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第26話 京子1

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 深夜の街を妙齢の女性が1人で歩いている。
 それを少年たちが取り囲む。
 「お姉さん遊ばない、俺たち暇なんだ。」
ナイフをちらつかせる者もいる。
 「いいわよ、若い子は好きよ。」
赤頭圭子は平然と答える。
 少年たちはこれから起こることに下卑げびた笑い顔をする。
 彼らは女の態度が普通でないことに気づくべきだった。
 少年たちは圭子を自分たちの根城に連れて行く。
 そこは雑居ビルの地下にあるスナックの跡である。
 リーダーの少年が圭子をソファーに押し倒す。
 リーダーは極上の獲物に舌なめずりする。
 圭子が突然少年の肩に齧りつく
 「いてー」
リーダーは叫ぶ、リーダーの右肩は食いちぎられ出血している
 「美味しそうだから齧っちゃった。」
圭子は平然と言う
 「舐めているのか」
 「痛い目に合わせてやる」
 「やってしまえ」
少年たちは自分たちが陥った状況に気づかず、わめきたて圭子を取り囲む
 「わめかなくても、みんな食べてあげるわ。」
圭子は正面の少年を足払いで転倒させると足を踏み砕く。
 ナイフで突きかかってきた少年は圭子にナイフをかわされ手刀で足を切り落とされる。
 彼女は切り落とした足を手に持ち、うまそうに口にする。
 ここにきて少年たちは女が普通でないことに気づく。
 彼らは逃げようとするが唯一の逃げ道の出入り口には圭子が立って足を食べている。
 少年たちは命乞いをするが圭子は妖艶な笑みを浮かべ1人も逃さない気でいることを現す。
 動ける少年たちは圭子に向かって突進するが、みんな足をやられ動けなくなる。
 圭子は1人目の少年に手をかける
 腹を裂き内蔵から食べ始める。
 少年たちは
 「助けてくれー」
 「わるかったー」
 「やだー」
と叫び声をあげるが圭子にとって食欲を出させるスパイスにしかならない。
 彼女は1人目を平らげると2人目に食らいつく腹を裂き内蔵をすすり、肉に齧りつき、骨をかみ砕く。
 血の饗宴は、恵子の発する咀嚼音と少年たちの叫び声で彩られる。
 これは少年たちがいなくなるまで続く、

 山下京子は仕事か長引き、夜遅くなり家路を急ぐ。
 京子は突然裏路地に引っ張り込まれる。
 そこには妖艶の美女圭子がいる
 「何ですあなたは。」
京子が聞くが圭子は答えない。
 代わりに鬼の肉を取り出し齧りつき咀嚼する。
 京子はその振る舞いに警戒心を濃くする。
 圭子は京子に口づけをして、咀嚼した鬼の肉を京子の口の中に流し込む。
 そして、京子の口を閉じ嚥下させる。
 すると京子は苦しみだし痙攣けいれんする。
 圭子は京子の様子を見る。
 しばらくして痙攣は治まり、京子は動かなくなる。
 圭子が調べると呼吸も脈も停止している
 「失敗かしら。」
と言うとその場から立ち去る。
 しかし、京子は死んでいない体の構造が作り替えられていく。
 京子は何事もなかったように起き上がり家に帰っていく。
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