鬼切りの刀に憑かれた逢神は鬼姫と一緒にいる

ぽとりひょん

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第41話 圭子の鬼2

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 たけるは立ったまま話かける
 「相談は何でしょう。」
 「圭子に聞いたぞ、お前と鬼姫鈴鹿のことを。」
 「鈴鹿は人間です、赤頭圭子なら指名手配犯ですよ。」
 「俺には関係ないことだ、お前と鈴鹿を食ってやる。」
隆はすりガラスの衝立ついたてから出てくる。
 たけるも前へ出る。
 突然、隆は神速でたけるの前に出ると右の手刀で彼の首を狙う。
 たけるは半歩下がりぎりぎりでかわすと隆を刀で袈裟切りにするが隆は後ろに飛びかわす。
 隆の体は膨張を始める。
 着ていた服は裂けこぶだらけの筋肉がはみ出してくる。
 頭には2本の角を生やし、手には鋭い爪が伸びている。
 隆は鬼の本性を出し
 「本気でやらないといけないよなー」
と言うと
 「醜い本性を出したな、今殺してやる。」
たけるは言い返す。
 スタジオ内はざわつくが鬼が出るのは初めてでないので狂乱するものはいない。
 隆は鬼になり体が二回りほど大きくなる。
 たけるは間合いに踏み込み太ももを狙うが、鬼は右の手刀をふるったため、横に飛びかわす。
 彼はさらに後ろに回ろうとするが、鬼も動きが早くそれをさせない。
 鬼が彼の首を狙って手刀をふるうが、ぎりぎりでかわす。
 たけると鬼の動きは速すぎて人の目では追えない。
 鈴鹿が戦いに加わろうと虚空から大通連を抜き出す。
 しかし、美鈴が止めに入る
 「鬼は2匹いるぞ、もう1匹に備えよ。」
 「赤頭圭子なの。」
 「わからんが気配を消しよった、厄介な相手じゃ。」
鈴鹿はもう1匹に備えることにするが、今すぐでも加勢したい気持ちでいっぱいである。
 鬼は手刀を繰り出した瞬間、たけるは懐に入り込み横なぎにする。
 鬼は後ろに飛びかわすがかわし切れない。
 腹を浅く切られる。
 すぐふさがるはずの傷がふさがらない。
 傷口から体液を吸うように干からび、激痛が襲う。
 鬼は初めての痛みに
 「がああああ」
と叫ぶ。
 気配を消して隠れ戦いを見ている圭子はたけるのつけた刀傷についてあれはやばいわねと考える。
 さらに彼は上段から切りつけるが、鬼は腕を振るい跳ね飛ばす。
 彼はスタジオの壁まで飛んでいき
   だん
と固い音がする。
 普通の人間なら即死している勢いである。
 たけるは動かなくなる。
 鬼は勝ち誇った様に笑いながら彼に近づいていく。
 たけるは骨折しているが傷は急速に回復していく。
 圭子は隆何やっているのと焦れる、今が絶好の好機なのだ。
 鬼は言う
 「人間なんてもろい存在だ、立ち向かうのが無謀なんだよ。」
しかし、たけるは立ち上がる。
 体に痛みは残っているが戦う力は残っている
 「おのこじゃのう。」
美鈴は感心する。
 鈴鹿は無言で戦いを見ている。
 鬼は再び右腕をふるう、たけるは神速で懐に飛び込み刀を心臓に突き入れる。
 そして、刀から手を放し、彼を捕まえようとする鬼の手から逃れる。
 呪われた鬼切の刀は刀身から鬼の体液を吸い、激痛を与え、鬼の血を浴びたように赤くなる
 「がああああ」
鬼は叫びながら刀を抜こうとするが刀に触れることができない。
 鬼はあおむけに倒れ、ミイラのように干からびてゆく。
 圭子はそれを見て、たけると戦った場合の自分の最期を重ね
 「あの刀はまずいわ。」
と独り言を言い、スタジオから姿を消す。
 たけるは刀を鬼から抜くと鬼の首をはねる。
 彼は呼吸を整え、鬼への憎しみを抑えながら刀を鞘に納める。
 まだ、彼の心の中は鬼への憎しみで満たされている。
 たけるはもがき憎しみの沼から這い出そうとする。
 その時、鈴鹿が抱き着く、彼の心の中に光が差し、憎しみの沼から出ることができる。
 鈴鹿はたけるに抱き着き泣いている
 「よかった、よかった、よかった。」
 「ありがとう。」
たけるは助けられたような気がして礼を言う
 「何とか勝てたのう。」
美鈴が言う
 「もう1匹はどうなりました。」
 「立ち去った様じゃ、嫌な雰囲気は消えたぞ。」
 「そうですか、よかった。」
たけるはホッとする、2匹目の相手はきついと思っていたのだ。
 テレビ局ではいなくなった人はいないか調べられる。
 本来の相談人も控室で見つかる。
 被害者はいない、鬼の襲撃は特別番組で放送されるがたけるは相変わらず肝心なことは話さない。
 そんな中、警察はたけるから入手した美人に変貌した赤頭圭子の情報を元に捜査をすすめている。
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