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第6章 反撃
第14話 分割統治案
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タダツグたちは、ヴァルハラ王国に凱旋する。町や村では、行進するヴァルハラ王国軍を歓声で歓迎する。タダツグが隣にいるセリアに言う。
「僕たち何もしていないと思うけどいいのかな。」「王様なんだから胸を張ってればいいのよ。」
民衆には、貴族たちを扇動したコール神教国を討ちに行ったことになっている。皆、勝利を祝っているのである。
タダツグたちは歓声を受けながら王都に帰還する。王城に入ると兵たちは気が緩んだのか歓声を上げ始める。アンドレアスが気を引き締めるように注意するが歓声にかき消される。
タダツグは玉座に付くとアデリナ、ツェーザル、エリーの魔術師隊を呼ぶ。
「よくやってくれた。諸君の活躍でわが軍は犠牲を出さずに済んだ。礼を言う。それで褒賞は何がいい。」「褒章はいりません。私たちはロック様のために戦ったのです。」
「欲のないことだ。魔王ロックに感謝していたと伝えてくれ。」「はい。」
魔術師隊の3人はバシュラール魔王国へ帰って行く。教皇アウグストは民衆に歓声を受けるタダツグを疎ましく感じる。
このままでは神セベクは軽んじてしまう。タダツグたち勇者は神セベクを信仰していない。教会の力は削られていくだろう。
現に今回の戦争で神セベクに祈りをささげる者は少なかった。アウグストは危機感を抱いてカールへ手紙を送る。
ロックたちもバシュラール魔王国へ戻る。ロックたちは町や村で民衆の歓迎を受ける。民衆にとってロックは生活を改善したばかりか他国と戦っては負け知らずである。
ロックは英雄視されつつあった。ロックたちは王城に帰還する。リース、アリソンが出迎える。ロックは思わずリースを抱きしめる。
「お前様、こういうことは後にするものです。」「我慢できないよ。ずっと顔を見たかったのだから。」
「オーガとアリソンを見習うです。」「えーっと、アレを・・・」
ロックとリースが見ると2人は涙を流しながら抱き合っていた。
カールは、アウグストからの手紙を渡される。
「民衆はタダツグたちに心を奪われて、教会の立場がありません。教会の権威を復活する策を授けてください。」
教会が使えなくなるか。早かったな。カールはアウグストを見捨てる判断をする。ヴァルハラ王国はカールが予想するより早く改革が進んでいる。このままいくとヴァルハラ王国はバシュラール魔王国に改革が追い付くだろう。
だが、タダツグが王位についているうちは争うことはないであろう。カールはコール神教国の干渉が無くなったので国内の施策に時間を割くことにする。
イクブス魔王国はコール神教国が滅んでから、軍を国境に配置して、バシュラール魔王国の襲来に備える。だが、バシュラール魔王国軍は王都に帰ってから動きを見せていない。
宰相のインクブスがイクブスに言う。
「バシュラール魔王国のカールは約束を守ったようですね。」「ああ、我が国を攻める格好の理由があるのに見逃すのか。」
「バシュラール魔王国とヴァルハラ王国には領土拡大の野心はないようです。」「確かにコール神教国は放置されているわ。」
「コール神教国をとってしましょうか。」「サマエルとサタナキアがいるわ。」
「それでは分割統治する手もあります。」「そうね。サタナキア魔王国、サマエル魔王国、バシュラール魔王国、ヴァルハラ王国に使者を出して、分割統治の会議をしましょう。」
インクブスはコール神教国の分割を考える。
ロックの所にイクブス魔王国の使者が来る。
「イクブス様はコール神教国の分割統治を考えています。会議に出席をお願いします。」「僕は統治するつもりはないよ。民衆が自治をすればよいと思っているよ。」
「魔王の力なくして、愚かな民衆の死活は成り立ちませんぞ。」「僕はうまくやって行くと思っている。手を出すならバシュラール魔王国が相手になるよ。」
使者はロックのことが理解できなかった。仕方なく帰ることにする。
ヴァルハラ王国にイクブス魔王国の使者が来る。
「コール神教国の分割統治の会議をしますので出席をお願いします。」「僕は分割統治には反対だ。イクブス様に伝えてくれ。」
使者は国へ帰って行く。
サタナキア魔王国にイクブス魔王国の使者が来る。
「イクブス様はコール神教国の分割統治を考えています。会議に出席をお願いします。」「我は支配を願い出た者しか、支配下に置かないことにしている。」
「会議には出ていただけないのですか。」「当たり前だ。退屈なことは好かん。それにコール神教国の町や村が我が国に保護を求めてきている。」
「そ、それは・・・」「これでも忙しいのだ。面倒を見なくてはならないのでな。」
使者は分割統治どころではないと急いで国に帰って行く。
サマエル魔王国にイクブス魔王国の使者が訪れる。
「イクブス様はコール神教国の分割統治を考えています。会議に出席をお願いします。」「分かった。出席しよう。」
使者は魔王サマエルの返事を受け取り帰国する。
「僕たち何もしていないと思うけどいいのかな。」「王様なんだから胸を張ってればいいのよ。」
民衆には、貴族たちを扇動したコール神教国を討ちに行ったことになっている。皆、勝利を祝っているのである。
タダツグたちは歓声を受けながら王都に帰還する。王城に入ると兵たちは気が緩んだのか歓声を上げ始める。アンドレアスが気を引き締めるように注意するが歓声にかき消される。
タダツグは玉座に付くとアデリナ、ツェーザル、エリーの魔術師隊を呼ぶ。
「よくやってくれた。諸君の活躍でわが軍は犠牲を出さずに済んだ。礼を言う。それで褒賞は何がいい。」「褒章はいりません。私たちはロック様のために戦ったのです。」
「欲のないことだ。魔王ロックに感謝していたと伝えてくれ。」「はい。」
魔術師隊の3人はバシュラール魔王国へ帰って行く。教皇アウグストは民衆に歓声を受けるタダツグを疎ましく感じる。
このままでは神セベクは軽んじてしまう。タダツグたち勇者は神セベクを信仰していない。教会の力は削られていくだろう。
現に今回の戦争で神セベクに祈りをささげる者は少なかった。アウグストは危機感を抱いてカールへ手紙を送る。
ロックたちもバシュラール魔王国へ戻る。ロックたちは町や村で民衆の歓迎を受ける。民衆にとってロックは生活を改善したばかりか他国と戦っては負け知らずである。
ロックは英雄視されつつあった。ロックたちは王城に帰還する。リース、アリソンが出迎える。ロックは思わずリースを抱きしめる。
「お前様、こういうことは後にするものです。」「我慢できないよ。ずっと顔を見たかったのだから。」
「オーガとアリソンを見習うです。」「えーっと、アレを・・・」
ロックとリースが見ると2人は涙を流しながら抱き合っていた。
カールは、アウグストからの手紙を渡される。
「民衆はタダツグたちに心を奪われて、教会の立場がありません。教会の権威を復活する策を授けてください。」
教会が使えなくなるか。早かったな。カールはアウグストを見捨てる判断をする。ヴァルハラ王国はカールが予想するより早く改革が進んでいる。このままいくとヴァルハラ王国はバシュラール魔王国に改革が追い付くだろう。
だが、タダツグが王位についているうちは争うことはないであろう。カールはコール神教国の干渉が無くなったので国内の施策に時間を割くことにする。
イクブス魔王国はコール神教国が滅んでから、軍を国境に配置して、バシュラール魔王国の襲来に備える。だが、バシュラール魔王国軍は王都に帰ってから動きを見せていない。
宰相のインクブスがイクブスに言う。
「バシュラール魔王国のカールは約束を守ったようですね。」「ああ、我が国を攻める格好の理由があるのに見逃すのか。」
「バシュラール魔王国とヴァルハラ王国には領土拡大の野心はないようです。」「確かにコール神教国は放置されているわ。」
「コール神教国をとってしましょうか。」「サマエルとサタナキアがいるわ。」
「それでは分割統治する手もあります。」「そうね。サタナキア魔王国、サマエル魔王国、バシュラール魔王国、ヴァルハラ王国に使者を出して、分割統治の会議をしましょう。」
インクブスはコール神教国の分割を考える。
ロックの所にイクブス魔王国の使者が来る。
「イクブス様はコール神教国の分割統治を考えています。会議に出席をお願いします。」「僕は統治するつもりはないよ。民衆が自治をすればよいと思っているよ。」
「魔王の力なくして、愚かな民衆の死活は成り立ちませんぞ。」「僕はうまくやって行くと思っている。手を出すならバシュラール魔王国が相手になるよ。」
使者はロックのことが理解できなかった。仕方なく帰ることにする。
ヴァルハラ王国にイクブス魔王国の使者が来る。
「コール神教国の分割統治の会議をしますので出席をお願いします。」「僕は分割統治には反対だ。イクブス様に伝えてくれ。」
使者は国へ帰って行く。
サタナキア魔王国にイクブス魔王国の使者が来る。
「イクブス様はコール神教国の分割統治を考えています。会議に出席をお願いします。」「我は支配を願い出た者しか、支配下に置かないことにしている。」
「会議には出ていただけないのですか。」「当たり前だ。退屈なことは好かん。それにコール神教国の町や村が我が国に保護を求めてきている。」
「そ、それは・・・」「これでも忙しいのだ。面倒を見なくてはならないのでな。」
使者は分割統治どころではないと急いで国に帰って行く。
サマエル魔王国にイクブス魔王国の使者が訪れる。
「イクブス様はコール神教国の分割統治を考えています。会議に出席をお願いします。」「分かった。出席しよう。」
使者は魔王サマエルの返事を受け取り帰国する。
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