15 / 87
第15話 逢神直高と鬼切りの刀
しおりを挟む
逢神直高は、平安京の貴族に仕える武士の子として生まれた。
剣の腕に優れ、逢神一族の中でも傑出している。
直高は元服すると貴族の娘、秋ノ葉の護衛の任に着く。
直高が秋ノ葉に口を利くことは許されていないが、美しい彼女の護衛に誇りをもって仕えている。
その頃、京では、貴族の屋敷に白羽の矢が立つと3日後に鬼が現れ、娘をさらっていく噂が立っている。
逢神一族の仕える貴族が襲われる、鬼に備えた武士も貴族も皆惨殺され娘はさらわれてしまう。
噂では鬼には刀も矢も効かないということである。
そしてついに秋ノ葉の貴族の屋敷に白羽の矢が立つ。
貴族は守りの武士を増やす腕に覚えのある者50名とその他の者50名の100名である。
3日後、鬼が現れる、鬼は鎧に刀を持ち武士の姿をしている。
だが、口には牙があり頭には角が生え、恐ろしい形相をしている。
直ぐ、武士たちと鬼は戦いを始める塀の上から武士が矢を射かけるが鎧に矢は刺さっても、鬼の肌には傷一つ付かない。
鬼は塀の上の武士に襲い掛かる。鬼の動きは早かった、武士たちは刀で頭を割られ、鬼の左腕で胸を貫かれて血を飛び散らせながら地面へ落ちていく。
塀の上の武士を片付けると鬼は屋敷の庭にいる武士たちと戦闘を始める。
秋ノ葉が直高に声をかける
「怖くはないのですか。」
「はっ、必ずお守りします。」
直高は、自分の番が回って来るのを待っている。
秋ノ葉を守るのは自分であると確信している。
鬼は庭の武士を片付ける、庭は武士たちの血でぬかるみと化し、武士たちの死体が転がる地獄となっている。
鬼は屋敷の中に踏み込む、武士、使用人関係なく殺していく。
そして貴族の所にたどり着く、鬼は言う
「娘をもらい受ける。」
そう言うと貴族の頭を左手で掴み握りつぶす。
そして妻を生きたまま食べ始める。
妻は悲鳴を上げるが誰もその悲鳴を聞くものはいない。
悲鳴に代って、鬼の咀嚼する音が鳴り響く。
鬼は秋ノ葉の所に着くが直高が立ちはだかる。
直高は素早く間合いに入ると鬼を袈裟切りにし後ろに飛んで距離を取る。
鬼の鎧が大きく裂けるが体には傷がない。
鬼は直高に右手の刀で切りかかる、彼は刀で太刀筋を変え、鬼の左腕の突きもかわす。
そして、左腕が伸びきったところを刀で兜割りの要領で切り落とす。
鬼は左腕を切り落とされたが、笑いながら言う
「少しは腕が立つようだな、お前も食ってやろう。」
直高は答えない、しばらくすると鬼の切り口から左手が生えてくる。
直高の頭の中では声が響き始めている
「鬼が憎いか、鬼を切りたいか、鬼を滅ぼしたいか。」
「誰だ。」
「羽左衛門、鬼が憎い、憎い、憎い・・・」
鬼が再び切り付けてくる直高はそれをかわすと上に飛ぶ、下を鬼の蹴りが空ぶる。
「鬼を切りたい。」
直高は声に答える
「ならば、願いをかなえよう、代わりにお前と子孫は永劫の時を我と共に鬼を狩るのだ。」
直高の血が騒ぎ出す、早く刀と取り、その刀に鬼の血を与えろと・・・
自然と刀の名前が口に出る
「羽左衛門ノ贄ノ夜叉」
直高は刀の名を叫ぶ
虚空から護符に包まれた鞘に収まった刀が虚空から浮かびあがる。
直高がが刀を手に取り、抜き祓うと、心の中が鬼への憎しみで満たされる。
直高の形相が憎しみに変わる
「鬼は切る。」
鬼は笑う
「刀を変えたところでお前の命運は変わらんぞ。」
鬼が刀を振りかぶったところに直高は鬼の首に刀で突きを入れる。
首に傷はすぐに塞がるはずなのが塞がらないどころか、体液を吸われるように干からび、激痛を与える。
直高は次に刀を持っている鬼の右腕を切り落とす
「鬼切りの刀か。」
鬼は後ずさる
「見逃せば宝をやろう。」
直高には鬼の言葉は聞こえていない、心は鬼へに憎しみに満ちている。
鬼の左腕も切り落とされる。
そして鬼は直高に真っ二つに切られる。
しかし、鬼への憎しみは治まらない。
秋ノ葉は直高の名を呼び続ける。
彼が刀を鞘に収めると誰かが自分を呼ぶ声が聞えてくる。
そして、憎しみの心が収まってゆく
「直高、しっかりしてたもう。」
彼の意識が戻る
「秋ノ葉様お怪我はありませんか。」
「大丈夫じゃが、みんな亡くなってしもうた。」
「では、私の家に来てください。」
「はい。」
直高と秋ノ葉は逢神の屋敷へ行く。
そして、秋ノ葉は直高の妻になる。
直高の鬼退治の功績が認められたのだ。
それからは直高の子孫には
羽左衛門ノ贄ノ夜叉
が憑りついている。
刀は子孫に鬼を切らせ続ける。
剣の腕に優れ、逢神一族の中でも傑出している。
直高は元服すると貴族の娘、秋ノ葉の護衛の任に着く。
直高が秋ノ葉に口を利くことは許されていないが、美しい彼女の護衛に誇りをもって仕えている。
その頃、京では、貴族の屋敷に白羽の矢が立つと3日後に鬼が現れ、娘をさらっていく噂が立っている。
逢神一族の仕える貴族が襲われる、鬼に備えた武士も貴族も皆惨殺され娘はさらわれてしまう。
噂では鬼には刀も矢も効かないということである。
そしてついに秋ノ葉の貴族の屋敷に白羽の矢が立つ。
貴族は守りの武士を増やす腕に覚えのある者50名とその他の者50名の100名である。
3日後、鬼が現れる、鬼は鎧に刀を持ち武士の姿をしている。
だが、口には牙があり頭には角が生え、恐ろしい形相をしている。
直ぐ、武士たちと鬼は戦いを始める塀の上から武士が矢を射かけるが鎧に矢は刺さっても、鬼の肌には傷一つ付かない。
鬼は塀の上の武士に襲い掛かる。鬼の動きは早かった、武士たちは刀で頭を割られ、鬼の左腕で胸を貫かれて血を飛び散らせながら地面へ落ちていく。
塀の上の武士を片付けると鬼は屋敷の庭にいる武士たちと戦闘を始める。
秋ノ葉が直高に声をかける
「怖くはないのですか。」
「はっ、必ずお守りします。」
直高は、自分の番が回って来るのを待っている。
秋ノ葉を守るのは自分であると確信している。
鬼は庭の武士を片付ける、庭は武士たちの血でぬかるみと化し、武士たちの死体が転がる地獄となっている。
鬼は屋敷の中に踏み込む、武士、使用人関係なく殺していく。
そして貴族の所にたどり着く、鬼は言う
「娘をもらい受ける。」
そう言うと貴族の頭を左手で掴み握りつぶす。
そして妻を生きたまま食べ始める。
妻は悲鳴を上げるが誰もその悲鳴を聞くものはいない。
悲鳴に代って、鬼の咀嚼する音が鳴り響く。
鬼は秋ノ葉の所に着くが直高が立ちはだかる。
直高は素早く間合いに入ると鬼を袈裟切りにし後ろに飛んで距離を取る。
鬼の鎧が大きく裂けるが体には傷がない。
鬼は直高に右手の刀で切りかかる、彼は刀で太刀筋を変え、鬼の左腕の突きもかわす。
そして、左腕が伸びきったところを刀で兜割りの要領で切り落とす。
鬼は左腕を切り落とされたが、笑いながら言う
「少しは腕が立つようだな、お前も食ってやろう。」
直高は答えない、しばらくすると鬼の切り口から左手が生えてくる。
直高の頭の中では声が響き始めている
「鬼が憎いか、鬼を切りたいか、鬼を滅ぼしたいか。」
「誰だ。」
「羽左衛門、鬼が憎い、憎い、憎い・・・」
鬼が再び切り付けてくる直高はそれをかわすと上に飛ぶ、下を鬼の蹴りが空ぶる。
「鬼を切りたい。」
直高は声に答える
「ならば、願いをかなえよう、代わりにお前と子孫は永劫の時を我と共に鬼を狩るのだ。」
直高の血が騒ぎ出す、早く刀と取り、その刀に鬼の血を与えろと・・・
自然と刀の名前が口に出る
「羽左衛門ノ贄ノ夜叉」
直高は刀の名を叫ぶ
虚空から護符に包まれた鞘に収まった刀が虚空から浮かびあがる。
直高がが刀を手に取り、抜き祓うと、心の中が鬼への憎しみで満たされる。
直高の形相が憎しみに変わる
「鬼は切る。」
鬼は笑う
「刀を変えたところでお前の命運は変わらんぞ。」
鬼が刀を振りかぶったところに直高は鬼の首に刀で突きを入れる。
首に傷はすぐに塞がるはずなのが塞がらないどころか、体液を吸われるように干からび、激痛を与える。
直高は次に刀を持っている鬼の右腕を切り落とす
「鬼切りの刀か。」
鬼は後ずさる
「見逃せば宝をやろう。」
直高には鬼の言葉は聞こえていない、心は鬼へに憎しみに満ちている。
鬼の左腕も切り落とされる。
そして鬼は直高に真っ二つに切られる。
しかし、鬼への憎しみは治まらない。
秋ノ葉は直高の名を呼び続ける。
彼が刀を鞘に収めると誰かが自分を呼ぶ声が聞えてくる。
そして、憎しみの心が収まってゆく
「直高、しっかりしてたもう。」
彼の意識が戻る
「秋ノ葉様お怪我はありませんか。」
「大丈夫じゃが、みんな亡くなってしもうた。」
「では、私の家に来てください。」
「はい。」
直高と秋ノ葉は逢神の屋敷へ行く。
そして、秋ノ葉は直高の妻になる。
直高の鬼退治の功績が認められたのだ。
それからは直高の子孫には
羽左衛門ノ贄ノ夜叉
が憑りついている。
刀は子孫に鬼を切らせ続ける。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
妻に不倫され間男にクビ宣告された俺、宝くじ10億円当たって防音タワマンでバ美肉VTuberデビューしたら人生爆逆転
小林一咲
ライト文芸
不倫妻に捨てられ、会社もクビ。
人生の底に落ちたアラフォー社畜・恩塚聖士は、偶然買った宝くじで“非課税10億円”を当ててしまう。
防音タワマン、最強機材、そしてバ美肉VTuber「姫宮みこと」として新たな人生が始まる。
どん底からの逆転劇は、やがて裏切った者たちの運命も巻き込んでいく――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる