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第3章 ヴァルハラ王国侵攻
第4話 勇者たちの行く道
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モロクは怒り狂い魔弾をばらまくように撃ち出す。タダツグ、トウヤ、ユキコ、ヒナタはかわし続けるがヒナタの左足に魔弾が当たる。ヒナタの左ももの肉がえぐられ、ヒナタは地面を転がる。
タダツグは、魔弾をかわしながらモロクに近づいていく。モロクは怒りで防御が疎かになっている。タダツグは一気に距離を縮めて炎の刃で一閃する。
モロクは頭から真っ二つに切られる。サチが2つになって倒れたモロクに炎熱魔法を撃ちこむ。モロクは燃えながら元に戻ろうと動き出す。タダツグは炎の剣で両手足を切ろ落とす。
トウヤ、ユキコがモロクを剣で切り刻み始める。トウヤたちにとってモロクを殺すことは、これからすることのために必須である。セネカはヒナタをヒールする。
トウヤとユキコが切り刻んでいると肉片の中から紫色の宝石のような石が出てくる。トウヤがユキコに言う。
「この石は、モロクの核じゃないかな。」「そうね。魔物にも核があったわ。」
トウヤは剣で切ろうとするがびくともしない。ヒナタが斧をたたきつけるが石にキズ一つ付かない。こうしている間にもモロクの肉片が集まって修復を始める。
「タダツグ、炎の刃で石を切れないか。」「試してみるよ。」
タダツグは集中して硬く鋭い炎の刃を作りだして、石を切る。石は2つに割れて、続けて粉々に砕ける。するとモロクの肉片が動かなくなる。
サチは用心して炎熱魔法でモロクの肉片を灰にする。トウヤたちとアンドレアスはホッとする。オルドビスの森での目的を果たしたのだ。
タダツグがセネカに言う。
「リザードマンのケガをヒールしてくれないか。仲間なんだ。」「分かった。任せておいて。」
セネカはピエールの肩のケガをヒールする。タダツグはトウヤたちに聞く。
「君たちは召喚者だろ。」「そうだよ。クラスごと召喚されたんだ。」
「6人だけで他はどうしている。」「人質にされているんだ。魔王ロックを倒せと命令されている。」
「君たちにはロックは倒せないよ。」「そうか。僕たちは魔王ロックに助けを求めるつもりだ。」
「ロックは僕よりずっと強いから助けてくれるといいな。」
ピエールがトウヤたちに言う。
「族長に会ってください。森に来た理由も話してください。」「分かりました。」
リザードマンの案内で全員が集落へ行く。族長のドラクがトウヤたちに挨拶する。
「勇者が6人とは驚きです。オルドビスの森にはどのような御用ですか。」「僕たちは警戒の無いオルドビスの森を通ってバシュラール魔王国の王都に行くところです。」
「ヴァルハラ王国の勇者が王都に行ってロック様と戦うつもりですか。」「いえ、僕たちは魔王ロックに助けを求めに行くのです。」
「それなら良いのです。リザードマンはロック様に忠誠を誓っているのです。森を出るため案内をつけましょう。」「ありがとうございます。」
タダツグがトウヤに言う。
「仲間はどこにいるんだ。」「城に軟禁されている。」
「セベクはどこにいる。」「あったことが無いんだ。国王に指示を出しているから城か近くにいると思う。」
「僕はヴァルハラ王国の王都に行くよ。」「気を付けろよ。モロクでもあの強さだ。」
「分かっている。」
タダツグはどこまで自分の力が通用するか試したかった。ヴァルハラ王国の王都はタダツグにとって格好の力試しの場所だった。タダツグはセリアに言う。
「これからヴァルハラ王国の王都に行こうと思っている。セリアは、ここで待っていてくれないか。」「私はついて行きます。」
「でも、モロクのような化け物がいる場所だ。死ぬかもしれないそ。」「私は、そんなに弱いのですか。」
「そうはいっていない。」「なら、連れて行ってください。」
「後悔しても知らないよ。」「私の生死は。タダツグにかかっています。後悔することはありません。」
タダツグとセリアは、ピエールの案内でヴァルハラ王国側にオルドビスの森を抜けることにする。
トウヤは族長のドラクに魔王ロックの人となりを聞く。ドラクは答える。
「ロック様は穏やかな人です。それに話も聞いてくれるでしょう。しかし、一国の王です。国のために非情な決断をするかもしれません。」「ありがとうございます。国のためになるなら動いてくれそうですね。」
トウヤはみんなに言う。
「僕たちは勇者だ。今後、魔王ロックの味方をすると言えば協力を得られると思う。」「それはどうかな。ロックは建国したばかりだ。隣国と戦争になるようなことを引き受けるだろうか。」
アンドレアスが意見を言う。セネカが言う。
「ロックにはヴァルハラ王国を攻める口実になるわ。私たちはヴァルハラ王国について情報を持っている。交渉のチャンスはあるわ。」
トウヤたちは、自分たちが持っている情報が、ロックとの駆け引きのカードになると考える。そして、リザードマンの案内で森を抜けることにする。
ディルクはヴァルハラ王国で武具と携帯食料の値段が上がっているという情報を得る。ディルクは情報収集が得意な者たちを雇ってヴァルハラ王国の軍の動きなどを探らせる。
フールは小人からオルドビスの森でヴァルハラ王国の勇者が国を裏切り、バシュラール魔王国の王都を目指していることを知る。フールは、ロックとカールに報告する。
「勇者6人が国を裏切ったのですか、これは面白い。」「カール、どうするつもりだい。」
「ヴァルハラ王国の情報を聞き出せますし、捕えて恩を売ることもできます。もちろんヴァルハラ王国を攻めることもね。」「僕は彼らの言い分を聞こうと思う。」
「そうですね。裏切りをした理由は重要ですね。」
ディルクが言う。
「ヴァルハラ王国で、武具と携帯食料の値段が上がっています。今、軍の動きなどを調査中です。」「これは備えたほうがよさそうですね。」
「ヴァルハラ王国が攻めてくるということだね。」「可能性は高いです。」
カールはヴァルハラ王国との国境の警戒強化をする。そして、国境付近の情報を集めさせる。
タダツグは、魔弾をかわしながらモロクに近づいていく。モロクは怒りで防御が疎かになっている。タダツグは一気に距離を縮めて炎の刃で一閃する。
モロクは頭から真っ二つに切られる。サチが2つになって倒れたモロクに炎熱魔法を撃ちこむ。モロクは燃えながら元に戻ろうと動き出す。タダツグは炎の剣で両手足を切ろ落とす。
トウヤ、ユキコがモロクを剣で切り刻み始める。トウヤたちにとってモロクを殺すことは、これからすることのために必須である。セネカはヒナタをヒールする。
トウヤとユキコが切り刻んでいると肉片の中から紫色の宝石のような石が出てくる。トウヤがユキコに言う。
「この石は、モロクの核じゃないかな。」「そうね。魔物にも核があったわ。」
トウヤは剣で切ろうとするがびくともしない。ヒナタが斧をたたきつけるが石にキズ一つ付かない。こうしている間にもモロクの肉片が集まって修復を始める。
「タダツグ、炎の刃で石を切れないか。」「試してみるよ。」
タダツグは集中して硬く鋭い炎の刃を作りだして、石を切る。石は2つに割れて、続けて粉々に砕ける。するとモロクの肉片が動かなくなる。
サチは用心して炎熱魔法でモロクの肉片を灰にする。トウヤたちとアンドレアスはホッとする。オルドビスの森での目的を果たしたのだ。
タダツグがセネカに言う。
「リザードマンのケガをヒールしてくれないか。仲間なんだ。」「分かった。任せておいて。」
セネカはピエールの肩のケガをヒールする。タダツグはトウヤたちに聞く。
「君たちは召喚者だろ。」「そうだよ。クラスごと召喚されたんだ。」
「6人だけで他はどうしている。」「人質にされているんだ。魔王ロックを倒せと命令されている。」
「君たちにはロックは倒せないよ。」「そうか。僕たちは魔王ロックに助けを求めるつもりだ。」
「ロックは僕よりずっと強いから助けてくれるといいな。」
ピエールがトウヤたちに言う。
「族長に会ってください。森に来た理由も話してください。」「分かりました。」
リザードマンの案内で全員が集落へ行く。族長のドラクがトウヤたちに挨拶する。
「勇者が6人とは驚きです。オルドビスの森にはどのような御用ですか。」「僕たちは警戒の無いオルドビスの森を通ってバシュラール魔王国の王都に行くところです。」
「ヴァルハラ王国の勇者が王都に行ってロック様と戦うつもりですか。」「いえ、僕たちは魔王ロックに助けを求めに行くのです。」
「それなら良いのです。リザードマンはロック様に忠誠を誓っているのです。森を出るため案内をつけましょう。」「ありがとうございます。」
タダツグがトウヤに言う。
「仲間はどこにいるんだ。」「城に軟禁されている。」
「セベクはどこにいる。」「あったことが無いんだ。国王に指示を出しているから城か近くにいると思う。」
「僕はヴァルハラ王国の王都に行くよ。」「気を付けろよ。モロクでもあの強さだ。」
「分かっている。」
タダツグはどこまで自分の力が通用するか試したかった。ヴァルハラ王国の王都はタダツグにとって格好の力試しの場所だった。タダツグはセリアに言う。
「これからヴァルハラ王国の王都に行こうと思っている。セリアは、ここで待っていてくれないか。」「私はついて行きます。」
「でも、モロクのような化け物がいる場所だ。死ぬかもしれないそ。」「私は、そんなに弱いのですか。」
「そうはいっていない。」「なら、連れて行ってください。」
「後悔しても知らないよ。」「私の生死は。タダツグにかかっています。後悔することはありません。」
タダツグとセリアは、ピエールの案内でヴァルハラ王国側にオルドビスの森を抜けることにする。
トウヤは族長のドラクに魔王ロックの人となりを聞く。ドラクは答える。
「ロック様は穏やかな人です。それに話も聞いてくれるでしょう。しかし、一国の王です。国のために非情な決断をするかもしれません。」「ありがとうございます。国のためになるなら動いてくれそうですね。」
トウヤはみんなに言う。
「僕たちは勇者だ。今後、魔王ロックの味方をすると言えば協力を得られると思う。」「それはどうかな。ロックは建国したばかりだ。隣国と戦争になるようなことを引き受けるだろうか。」
アンドレアスが意見を言う。セネカが言う。
「ロックにはヴァルハラ王国を攻める口実になるわ。私たちはヴァルハラ王国について情報を持っている。交渉のチャンスはあるわ。」
トウヤたちは、自分たちが持っている情報が、ロックとの駆け引きのカードになると考える。そして、リザードマンの案内で森を抜けることにする。
ディルクはヴァルハラ王国で武具と携帯食料の値段が上がっているという情報を得る。ディルクは情報収集が得意な者たちを雇ってヴァルハラ王国の軍の動きなどを探らせる。
フールは小人からオルドビスの森でヴァルハラ王国の勇者が国を裏切り、バシュラール魔王国の王都を目指していることを知る。フールは、ロックとカールに報告する。
「勇者6人が国を裏切ったのですか、これは面白い。」「カール、どうするつもりだい。」
「ヴァルハラ王国の情報を聞き出せますし、捕えて恩を売ることもできます。もちろんヴァルハラ王国を攻めることもね。」「僕は彼らの言い分を聞こうと思う。」
「そうですね。裏切りをした理由は重要ですね。」
ディルクが言う。
「ヴァルハラ王国で、武具と携帯食料の値段が上がっています。今、軍の動きなどを調査中です。」「これは備えたほうがよさそうですね。」
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この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
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