40 / 53
第40話 野間係長、動く
しおりを挟む
野間係長は本部から出て、ラリーのコースへ向かう。ゴールに近い直線コースの脇に立って、火車を待ち構える。野間係長には気配で火車が近づいてくることが分かる。
そして、直線コースに出た火車を野間係長は睨みつける。すると車を引く鬼は金縛りにあったように動かなくなる。鬼が何とか首を動かして野間係長を見る。
鬼は炎を吐こうとするが、野間係長は右手を強く握りしめると鬼と車は何か巨大なものに握りつぶされるようにぐしゃりとつぶれて灰になり消え去る。
野間係長は無線で係員に連絡する。
「火車は片づけた。各員は警戒に戻ってください。」「「「はい。」」」
半田部長は獲物をとられてと悔しがる。野間係長は開催者の本部に戻る。その後は無事にラリーは終了する。
野間係長はスマホで署長に連絡を入れる。
「ラリーは無事に終了しました。」「野間君、四台目の車は何が起こったのかね。」
「火車が車を追いかけてぶつけてきたのです。」「火車?」
「妖怪です。旧磯浦トンネルとは関係ありません。」「事前に退治できなかったのかね。」
「すみません。気づいたのは車の後ろを走っている時でしたので・・・」「何のためのオカルト係かね。」
「もちろん、最善の手をつくしました。事故を未然に防ぎ、火車は退治しましたがなにか・・・」「ああ、よくやってくれた。」
署長は野間係長の圧力に屈する。
「それで、事故を防いだのは誰かね。」「奥田部長です。」
「奥田だと。どうしてアレがそんな重要な仕事を任されているのだ。一歩間違えれば惨事になるぞ。」「分かっていますが、奥田部長のサイコキネシスが必要だったのです。」
「そうか、電話を切るぞ。」
署長は胃薬を引き出しから出す。M警察署の署長になってから胃薬は必需品になっている。半田部長は野間係長に質問する。
「どうやって、火車を退治したのですか。」「うごきをとめて、ぐしゃッとつぶしたのよ。」
半場部長は「化け物じみている」と思う。火車を簡単に退治するなど、野間係長の霊能力はけた外れに強かった。
そして、直線コースに出た火車を野間係長は睨みつける。すると車を引く鬼は金縛りにあったように動かなくなる。鬼が何とか首を動かして野間係長を見る。
鬼は炎を吐こうとするが、野間係長は右手を強く握りしめると鬼と車は何か巨大なものに握りつぶされるようにぐしゃりとつぶれて灰になり消え去る。
野間係長は無線で係員に連絡する。
「火車は片づけた。各員は警戒に戻ってください。」「「「はい。」」」
半田部長は獲物をとられてと悔しがる。野間係長は開催者の本部に戻る。その後は無事にラリーは終了する。
野間係長はスマホで署長に連絡を入れる。
「ラリーは無事に終了しました。」「野間君、四台目の車は何が起こったのかね。」
「火車が車を追いかけてぶつけてきたのです。」「火車?」
「妖怪です。旧磯浦トンネルとは関係ありません。」「事前に退治できなかったのかね。」
「すみません。気づいたのは車の後ろを走っている時でしたので・・・」「何のためのオカルト係かね。」
「もちろん、最善の手をつくしました。事故を未然に防ぎ、火車は退治しましたがなにか・・・」「ああ、よくやってくれた。」
署長は野間係長の圧力に屈する。
「それで、事故を防いだのは誰かね。」「奥田部長です。」
「奥田だと。どうしてアレがそんな重要な仕事を任されているのだ。一歩間違えれば惨事になるぞ。」「分かっていますが、奥田部長のサイコキネシスが必要だったのです。」
「そうか、電話を切るぞ。」
署長は胃薬を引き出しから出す。M警察署の署長になってから胃薬は必需品になっている。半田部長は野間係長に質問する。
「どうやって、火車を退治したのですか。」「うごきをとめて、ぐしゃッとつぶしたのよ。」
半場部長は「化け物じみている」と思う。火車を簡単に退治するなど、野間係長の霊能力はけた外れに強かった。
0
あなたにおすすめの小説
〈銀龍の愛し子〉は盲目王子を王座へ導く
山河 枝
キャラ文芸
【簡単あらすじ】周りから忌み嫌われる下女が、不遇な王子に力を与え、彼を王にする。
★シリアス8:コミカル2
【詳細あらすじ】
50人もの侍女をクビにしてきた第三王子、雪晴。
次の侍女に任じられたのは、異能を隠して王城で働く洗濯女、水奈だった。
鱗があるために疎まれている水奈だが、盲目の雪晴のそばでは安心して過ごせるように。
みじめな生活を送る雪晴も、献身的な水奈に好意を抱く。
惹かれ合う日々の中、実は〈銀龍の愛し子〉である水奈が、雪晴の力を覚醒させていく。「王家の恥」と見下される雪晴を、王座へと導いていく。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
烏の王と宵の花嫁
水川サキ
キャラ文芸
吸血鬼の末裔として生まれた華族の娘、月夜は家族から虐げられ孤独に生きていた。
唯一の慰めは、年に一度届く〈からす〉からの手紙。
その送り主は太陽の化身と称される上級華族、縁樹だった。
ある日、姉の縁談相手を誤って傷つけた月夜は、父に遊郭へ売られそうになり屋敷を脱出するが、陽の下で倒れてしまう。
死を覚悟した瞬間〈からす〉の正体である縁樹が現れ、互いの思惑から契約結婚を結ぶことになる。
※初出2024年7月
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる