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第6章 反撃
第7話 バシュラール魔王国軍侵攻
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ロックは、四天王、オーガ、ゴブリン部隊、ディートハルトの部隊を引き連れてコール神教国の国境を目指す。国境の門の前には2000の兵が横陣形で待ち構えている。
カールは、ゴブリン部隊とディートハルトの部隊に指示する。
「敵兵を蹴散らせ!」「「「おぅ。」」」
ゴブリン部隊とディートハルトの部隊は競うように走って敵陣に突っ込んで行く。陣形などはなく蛮勇のように見える突撃は2000の兵に比べれば100にも満たない数で行われるので、すぐに全滅させられるようだ。
だが、兵1人1人が一騎当千の力を持っていれば、全く違った結果になる。ゴブリン部隊とディートハルトの部隊が突撃すると血しぶきと共に敵兵が吹き飛ばされ陣形が崩れ始める。
敵軍の指揮官がすぐに退却を命じる。兵たちは敗走するが門の中に逃げ込めたのはわずか200だった。
「これは、守りに入っちゃったね。四天王に門を壊してもらおうか。」「ロック、彼らは切り札だよ。」
カールがロックに言うとオーガが2人に言う。
「俺が門を壊す。やらせてくれ。」
オーガはオウルになって魔法が使えるようになったのでパイロウスに魔法の訓練を受けていた。オーガが前に出ると門の横の塔から矢が飛んでくる。しかし、オーガは意に介さない。
右手を上に上げると直径3メートルほどの火球が出来る。右手を前にかざすと火球は直径1メートルほどになる。オーガは集中するがこれ以上、圧縮できなかった。
火球を門に向けて撃ち出す。火球は門に衝突するとはじけて、高熱の炎は飛び散る。門は壊れて燃え、飛び散った炎が守りの兵たちに降り注ぐ。
兵たちは高熱の炎に包まれて灰になる。
パイロウスがオーガのファイヤーボールを評価する。
「今のファイヤーボールは、熱量が少ない、集中力もまだまだだが70点と言う所か。」「ありがとうございます。」
「婿殿より見所があるぞ。」「僕を引き合いに出さないでよ。魔法は苦手なんだ。」
「魔王が魔法を苦手では困るぞ。」「はい。頑張ります。」
パイロウスにとってオーガは才能とセンスがある弟子だった。ロックは頭が痛くなる弟子だ。
ゴブリン部隊とディートハルトの部隊が突入して残敵掃討をする。ロックたちは国境を越えてコール神教国に侵攻する。
バシュラール魔王国とヴァルハラ王国の侵攻は、教皇コンチヌスに伝えられる。コンチヌスはコール神に報告する。
「コール神よ。バシュラール魔王国とヴァルハラ王国が我が国に侵攻してきました。」「それは分かっていたことだ。どのような状況だ。」
「バシュラール魔王国は真直ぐこちらに向かってきています。ヴァルハラ王国は3つの軍が国境近くの町の手前で停止して圧力をかけています。」
コンチヌスは伝え聞いたことをできるだけ正確に告げる。
「ヴァルハラ王国は放っておいてよいな。」「お待ちください。町から救援要請が来ています。放ってはおけません。」
「分かった。私の配下を送ろう。」
コール神が言うと3つの黒い影が現れる。コンチヌスは3つの影にコール神と同じ威圧感を感じる。コール神は3つの影に命令する。
「ヴァルハラ王国との国境の町へ行って、我が敵を滅せよ。」「「「仰せのままに」」」
3つの影は教会を飛び出していく。コンチヌスは頭の中にある言葉が浮かぶが必死に否定する。神の配下だぞ、おぞましいアレなわけはない。
ダメだ、このままではコール神まで否定することになる。だが、コール神の押しつぶすような威圧感はなんなのだ。神が信徒を威圧させるのだろうか。
コンチヌスは、考えるほど泥沼にはまっていく。
「おい、コンチヌス、何をボーッとしている。」「あっ、申し訳ありません。」
「バシュラール魔王国軍には、聖騎士団と兵たちを向かわせて足止めをさせよ。」「時間稼ぎをするのですか。」
「そうだ。後は私に任せよ。」「何をするのですか。」
「壁を作るのだ。信徒たちで肉の壁を作るのだ。」「お待ちください。信徒たちを何とお考えなのですか。」
「私にために死ねるのだ。幸せだろよ。」「なんてことを・・・」
「お前は、私の言うとおりにしていれば良いのだ。」「はっ。」
コンチヌスは、これは間違っていると思う。しかし、威圧されて諫めることはできない。これが神の行いなのか、信徒の命を何とも思わないのか。
これでは魔王と変わりないのではないか。魔王だと・・・私は何を考えている。そのようなことを考えることなど許されるはずがない。
コンチヌスは、苦悩しながらコール神の指示を伝える。
カールは、ゴブリン部隊とディートハルトの部隊に指示する。
「敵兵を蹴散らせ!」「「「おぅ。」」」
ゴブリン部隊とディートハルトの部隊は競うように走って敵陣に突っ込んで行く。陣形などはなく蛮勇のように見える突撃は2000の兵に比べれば100にも満たない数で行われるので、すぐに全滅させられるようだ。
だが、兵1人1人が一騎当千の力を持っていれば、全く違った結果になる。ゴブリン部隊とディートハルトの部隊が突撃すると血しぶきと共に敵兵が吹き飛ばされ陣形が崩れ始める。
敵軍の指揮官がすぐに退却を命じる。兵たちは敗走するが門の中に逃げ込めたのはわずか200だった。
「これは、守りに入っちゃったね。四天王に門を壊してもらおうか。」「ロック、彼らは切り札だよ。」
カールがロックに言うとオーガが2人に言う。
「俺が門を壊す。やらせてくれ。」
オーガはオウルになって魔法が使えるようになったのでパイロウスに魔法の訓練を受けていた。オーガが前に出ると門の横の塔から矢が飛んでくる。しかし、オーガは意に介さない。
右手を上に上げると直径3メートルほどの火球が出来る。右手を前にかざすと火球は直径1メートルほどになる。オーガは集中するがこれ以上、圧縮できなかった。
火球を門に向けて撃ち出す。火球は門に衝突するとはじけて、高熱の炎は飛び散る。門は壊れて燃え、飛び散った炎が守りの兵たちに降り注ぐ。
兵たちは高熱の炎に包まれて灰になる。
パイロウスがオーガのファイヤーボールを評価する。
「今のファイヤーボールは、熱量が少ない、集中力もまだまだだが70点と言う所か。」「ありがとうございます。」
「婿殿より見所があるぞ。」「僕を引き合いに出さないでよ。魔法は苦手なんだ。」
「魔王が魔法を苦手では困るぞ。」「はい。頑張ります。」
パイロウスにとってオーガは才能とセンスがある弟子だった。ロックは頭が痛くなる弟子だ。
ゴブリン部隊とディートハルトの部隊が突入して残敵掃討をする。ロックたちは国境を越えてコール神教国に侵攻する。
バシュラール魔王国とヴァルハラ王国の侵攻は、教皇コンチヌスに伝えられる。コンチヌスはコール神に報告する。
「コール神よ。バシュラール魔王国とヴァルハラ王国が我が国に侵攻してきました。」「それは分かっていたことだ。どのような状況だ。」
「バシュラール魔王国は真直ぐこちらに向かってきています。ヴァルハラ王国は3つの軍が国境近くの町の手前で停止して圧力をかけています。」
コンチヌスは伝え聞いたことをできるだけ正確に告げる。
「ヴァルハラ王国は放っておいてよいな。」「お待ちください。町から救援要請が来ています。放ってはおけません。」
「分かった。私の配下を送ろう。」
コール神が言うと3つの黒い影が現れる。コンチヌスは3つの影にコール神と同じ威圧感を感じる。コール神は3つの影に命令する。
「ヴァルハラ王国との国境の町へ行って、我が敵を滅せよ。」「「「仰せのままに」」」
3つの影は教会を飛び出していく。コンチヌスは頭の中にある言葉が浮かぶが必死に否定する。神の配下だぞ、おぞましいアレなわけはない。
ダメだ、このままではコール神まで否定することになる。だが、コール神の押しつぶすような威圧感はなんなのだ。神が信徒を威圧させるのだろうか。
コンチヌスは、考えるほど泥沼にはまっていく。
「おい、コンチヌス、何をボーッとしている。」「あっ、申し訳ありません。」
「バシュラール魔王国軍には、聖騎士団と兵たちを向かわせて足止めをさせよ。」「時間稼ぎをするのですか。」
「そうだ。後は私に任せよ。」「何をするのですか。」
「壁を作るのだ。信徒たちで肉の壁を作るのだ。」「お待ちください。信徒たちを何とお考えなのですか。」
「私にために死ねるのだ。幸せだろよ。」「なんてことを・・・」
「お前は、私の言うとおりにしていれば良いのだ。」「はっ。」
コンチヌスは、これは間違っていると思う。しかし、威圧されて諫めることはできない。これが神の行いなのか、信徒の命を何とも思わないのか。
これでは魔王と変わりないのではないか。魔王だと・・・私は何を考えている。そのようなことを考えることなど許されるはずがない。
コンチヌスは、苦悩しながらコール神の指示を伝える。
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