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168話 玉枝の巫女衣装

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 日曜日の朝が来る。九郎はこれまであやめとまともな会話はできていない。玉枝が朝食をテーブルに並べる。
 ご飯とサバの塩焼き、エノキのみそ汁である。
 九郎が玉枝に言う。
 「このサバ、脂がのっていておいしいよ。」「よかった。」
玉枝が嬉しそうに言う。しかし、九郎は気分がすぐれないようだ。玉枝が九郎に言う。
 「あやめちゃんのこと気にしているの。」「うん、あやめは距離を置いたままで話してくれないからどうしたらいいかわからないよ。」
 「あやめちゃんは九郎が好きなんだから何とかなるわよ。」「そうかな。」
九郎は朝食を食べ終えると着替える。玉枝もパジャマ姿から巫女姿になる。九郎が玉枝に言う。
 「お祓いは午後からだから巫女姿は早いと思いますよ。」「九郎ちゃん、この姿好きでしょ。」
確かに玉枝の巫女姿は色気がある。九郎は目のやり場に困る。
 玉枝が九郎に抱き着いて言う。
 「まだ出かけるまでに時間があるわ。」「う、うん。そうだね。」
 「巫女衣装を脱がせてみる。」「・・・いいの。」
2人は抱き合ったまま床に横になる。彼は、巫女姿の彼女を抱くことに背徳感を覚える。
 九郎は玉枝の緋袴ひばかまを脱がして体を重ねる。九郎が力尽きると玉枝が言う。
 「九郎ちゃん、興奮したでしょ。」「うん、いつもと雰囲気が違うから新鮮だったよ。」
 「これからはナース服とかセーラー服とか着ましょうか。」「勘弁してください。」
 「本当、好きなシチュエーションでしてもいいのよ。」「玉枝さんが良ければいいですけど、僕は玉枝さんがいてくれればいいです。」
 「うれしい。もう1回する?」「もうすぐ出かける時間ですよ。」
玉枝は白いシャツにデニムのジャケットとパンツ姿になる。九郎も服装を整える。
 2人はアパートを出て、久沓神明社へ向かう。
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