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第4章 7国の王集合
第1話 動き出す国々
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サタナキア魔王国で、宰相のイペスがサタナキアに報告する。
「バシュラール魔王国がヴァルハラ王国と戦って勝ったそうです。」「魔王ロックは我の友だからな勝って当然よ。」
「それがバシュラール魔王国はわずかな手勢でヴァルハラ王国軍を全滅させています。脅威になるかと思われますが・・・」「バシュラール魔王国とは友好関係にある。心配するな。」
「一応、調べたほうがよいかと思います。」「まかせる。強い奴がいるなら報告せよ。弱い奴に興味は無いぞ。」「仰せのままに。」
イペスは諜報部隊にバシュラール魔王国の兵力を調べるように指示する。
バシュラール魔王国とヴァルハラ王国に国境を接するコール神教国では、魔王キーシリングがコール神として教皇コンチヌスに指示を出す。
「バシュラール魔王国を調査して魔王ロックを討伐できるように準備をしなさい。」「しかし、魔王ロックはヴァルハラ王国のセベク神を殺したと聞き及んでいます。」
「ヴァルハラ王国は友好国であったが、今は魔王ロックの手の内です。ヴァルハラ王国の命運も関わっているのですよ。」「その通りですが、関わらない方が良いかと。」
「私が魔王ロックに敗れるというのですか。」「その様なことはありません。只、国が乱れます。」
「そのような姿勢では魔王ロックに飲まれますよ。」「分かりました。直ちに調査を始めます。」
コンチヌスはキーシリングとの面会が終わるとどっと疲れを感じる。コンチヌスはコール神を信じていたが、教皇になってコール神であるキーシリングと会ってありがたさなど感じることなく、威圧される気配に恐怖を感じていた。
コンチヌスは聖騎士アルフォンス・バシュを呼び出す。アルフォンスはコンチヌスの前に出ると片膝をつく。
「頼みたいことがある。」「何でしょうか。全力で成し遂げると誓います。」
「バシュラール魔王国を探って欲しい。特に軍について詳しくな。」「魔王ロックは調べなくても良いのですか。」
「あれは、人外のものだ近づかなくても良い。」「分かりました。魔王ロック、倒せるなら倒して見せます。」
「いや、手を出すな。」「全てお任せください。」
コンチヌスが止める間もなくアルフォンスは姿を消す。アルフォンスは一騎当千の騎士で1人で1軍に匹敵すると言われている。コンチヌスはその腕を頼んで指示したのだが人選を誤ったと後悔する。
アルフォンスはヴァルハラ王国を通ってバシュラール魔王国の情報を集めながら、バシュラール魔王国へ歩みと進める。聞こえてきたのはバシュラール魔王国軍はボブリンンとマッチョの集団で100人もおらず皆化け物のように強かったということだ。アルフォンスは相手が強いと聞きわくわくする。
アルフォンスは国境の門を通ってバシュラール魔王国ベーア男爵領に入る。そこで、鮮血のツェーザルの話を聞く。ツェーザルはウインドカッターだけで4000の兵を全滅させたということである。
鮮血のツェーザルも化け物の1人かと思いながら町の中を歩いていると視線を感じる。アルフォンスは裏道に入り人目を避ける。気配から5人が後をつけていることを知る。
相手は巧妙に気配を消している。訓練された人間だ。アルフォンスは足を止めると言う。
「いるのは分かっているよ。出てきたらどうだい。」
黒装束の男が5人出てくる。
「サタナキアの諜報部隊かな。」「コール神教国の聖騎士が何をしている。」
「歩いているだけだよ。散歩さ。」「嘘を言え。死にたいのか。」
「勝てると思っているのかな。」「死ね。」
黒装束の男4人がアルフォンスに向かって行く。男たちが短剣で切りかかるとアルフォンスの姿がぶれる。そして、男4人の首がかき切られている。
アルフォンスは剣を抜いていない。高速で動いて手刀で男たちの首を切ったのだ。残った1人が驚きながら言う。
「聖騎士アルフォンス。」「ご名答。君もやるかい。」
「冗談じゃない。」
男は逃げ出す。サタナキア魔王国のイペスの元に報告が来る。
「バシュラール魔王国ベーア男爵領でコール神教国の聖騎士アルフォンスと接触、部隊員4名死亡」
イペスはコール神教国も情報収集することは織り込み済みだったが最強の聖騎士アルフォンスが出てくるとは思っていなかった。これは他の国もどのような猛者を送り込んでくるか予想できない。
諜報部隊に対して戦闘を避けるように指示を出す。
アスモダイオス魔王国では、宰相グリゴリが魔王アスモダイオス・ジズに報告する。
「バシュラール魔王国がヴァルハラ王国を倒しました。魔王ロックは力をつけているようです。」「そうか。我が国まで攻め込めるなら来るがいい。」
「冗談ではありません。今のうちに不可侵条約を結びましょう。」「何を言う。好戦的な奴なら条約など役に立たぬわ。放っておけ。」
「しかし・・・・・」「それより次に勇者はどうした。我は暇だぞ。」
「召喚を続けます。」
グリゴリは魔王ロックを危険視している。あの剣姫アンネリースを妻にした男だ、只者ではないはずだ。
「バシュラール魔王国がヴァルハラ王国と戦って勝ったそうです。」「魔王ロックは我の友だからな勝って当然よ。」
「それがバシュラール魔王国はわずかな手勢でヴァルハラ王国軍を全滅させています。脅威になるかと思われますが・・・」「バシュラール魔王国とは友好関係にある。心配するな。」
「一応、調べたほうがよいかと思います。」「まかせる。強い奴がいるなら報告せよ。弱い奴に興味は無いぞ。」「仰せのままに。」
イペスは諜報部隊にバシュラール魔王国の兵力を調べるように指示する。
バシュラール魔王国とヴァルハラ王国に国境を接するコール神教国では、魔王キーシリングがコール神として教皇コンチヌスに指示を出す。
「バシュラール魔王国を調査して魔王ロックを討伐できるように準備をしなさい。」「しかし、魔王ロックはヴァルハラ王国のセベク神を殺したと聞き及んでいます。」
「ヴァルハラ王国は友好国であったが、今は魔王ロックの手の内です。ヴァルハラ王国の命運も関わっているのですよ。」「その通りですが、関わらない方が良いかと。」
「私が魔王ロックに敗れるというのですか。」「その様なことはありません。只、国が乱れます。」
「そのような姿勢では魔王ロックに飲まれますよ。」「分かりました。直ちに調査を始めます。」
コンチヌスはキーシリングとの面会が終わるとどっと疲れを感じる。コンチヌスはコール神を信じていたが、教皇になってコール神であるキーシリングと会ってありがたさなど感じることなく、威圧される気配に恐怖を感じていた。
コンチヌスは聖騎士アルフォンス・バシュを呼び出す。アルフォンスはコンチヌスの前に出ると片膝をつく。
「頼みたいことがある。」「何でしょうか。全力で成し遂げると誓います。」
「バシュラール魔王国を探って欲しい。特に軍について詳しくな。」「魔王ロックは調べなくても良いのですか。」
「あれは、人外のものだ近づかなくても良い。」「分かりました。魔王ロック、倒せるなら倒して見せます。」
「いや、手を出すな。」「全てお任せください。」
コンチヌスが止める間もなくアルフォンスは姿を消す。アルフォンスは一騎当千の騎士で1人で1軍に匹敵すると言われている。コンチヌスはその腕を頼んで指示したのだが人選を誤ったと後悔する。
アルフォンスはヴァルハラ王国を通ってバシュラール魔王国の情報を集めながら、バシュラール魔王国へ歩みと進める。聞こえてきたのはバシュラール魔王国軍はボブリンンとマッチョの集団で100人もおらず皆化け物のように強かったということだ。アルフォンスは相手が強いと聞きわくわくする。
アルフォンスは国境の門を通ってバシュラール魔王国ベーア男爵領に入る。そこで、鮮血のツェーザルの話を聞く。ツェーザルはウインドカッターだけで4000の兵を全滅させたということである。
鮮血のツェーザルも化け物の1人かと思いながら町の中を歩いていると視線を感じる。アルフォンスは裏道に入り人目を避ける。気配から5人が後をつけていることを知る。
相手は巧妙に気配を消している。訓練された人間だ。アルフォンスは足を止めると言う。
「いるのは分かっているよ。出てきたらどうだい。」
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「サタナキアの諜報部隊かな。」「コール神教国の聖騎士が何をしている。」
「歩いているだけだよ。散歩さ。」「嘘を言え。死にたいのか。」
「勝てると思っているのかな。」「死ね。」
黒装束の男4人がアルフォンスに向かって行く。男たちが短剣で切りかかるとアルフォンスの姿がぶれる。そして、男4人の首がかき切られている。
アルフォンスは剣を抜いていない。高速で動いて手刀で男たちの首を切ったのだ。残った1人が驚きながら言う。
「聖騎士アルフォンス。」「ご名答。君もやるかい。」
「冗談じゃない。」
男は逃げ出す。サタナキア魔王国のイペスの元に報告が来る。
「バシュラール魔王国ベーア男爵領でコール神教国の聖騎士アルフォンスと接触、部隊員4名死亡」
イペスはコール神教国も情報収集することは織り込み済みだったが最強の聖騎士アルフォンスが出てくるとは思っていなかった。これは他の国もどのような猛者を送り込んでくるか予想できない。
諜報部隊に対して戦闘を避けるように指示を出す。
アスモダイオス魔王国では、宰相グリゴリが魔王アスモダイオス・ジズに報告する。
「バシュラール魔王国がヴァルハラ王国を倒しました。魔王ロックは力をつけているようです。」「そうか。我が国まで攻め込めるなら来るがいい。」
「冗談ではありません。今のうちに不可侵条約を結びましょう。」「何を言う。好戦的な奴なら条約など役に立たぬわ。放っておけ。」
「しかし・・・・・」「それより次に勇者はどうした。我は暇だぞ。」
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【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
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