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第7章 王都への帰還
第6話 カロリーネ出陣
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俺たちがボドリヤール伯爵邸に帰ると宮廷魔法士のローズとポールが来ていた。ローズたちは王都の門を破って王都から逃げて来ていた。ローズがカロリーネに王都の現状を伝える。
「カロリーネ様、王都は今閉ざされています。リヒャルト王は王都中の剣士や魔法士を徴兵しています。また、各貴族に騎士団を引き連れて王都を守るように伝令を出しているようです。」
「ローズ様のルマール男爵家はどうするのです。」「私がすでに手紙を出し、ボドリヤール伯爵に合流するように連絡してあります。」
「それはありがたいです。」「他の貴族たちはどう動くのでしょうか。」「大半が様子見でしょう。」
翌日、バレーヌ伯領の軍が到着する。父ジルベールがファヴィアンと握手する。ファヴィアンは俺に言う。
「アニエス様は、美しくなられた。今は有名な宮廷魔法士になって、見違えましたよ。」「ありがとうございます。」
ファヴィアンは、カロリーネの前で片膝をついて誓う。
「カロリーネ様、ファヴィアン・フォン・バレーヌは忠誠を誓います。」「ファヴィアン様のお力をお貸しください。」「はっ。」
また翌日、アネットに父コンラート率いるモンレルラン伯爵の軍が到着する。コンラートはアネットを抱きしめる。
「心配したぞ。国に追われていると知らせがあったからな。」「私は無事よ。」
「ネティーを追い回した国王を倒してしまおう。」「お父様は私のために戦うの。」「かわいい娘のためだ。」
コンラートはカロリーネを見ると真面目な顔になって片膝をついて言う。
「私はカロリーネ様に尽くします。代わりにアネットの罪を問わないで欲しい。」「結婚式のことで誰も責める気はありません。安心してください。」
さらに1週間後、ルマール男爵の軍が加わる。カロリーネはみんなに演説する。
「私は、我が国の民を脅かすチョチョリクンを追いつめ叩き潰します。そして、チョチョリクンの一員であるわが父を許しません。」
「みんなに問います。わが父に国王の資格はあるでしょうか。」「否!」「否!」「否!」「否!」「否!」
「国王をどうすればよいか!」「倒せ!」「倒せ!」「倒せ!」「倒せ!」「倒せ!」
「私に力を!私がこの国を正そう!」「おう!」
彼女の演説の後、王都への進軍が始まる。彼女の本隊は、近衛騎士とナツキ、「アニエス様をあがめ隊」、カスパーだけである。
俺とアニタ、アネット、ローズ、ポールは遊撃任務に就くことになる。個々の力が軍隊並みなので相手の軍を混乱させるために使うのだろう。
ナツキとカスパーが外れているのは、ナツキの女癖対策にためである。
「カロリーネ様、王都は今閉ざされています。リヒャルト王は王都中の剣士や魔法士を徴兵しています。また、各貴族に騎士団を引き連れて王都を守るように伝令を出しているようです。」
「ローズ様のルマール男爵家はどうするのです。」「私がすでに手紙を出し、ボドリヤール伯爵に合流するように連絡してあります。」
「それはありがたいです。」「他の貴族たちはどう動くのでしょうか。」「大半が様子見でしょう。」
翌日、バレーヌ伯領の軍が到着する。父ジルベールがファヴィアンと握手する。ファヴィアンは俺に言う。
「アニエス様は、美しくなられた。今は有名な宮廷魔法士になって、見違えましたよ。」「ありがとうございます。」
ファヴィアンは、カロリーネの前で片膝をついて誓う。
「カロリーネ様、ファヴィアン・フォン・バレーヌは忠誠を誓います。」「ファヴィアン様のお力をお貸しください。」「はっ。」
また翌日、アネットに父コンラート率いるモンレルラン伯爵の軍が到着する。コンラートはアネットを抱きしめる。
「心配したぞ。国に追われていると知らせがあったからな。」「私は無事よ。」
「ネティーを追い回した国王を倒してしまおう。」「お父様は私のために戦うの。」「かわいい娘のためだ。」
コンラートはカロリーネを見ると真面目な顔になって片膝をついて言う。
「私はカロリーネ様に尽くします。代わりにアネットの罪を問わないで欲しい。」「結婚式のことで誰も責める気はありません。安心してください。」
さらに1週間後、ルマール男爵の軍が加わる。カロリーネはみんなに演説する。
「私は、我が国の民を脅かすチョチョリクンを追いつめ叩き潰します。そして、チョチョリクンの一員であるわが父を許しません。」
「みんなに問います。わが父に国王の資格はあるでしょうか。」「否!」「否!」「否!」「否!」「否!」
「国王をどうすればよいか!」「倒せ!」「倒せ!」「倒せ!」「倒せ!」「倒せ!」
「私に力を!私がこの国を正そう!」「おう!」
彼女の演説の後、王都への進軍が始まる。彼女の本隊は、近衛騎士とナツキ、「アニエス様をあがめ隊」、カスパーだけである。
俺とアニタ、アネット、ローズ、ポールは遊撃任務に就くことになる。個々の力が軍隊並みなので相手の軍を混乱させるために使うのだろう。
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