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第6章 反撃
第13話 コール神教国の滅亡
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グラムがロックに言う。
「ここは、お任せください。」「好きにせよ。」
グラムは座り込むコンチヌスを無視してキーシリングに向かって行く。キーシリングはグラムに尊大に言う。
「四天王ごときが魔王に立ち向かうつもりか。立場をわきまえよ。」「知らんなー」
グラムは右こぶしでキーシリングの顔を殴る。キーシリングはとっさに魔力障壁を張ったが破られ殴られると壁際まで飛ばさて行く。キーシリングの顔はつぶれていたが急速に修復していく。
グラムはキーシリングをさげすむような目で見るとゆっくり歩いて近づいていく。キーシリングは魔弾を撃ち込むがグラムの魔力障壁に防がれる。
キーシリングは集中して強力な魔弾を作りだしグラムに撃ち込む。魔弾は魔力障壁を破ってグラムの胸に穴を開ける。胸から多量の血が噴き出す。キーシリングが歓喜して言う。
「はははー、魔王に逆らうからだ。さあ、懺悔しろ。命だけは助けてやるぞ。」
グラムは、キーシリングの言葉を無視する。何もなかったように歩みを止めない。胸の穴がふさがって行く。キーシリングはグラムに恐れを抱く。
「く、く、来るなーーー許してやる。あっちに行けーーー」
キーシリングは後ずさる。背中に壁が当たる。
「ま、ま、て・・・・・やめてくれ・・・・・許してくれ。」
キーシリングは青くなり、グラムに懇願する。グラムがキーシリングの前に立つ。グラムは右こぶしをキーシリングの顔面に打ち込む。さらに左のこぶしを顔面に打ち込む。
グラムは、こぶし一発一発に怒りを乗せて打ち込み続ける。こぶしが撃ち込まれるごとにグチャと嫌な音を立てる。キーシリングの顔の再生は間に合っていない。
さらに殴られ続けているので倒れることもできない。後ろの壁にひびが入り始める。
コンチヌスは壮絶な光景に失神する。ロックはキーシリングの魔力が急速に弱まっていることに気づいている。放っておけばキーシリングは死ぬだろう。
「グラム、その辺でやめておけ。」「はっ。婿殿。」
グラムは殴ることをやめる。そして、キーシリングの首を掴んで引きずりながらロックの所に戻って行く。キーシリングはロックに助命を乞う。
「ロック、私が間違っていた。助けてくれ。」「魔王キーシリングであることをコンチヌスの前で認めよ。」
「分かった。認める、認める。」「グラム、コンチヌスを起こしてくれ。」「はっ。」
グラムはコンチヌスをカツを入れる。コンチヌスが目を覚ます。ロックがコンチヌスに言う。
「コール神が打ち明けたいことがあるそうだ。」「コール神は生きておられるのですね。」
ロックはキーシリングの首を掴み、コンチヌスの前に出す。
「コンチヌス、私は神ではない。魔王キーシリングなのだ。コール神などという神はいない。」「ああああああ、嘘です。魔王に強制されているのですね。」
「いや、これが真実だ。お前たちはいない神を信仰していたのだ。」「なんてことだ。私はどうすれば・・・・・」
「ロック、話したぞ、助けてくれ。」「そうだな。お前は用なしだ。」
ロックが首を掴んでいるキーシリングが燃え出す。ファイヤーボールの火球をつくる要領で炎を出したのだ。
「約束が違うぞ。ロック。」「僕は助けると一度でも言ったか。」
「だましたな・・・・・やめてくれ、これ以上は死んでしまう。」「ああ、死ね。」
キーシリングは燃え続けて灰になり消えていく。ロックは茫然としているコンチヌスに言う。
「我らは目的を果たしたから国へ戻る。後はお前たちの好きにすればよい。」「お待ちください。征服するのではないのですか。」
「僕は、国内のことで忙しい。コール神教国のことまで面倒は見れない。」「どうすればいいのだ・・・・・」
コンチヌスは支えを失ってどうすればよいのかわからない。キーシリング討伐成功の報告がヴァルハラ王国軍に伝えられ、タダツグたちは軍を引く。
ロックたちバシュラール魔王国軍も混乱する聖都を後にして国に戻って行く。
聖騎士団と兵たちが聖都に戻って来る。聖騎士団長が教皇コンチヌスに会いに行く。コンチヌスは途方にくれていた。
「コンチヌス様、コール神はどうされましたか。」「コール神は、初めからいなかったのだ。我々は魔王キーシリングに騙されていたのだ。」
「信者には知らせたのですか。」「知らせたらどうなる。どうすればいい。」
「国をまとめるのは教会にしかできません。新しい神を信仰していきましょう。」「そなたは、強いな。まずは皆に真実を教えねばな。」
コンチヌスは聖騎士団、兵、信者たちの前に立って言う。
「重要なことが判明した。コール神は魔王キーシリングが作りだした虚像であった。コール神は存在しない。存在しないのだ。」
みんな、かたまり、しばらくするとざわつき始める。コンチヌスは続ける。
「私たちは、それでも前に進まなければならない。今は教会が働こう。いずれ、みんなで国を造ろうではないか。」「「「おーーーっ」」」
感嘆の声と拍手が鳴り響く。
「ここは、お任せください。」「好きにせよ。」
グラムは座り込むコンチヌスを無視してキーシリングに向かって行く。キーシリングはグラムに尊大に言う。
「四天王ごときが魔王に立ち向かうつもりか。立場をわきまえよ。」「知らんなー」
グラムは右こぶしでキーシリングの顔を殴る。キーシリングはとっさに魔力障壁を張ったが破られ殴られると壁際まで飛ばさて行く。キーシリングの顔はつぶれていたが急速に修復していく。
グラムはキーシリングをさげすむような目で見るとゆっくり歩いて近づいていく。キーシリングは魔弾を撃ち込むがグラムの魔力障壁に防がれる。
キーシリングは集中して強力な魔弾を作りだしグラムに撃ち込む。魔弾は魔力障壁を破ってグラムの胸に穴を開ける。胸から多量の血が噴き出す。キーシリングが歓喜して言う。
「はははー、魔王に逆らうからだ。さあ、懺悔しろ。命だけは助けてやるぞ。」
グラムは、キーシリングの言葉を無視する。何もなかったように歩みを止めない。胸の穴がふさがって行く。キーシリングはグラムに恐れを抱く。
「く、く、来るなーーー許してやる。あっちに行けーーー」
キーシリングは後ずさる。背中に壁が当たる。
「ま、ま、て・・・・・やめてくれ・・・・・許してくれ。」
キーシリングは青くなり、グラムに懇願する。グラムがキーシリングの前に立つ。グラムは右こぶしをキーシリングの顔面に打ち込む。さらに左のこぶしを顔面に打ち込む。
グラムは、こぶし一発一発に怒りを乗せて打ち込み続ける。こぶしが撃ち込まれるごとにグチャと嫌な音を立てる。キーシリングの顔の再生は間に合っていない。
さらに殴られ続けているので倒れることもできない。後ろの壁にひびが入り始める。
コンチヌスは壮絶な光景に失神する。ロックはキーシリングの魔力が急速に弱まっていることに気づいている。放っておけばキーシリングは死ぬだろう。
「グラム、その辺でやめておけ。」「はっ。婿殿。」
グラムは殴ることをやめる。そして、キーシリングの首を掴んで引きずりながらロックの所に戻って行く。キーシリングはロックに助命を乞う。
「ロック、私が間違っていた。助けてくれ。」「魔王キーシリングであることをコンチヌスの前で認めよ。」
「分かった。認める、認める。」「グラム、コンチヌスを起こしてくれ。」「はっ。」
グラムはコンチヌスをカツを入れる。コンチヌスが目を覚ます。ロックがコンチヌスに言う。
「コール神が打ち明けたいことがあるそうだ。」「コール神は生きておられるのですね。」
ロックはキーシリングの首を掴み、コンチヌスの前に出す。
「コンチヌス、私は神ではない。魔王キーシリングなのだ。コール神などという神はいない。」「ああああああ、嘘です。魔王に強制されているのですね。」
「いや、これが真実だ。お前たちはいない神を信仰していたのだ。」「なんてことだ。私はどうすれば・・・・・」
「ロック、話したぞ、助けてくれ。」「そうだな。お前は用なしだ。」
ロックが首を掴んでいるキーシリングが燃え出す。ファイヤーボールの火球をつくる要領で炎を出したのだ。
「約束が違うぞ。ロック。」「僕は助けると一度でも言ったか。」
「だましたな・・・・・やめてくれ、これ以上は死んでしまう。」「ああ、死ね。」
キーシリングは燃え続けて灰になり消えていく。ロックは茫然としているコンチヌスに言う。
「我らは目的を果たしたから国へ戻る。後はお前たちの好きにすればよい。」「お待ちください。征服するのではないのですか。」
「僕は、国内のことで忙しい。コール神教国のことまで面倒は見れない。」「どうすればいいのだ・・・・・」
コンチヌスは支えを失ってどうすればよいのかわからない。キーシリング討伐成功の報告がヴァルハラ王国軍に伝えられ、タダツグたちは軍を引く。
ロックたちバシュラール魔王国軍も混乱する聖都を後にして国に戻って行く。
聖騎士団と兵たちが聖都に戻って来る。聖騎士団長が教皇コンチヌスに会いに行く。コンチヌスは途方にくれていた。
「コンチヌス様、コール神はどうされましたか。」「コール神は、初めからいなかったのだ。我々は魔王キーシリングに騙されていたのだ。」
「信者には知らせたのですか。」「知らせたらどうなる。どうすればいい。」
「国をまとめるのは教会にしかできません。新しい神を信仰していきましょう。」「そなたは、強いな。まずは皆に真実を教えねばな。」
コンチヌスは聖騎士団、兵、信者たちの前に立って言う。
「重要なことが判明した。コール神は魔王キーシリングが作りだした虚像であった。コール神は存在しない。存在しないのだ。」
みんな、かたまり、しばらくするとざわつき始める。コンチヌスは続ける。
「私たちは、それでも前に進まなければならない。今は教会が働こう。いずれ、みんなで国を造ろうではないか。」「「「おーーーっ」」」
感嘆の声と拍手が鳴り響く。
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