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第4章 7国の王集合
第15話 リース威圧する
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魔王サタナキアは、7国の魔王らが揃ったので会見を始めることにする。サタナキアは各国の魔王たちの前で宣言する。
「バシュラール魔王国がヴァルハラ王国に圧勝したことで各国の力のバランスが変わったと思う。しかし、我々は争って優劣を付けることはできない。」
「なぜなら一国の王だからである。私は皆を招待したのは話し合いをして各国のつながりを確認するためである。王としての責務を果たすことを期待する。」
魔王キーシリングが口火を切る。
「ここの席に魔王ではない者がいるが私の勘違いか。」「僕は、招待を受けて来たヴァルハラ王国の王です。」
タダツグがキーシリングを睨みつける。キーシリングはタダツグを見下したように薄笑いを浮かべる。魔王ロックがキーシリングに言う。
「ヴァルハラ王国は僕が手助けをしているがタダツグは王として使命を果たしている。何も問題はないよ。」「王の使命とは、女といちゃつくことかね。」
魔王イクブスがキーシリングに言う。
「私がタダツグ様と仲良くすることがそんなに気になりますか。キーシリング様。」「イクブス様は誤解なされているようだ。我はそんなに器が小さくはありませんぞ。」
「キーシリング様は会うたびに粘りつくような目で私を見ますが、いつも人をそのように見ておいでですか。」「イクブス様は、お美しいので見とれただけです。いやらしい目では見ていませんぞ。」
「ならば、今後は見とれる様なことはやめていただきたい。」「何を申される。私は、イクブス様を愛しているのですぞ。」
「迷惑です。私はタダツグ様にひかれているのです。」「あのような者に・・・」
キーシリングは言葉を無くす。代わりにタダツグの後ろに控えていたユキコがイクブスに言う。
「イクブス様、タダツグ様は妻のある身、誘惑をされては困ります。」「それがどうしたのタダツグはイクブス魔王国に来るのだから、奥方とは別れてもらいます。」
ロックの後ろに控えていたリースがイクブスに怒りをこらえた声で話しかける。
「イクブス、あなたがわがままを通すと私は困るのよ。控えてくれないかしら。」「ア、アンネリースがこ、こまった所でし、しりませんわ。」
イクブスは汗を流し出す。呼吸も荒い。リースのルビーの様な瞳の目が冷たく光る。ロックは背中にかなりすごい圧を感じる。
「我は聞き分けの無い子は嫌いよ。」「はあ、はあ、はあ・・・タダツグ様のことは諦めます。」
イクブスは服をぐっしょりと濡らして息も絶え絶えである。リースの迫力に場が緊張で静かになる。平然としているのはサタナキアだけである。サタナキアは場の状況を無視して言う。
「我はこんな痴話げんかを聞きに来たのだは無いぞ。リースとイクブスで戦えばよいではないか。」
サタナキアの言葉にイクブスが青くなる。
「サタナキア様、余計なことは言わないでください。」「これでは話にならんな。話は明日に持ち越しだな。」
魔王アスモダイオスが言うとサタナキアが締めくくる。
「今日は無駄な時間を過ごしてしまったようだ。明日、もう一度集まることにする。」
会見は明日に持ち越しになる。ユキコはキーシリングの同行者イフリートに話しかける。
「我々はキーシリング様に思うところはありません。少し、話をしていただけませんか。」「あなたは私が恐ろしくないのですか。」
「私は外務大臣をしています。魔族を恐れていては仕事になりません。」「そうですか。どのような話ですか。」
「ヴァルハラ王国はバシュラール魔王国とサタナキア魔王国と友好条約を結んでいます。コール神教国とも友好的な関係を結びたいと考えています。」「私からは話すことはありません。」
「敵対するおつもりですか。」「すべてはキーシリング様がお決めになります。友好関係の話はキーシリング様に通しておきます。私はこれで失礼します。」
ユキコは一筋縄ではいかないと考える。キーシリングはタダツグのことを嫌っているだろう、友好関係の話は蹴られる可能性が高い。ユキコはそのままタダツグの部屋へ行く。
「ユキコ、イクブスのことかい。うかつだったと反省しているよ。」「それは、今後、気をつければいいことだわ。」
「何か話があるんだろ。」「コール神教国のことよ。イフリートに友好関係を結ぶ話をしたけど、良い返事はなかったわ。」
「僕がキーシリングに睨まれているからね。難しいと思うよ。」「コール神教国が友好的になれば隣国は全て友好国になるのよ。」
「ロックに相談してみよう。」「解決は難しいけど、私たちにコール神教国と敵対しないということは伝わるわね。」
タダツグとユキコはロックの部屋に行く。リースが待っていたように言う。
「コール神教国のことを相談しに来たのであろう。」「そうです。ユキコがイフリートに友好の話をしたけど反応は悪いです。」
「7国の中で、一番弱い国はヴァルハラ王国であるぞ。」「僕たちはそのために隣国と友好的にしたいのです。」
ロックが言う。
「僕がキーシリングならヴァルハラ王国との国交に益が無ければ、攻め取ることを考えるよ。」「コール神教国と戦争になるんですか。」
「分からない。キーシリングの考え次第だよ。」
タダツグはキーシリングと話す必要があると考える。しかし、今のヴァルハラ王国に切れるカードはない。
「バシュラール魔王国がヴァルハラ王国に圧勝したことで各国の力のバランスが変わったと思う。しかし、我々は争って優劣を付けることはできない。」
「なぜなら一国の王だからである。私は皆を招待したのは話し合いをして各国のつながりを確認するためである。王としての責務を果たすことを期待する。」
魔王キーシリングが口火を切る。
「ここの席に魔王ではない者がいるが私の勘違いか。」「僕は、招待を受けて来たヴァルハラ王国の王です。」
タダツグがキーシリングを睨みつける。キーシリングはタダツグを見下したように薄笑いを浮かべる。魔王ロックがキーシリングに言う。
「ヴァルハラ王国は僕が手助けをしているがタダツグは王として使命を果たしている。何も問題はないよ。」「王の使命とは、女といちゃつくことかね。」
魔王イクブスがキーシリングに言う。
「私がタダツグ様と仲良くすることがそんなに気になりますか。キーシリング様。」「イクブス様は誤解なされているようだ。我はそんなに器が小さくはありませんぞ。」
「キーシリング様は会うたびに粘りつくような目で私を見ますが、いつも人をそのように見ておいでですか。」「イクブス様は、お美しいので見とれただけです。いやらしい目では見ていませんぞ。」
「ならば、今後は見とれる様なことはやめていただきたい。」「何を申される。私は、イクブス様を愛しているのですぞ。」
「迷惑です。私はタダツグ様にひかれているのです。」「あのような者に・・・」
キーシリングは言葉を無くす。代わりにタダツグの後ろに控えていたユキコがイクブスに言う。
「イクブス様、タダツグ様は妻のある身、誘惑をされては困ります。」「それがどうしたのタダツグはイクブス魔王国に来るのだから、奥方とは別れてもらいます。」
ロックの後ろに控えていたリースがイクブスに怒りをこらえた声で話しかける。
「イクブス、あなたがわがままを通すと私は困るのよ。控えてくれないかしら。」「ア、アンネリースがこ、こまった所でし、しりませんわ。」
イクブスは汗を流し出す。呼吸も荒い。リースのルビーの様な瞳の目が冷たく光る。ロックは背中にかなりすごい圧を感じる。
「我は聞き分けの無い子は嫌いよ。」「はあ、はあ、はあ・・・タダツグ様のことは諦めます。」
イクブスは服をぐっしょりと濡らして息も絶え絶えである。リースの迫力に場が緊張で静かになる。平然としているのはサタナキアだけである。サタナキアは場の状況を無視して言う。
「我はこんな痴話げんかを聞きに来たのだは無いぞ。リースとイクブスで戦えばよいではないか。」
サタナキアの言葉にイクブスが青くなる。
「サタナキア様、余計なことは言わないでください。」「これでは話にならんな。話は明日に持ち越しだな。」
魔王アスモダイオスが言うとサタナキアが締めくくる。
「今日は無駄な時間を過ごしてしまったようだ。明日、もう一度集まることにする。」
会見は明日に持ち越しになる。ユキコはキーシリングの同行者イフリートに話しかける。
「我々はキーシリング様に思うところはありません。少し、話をしていただけませんか。」「あなたは私が恐ろしくないのですか。」
「私は外務大臣をしています。魔族を恐れていては仕事になりません。」「そうですか。どのような話ですか。」
「ヴァルハラ王国はバシュラール魔王国とサタナキア魔王国と友好条約を結んでいます。コール神教国とも友好的な関係を結びたいと考えています。」「私からは話すことはありません。」
「敵対するおつもりですか。」「すべてはキーシリング様がお決めになります。友好関係の話はキーシリング様に通しておきます。私はこれで失礼します。」
ユキコは一筋縄ではいかないと考える。キーシリングはタダツグのことを嫌っているだろう、友好関係の話は蹴られる可能性が高い。ユキコはそのままタダツグの部屋へ行く。
「ユキコ、イクブスのことかい。うかつだったと反省しているよ。」「それは、今後、気をつければいいことだわ。」
「何か話があるんだろ。」「コール神教国のことよ。イフリートに友好関係を結ぶ話をしたけど、良い返事はなかったわ。」
「僕がキーシリングに睨まれているからね。難しいと思うよ。」「コール神教国が友好的になれば隣国は全て友好国になるのよ。」
「ロックに相談してみよう。」「解決は難しいけど、私たちにコール神教国と敵対しないということは伝わるわね。」
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「コール神教国のことを相談しに来たのであろう。」「そうです。ユキコがイフリートに友好の話をしたけど反応は悪いです。」
「7国の中で、一番弱い国はヴァルハラ王国であるぞ。」「僕たちはそのために隣国と友好的にしたいのです。」
ロックが言う。
「僕がキーシリングならヴァルハラ王国との国交に益が無ければ、攻め取ることを考えるよ。」「コール神教国と戦争になるんですか。」
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【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
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