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第6章 反撃
第12話 イフリート奮戦
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その頃、キーシリングは時間稼ぎをしてイクブス魔王国の軍が駆け付けることを待っていたが、いっこうにくる気配がない。コンチヌスに苛立ちをぶつけるように言う。
「イクブス魔王国には、ちゃんと連絡したんだろうな。」「はい、かなり前に国境を越えて我が国に入ったことがわかっています。」
「なぜ、来ないんだ。」「分かりません。」
「分かりませんですむか!」「・・・・・」
コンチヌスは、この国はもう長くないのではないかと感じる。コール神がこのざまでは先が見えている。
ロックたちは教会の屋根に降り立つ。ロックは気配でキーシリングと魔族1人が教会内にいることを察する。
「いるぞ。どこから入るかな。」「お待ちください。あちらも我々に気づいているでしょう。慎重に行きましょう。」
「ああ、魔族の方がこちらに向かってくるようだ。」
ロックと四天王は戦闘に備える。
キーシリングは、ロックたちの気配を感じ取り言う。
「奴らめ、もう教会の屋根に取りついたようだ。信者たちを殺してきたか。」「コール神よ。このイフリートにお任せください。」
「相手は魔王ロックと四天王だぞ。」「分かっております。一命に変えて魔王ロックの手足をもぎ取ってきます。」
「おお、四天王は任せたぞ。」「はっ。」
イフリートは覚悟を決めて屋根を見る。イフリートは教会を出ると隣の建物の屋根に上り、ロックたちに言う。
「そこはキーシリング様のおられる建物の上、不遜だぞ。」
同時に右手を掲げて火炎を撃ち出す。ロックたちは他の建物の屋根に飛び移る。
「それでいいのだ。さあ、誰から消し炭にしてやろうか。」
フールがロックにイフリートについて説明する。
「イフリートは炎の魔神と言われるほどの火炎の使い手です。お気を付けください。」「分かったよ。」
「風神フール、我を前にして余裕だな。」「失礼。警戒する必要性を感じませんので。」「ぬかせ。」
イフリートは強大な火球を作りだすとそれをゴルフボールほどの大きさに圧縮して、フールに向けて撃ち出す。火球はフールに届く前に空気の渦に取り込まれる。
火球が爆発して空気の渦は火災旋風になる。火災旋風は建物と通りの信者たちを巻き込んで燃やし荒れ狂う。フールはコントロールをしたいがその余裕はない。
ロックがエスリムに命じる。
「エスリム、あの炎の渦巻きを消してくれ。」「爆発しますわよ。」「構わないやってくれ。」
エスリムは水の渦を作りだして火災旋風にぶつける。水蒸気爆発を起こして炎は消えるが爆発の衝撃でさらに建物破壊と信者たちの犠牲者が増える。
フールとイフリートはにらみ合っている。双方とも次の手を探り合っている。パイロウスが両手に電圧を高めていく、次の瞬間、パイロウスの手から雷撃が走る。
雷撃はイフリートに直撃する。イフリートは雷撃に打たれて全身を焼かれる。焼かれた体は急速に再生していく。しかし、一瞬の隙が出来る。
フールとエスリムはこの隙を逃さない。フールは空気の刃を内包した渦巻きを作りだす。エスリムは水の斬撃を撃ち出す。イフリートは両手で体をかばう。
水の斬撃はイフリートから両腕を奪う。そこへフールの渦巻きがイフリートを襲う。イフリートは渦に巻かれて体中を切り裂かれる。
パイロウスが渦にファイヤーボールを打ち込む。渦は火災旋風になってイフリートの体を切り刻みながら焼いていく。体の再生が追い付いていない。ロックは勝負は付いたと判断する。」
グラムが教会の屋根に飛び移り、こぶしで屋根に穴を開ける。
「ロック様、ここから入れますよ。」「ありがとう。」
ロックとグラムは、教会の中へ入る。グラムはこぶしで道を作りながら下へ進む。そして、キーシリングとコンチヌスに会う。コンチヌスがキーシリングの前に出て言う。
「魔王よ。我らの神に手を出させません。」「どいてください。そこにいるのは神ではない。魔王キーシリングだ。あなたは騙されているのですよ。」
「そんなことはない!私は、私は、神を信じる!」「神が信者の命をゴミのように扱うと思うのですか。」
「それは・・・・・彼らは、約束の地が保証されているのだ。」「バカを言うな。今の彼らの生活を奪っていい理由にはならないぞ。」
「なぜだ・・・・・なぜ、民のことを魔王が気にかけるんだ。」「私は王だ。いつも民の幸せを考えているぞ。」
「そんな。魔王が民の幸せを・・・・・」
コンチヌスは腰砕けになって座り込む。ショックだった。コール神が自分のことを優先しているのに、この魔王は民のことを優先しているのだ。キーシリングがコンチヌスに言う。
「騙されるでない。魔王は甘い言葉で誘惑するぞ。」
コンチヌスにキーシリングの言葉は耳に届いていなかった。外では、イフリートが灰になり勝負がついていた。
「イクブス魔王国には、ちゃんと連絡したんだろうな。」「はい、かなり前に国境を越えて我が国に入ったことがわかっています。」
「なぜ、来ないんだ。」「分かりません。」
「分かりませんですむか!」「・・・・・」
コンチヌスは、この国はもう長くないのではないかと感じる。コール神がこのざまでは先が見えている。
ロックたちは教会の屋根に降り立つ。ロックは気配でキーシリングと魔族1人が教会内にいることを察する。
「いるぞ。どこから入るかな。」「お待ちください。あちらも我々に気づいているでしょう。慎重に行きましょう。」
「ああ、魔族の方がこちらに向かってくるようだ。」
ロックと四天王は戦闘に備える。
キーシリングは、ロックたちの気配を感じ取り言う。
「奴らめ、もう教会の屋根に取りついたようだ。信者たちを殺してきたか。」「コール神よ。このイフリートにお任せください。」
「相手は魔王ロックと四天王だぞ。」「分かっております。一命に変えて魔王ロックの手足をもぎ取ってきます。」
「おお、四天王は任せたぞ。」「はっ。」
イフリートは覚悟を決めて屋根を見る。イフリートは教会を出ると隣の建物の屋根に上り、ロックたちに言う。
「そこはキーシリング様のおられる建物の上、不遜だぞ。」
同時に右手を掲げて火炎を撃ち出す。ロックたちは他の建物の屋根に飛び移る。
「それでいいのだ。さあ、誰から消し炭にしてやろうか。」
フールがロックにイフリートについて説明する。
「イフリートは炎の魔神と言われるほどの火炎の使い手です。お気を付けください。」「分かったよ。」
「風神フール、我を前にして余裕だな。」「失礼。警戒する必要性を感じませんので。」「ぬかせ。」
イフリートは強大な火球を作りだすとそれをゴルフボールほどの大きさに圧縮して、フールに向けて撃ち出す。火球はフールに届く前に空気の渦に取り込まれる。
火球が爆発して空気の渦は火災旋風になる。火災旋風は建物と通りの信者たちを巻き込んで燃やし荒れ狂う。フールはコントロールをしたいがその余裕はない。
ロックがエスリムに命じる。
「エスリム、あの炎の渦巻きを消してくれ。」「爆発しますわよ。」「構わないやってくれ。」
エスリムは水の渦を作りだして火災旋風にぶつける。水蒸気爆発を起こして炎は消えるが爆発の衝撃でさらに建物破壊と信者たちの犠牲者が増える。
フールとイフリートはにらみ合っている。双方とも次の手を探り合っている。パイロウスが両手に電圧を高めていく、次の瞬間、パイロウスの手から雷撃が走る。
雷撃はイフリートに直撃する。イフリートは雷撃に打たれて全身を焼かれる。焼かれた体は急速に再生していく。しかし、一瞬の隙が出来る。
フールとエスリムはこの隙を逃さない。フールは空気の刃を内包した渦巻きを作りだす。エスリムは水の斬撃を撃ち出す。イフリートは両手で体をかばう。
水の斬撃はイフリートから両腕を奪う。そこへフールの渦巻きがイフリートを襲う。イフリートは渦に巻かれて体中を切り裂かれる。
パイロウスが渦にファイヤーボールを打ち込む。渦は火災旋風になってイフリートの体を切り刻みながら焼いていく。体の再生が追い付いていない。ロックは勝負は付いたと判断する。」
グラムが教会の屋根に飛び移り、こぶしで屋根に穴を開ける。
「ロック様、ここから入れますよ。」「ありがとう。」
ロックとグラムは、教会の中へ入る。グラムはこぶしで道を作りながら下へ進む。そして、キーシリングとコンチヌスに会う。コンチヌスがキーシリングの前に出て言う。
「魔王よ。我らの神に手を出させません。」「どいてください。そこにいるのは神ではない。魔王キーシリングだ。あなたは騙されているのですよ。」
「そんなことはない!私は、私は、神を信じる!」「神が信者の命をゴミのように扱うと思うのですか。」
「それは・・・・・彼らは、約束の地が保証されているのだ。」「バカを言うな。今の彼らの生活を奪っていい理由にはならないぞ。」
「なぜだ・・・・・なぜ、民のことを魔王が気にかけるんだ。」「私は王だ。いつも民の幸せを考えているぞ。」
「そんな。魔王が民の幸せを・・・・・」
コンチヌスは腰砕けになって座り込む。ショックだった。コール神が自分のことを優先しているのに、この魔王は民のことを優先しているのだ。キーシリングがコンチヌスに言う。
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