の作った法律は優秀だ。使えるところは利用させてもらうよ。」「カール、私はお前が嫌いだ。」
ユリアンは怒って部屋にこもってしまう。カールは予定通りとばかりに法律についての会議を始める。
オーガとヤコブ隊長は最初から降参している。カールが言う。
「バシュラール魔王国はロック様が主権者で国の全てはロック様のものと言うことでよろしいですか。」「婿殿が王だからそうに決まっているだろ。」
グラムがわざわざ確認することではないと言わんばかりに発言する。
「その通りです。それを明文化したのです。」
カールが説明して、次に行く。
「地方の領主は民衆が選挙で選ぶ。」「貴族が黙っていないぞ。」
ディートハルトが焦って言う。カールは説明を加える。
「法律はすぐに公布しますが、選挙は5年ごということにします。」「貴族に猶予を与えるのか。」
「そうです。貴族は5年間を民衆から選ばれるように努力が必要になります。有能な者は生き残るでしょう。」「トラブルが起きなければいいが・・・」
ディートハルトは貴族の反乱を気にする。カールは基本的な部分だけを発表していくが、みんな脱落していき、中西とフールが残るだけになる。
カールは最後に言う。
「今話したことは基本的なことです。個々の法律に意見のある人は後から意見を聞きます。」「・・・・・」
返事はない。これ以上カールと法律の話をしようというものは、この場にはいない。
バシュラール魔王国の法律はカールの思うままになる。後日、ユリアンは見事に利用された法律を読んで嘆くことになる。
この法律は、貴族から民衆まで広く公布される。字を読めない者は巷で繰り返される法律議論で効いてどんなものか覚えていく。
法律は民衆から歓迎される。貴族に支配されていた地方の運営を自分たちが選んだ者に任せることが出来るのだ。
反対に貴族たちはロックたちに反感を持つ。自分たちの地位が脅かされるのは確実だからだ。力のある貴族が集まってロックたちを倒す計画を立てる。
しかし、反乱は起こらなかった。兵たちが動かないどころか、民衆から強い反感を買ったため、動くことが出来なかった。
法律の公布から半年後、ロックたちはバシュラール魔王国の建国を宣言する。民衆はロックたちを歓迎する。魔王国の建国は人間以外の者にとっても重要なことであった。
国中からドワーフ、ゴブリン、オグル、リザードマンなどが集まって来る。ロックは魔王として彼らに面会する。ドワーフの族長が言う。
「俺たちと取引をしてくれませんか。貴族と取引していましたが魔王様と取引したいです。」「どのようなものを取引しますか。」
「武器から装飾品までなんでも作れます。」「分かりました。よろしくお願いします。後は財務大臣の中西と話してください。」
ゴブリンの族長がロックに言う。
「魔王様はホブゴブリンの部隊を持っていますが、私たちも使ってくれませんか。」「全員雇います。訓練は厳しいですよ。」
「頑張ってついて行きます。」
ゴブリンたちはグラムが引き受ける。オグルたちは族長がいない。彼らは自分の力に自信を持っていて群れないのだ。そのオグルが言う。
「オーガは名前をもらっている。俺たちにも名前をくれ。」「オーガのように訓練に耐えて、忠誠を誓うならいいよ。」
「俺たちは自由だ。オーガに勝って力を示す。」
ロックはオーガに話を振る。
「オーガ、どうする。」「全員叩きのめして見せます。」
オルグたちは、オーガと戦い始める。オルグたちはオーガに歯が立たなかった。オルグたちは負けて去っていく。
オルドビスの森から来たリザードマンの族長がロックに言う。
「私の息子ピエールは、魔族に名前をもらってから増長して若い衆を連れて勝手な振る舞いをしています。」「彼には会ったことがあるよ。」
「どうか私に名前をください。息子を止めたいのです。」「分かりました。ドラクはどうかな。」
「ドラク、素晴らしい名前だ。ありがとうございます。我が一族は魔王様に忠誠を誓います。」
魔王ロックの接見は、貴族たちもいるので3日続いた。祭り騒ぎは王都だけでなく、国中で行われる。バシュラール魔王国の建国と魔王ロックの話はすぐに隣国に知れる。
ヴァルハラ王国のセベク・アーブラハム・デ・ストラウトは、勇者ロックが魔王になることは知っていたが、その妻がアンネリースであることは知らなかった。
今、ロックの横にはアンネリースがリースと名を変えて妻としていることを知る。セベクは嫉妬の炎を燃やす。
「アンネリースは私が見染めた女性だぞ。なんであんな小僧に取られなければならないのだ。」
セベクは独り言を言いながら握った拳を振るわせる。魔王ロックを討ち取るために勇者を6人用意したが、まだ訓練が必要である。
アンネリースがぽっと出の小僧に寝取られるなど許せるはずがない。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております
紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。
二年後にはリリスと交代しなければならない。
そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。
普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる