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第9章 魔王ミーム
第12話 ハイドランド帝国軍震撼する
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南方軍を全滅させたミームは旅を続ける。アリュード四世の元に南方軍全滅の報告が上がる。
「遅かったか。手を出してはならなかったのに・・・」
アリュード四世の手が震える。宰相がアリュード四世に聞く。
「いかがしますか。戦うなら早く準備を勧めませんと・・・」「私は戦わない。じっとこらえて嵐が過ぎることを祈るのだ。」
「では、防衛の兵たちは戦わないのですか。」「そうだ。攻めてきたら退却させろ。」
「ここは王都です。退却するところなどありません。」「どこでもいい。生き延びさせるのだ。」
「分かりました。陛下のお考えの通りにします。」
ミームたちは街道を通って王都に近づいて来る。アリュード四世の胃がキリキリと傷む。兵たちも南方軍が全滅したと聞いているので不安が募る。
ミームたちは王都へつながる道とそのまま国の北側へ通じる道の分岐点まで来る。王都までは歩いて30分の距離である。
不安に押しつぶされた兵が錯乱する。
「いやだー、帰る、帰る、帰る、帰る・・・」
周りの兵が取り押さえる。しかし、錯乱した兵は1人だけではない。いたるところで奇声が上がる。兵たちはパニック状態である。
アリュード四世は、これは、ハイドランド帝国が終わると覚悟する。軍事国家であるのに軍隊か瓦解しているのだ。
ミームたちは王都へは向かわず。国の北側に通じる道に入る。アリュード四世の元に物見から報告が来る。
「魔王ミームは北へ向かいました。王都から離れていきます。」「そうか。ご苦労。」
アリュード四世は胃を抑えながら答える。兵たちにもミームが王都から離れていくことが伝わる。兵たちは皆、腰砕けになる。
ミームは使い魔を介してアスモダイと会話する。
「アスモダイ、訓練の進捗はどうじゃ。」「私の他、2名が魔力を消すことに成功しました。」
「3名か、まあ良い。直ちに我々と合流するのじゃ。」「あと2日、いや1日待てませんか。あと少しの者が3人います。」
「もう待つことはできん。残りの者は魔力を消すことが出来た者からエマール王国の王都に潜入するように指示しろ。」「分かりました。」
アスモダイは、魔族2人を連れて、ルーマ王国を出発する。
「遅かったか。手を出してはならなかったのに・・・」
アリュード四世の手が震える。宰相がアリュード四世に聞く。
「いかがしますか。戦うなら早く準備を勧めませんと・・・」「私は戦わない。じっとこらえて嵐が過ぎることを祈るのだ。」
「では、防衛の兵たちは戦わないのですか。」「そうだ。攻めてきたら退却させろ。」
「ここは王都です。退却するところなどありません。」「どこでもいい。生き延びさせるのだ。」
「分かりました。陛下のお考えの通りにします。」
ミームたちは街道を通って王都に近づいて来る。アリュード四世の胃がキリキリと傷む。兵たちも南方軍が全滅したと聞いているので不安が募る。
ミームたちは王都へつながる道とそのまま国の北側へ通じる道の分岐点まで来る。王都までは歩いて30分の距離である。
不安に押しつぶされた兵が錯乱する。
「いやだー、帰る、帰る、帰る、帰る・・・」
周りの兵が取り押さえる。しかし、錯乱した兵は1人だけではない。いたるところで奇声が上がる。兵たちはパニック状態である。
アリュード四世は、これは、ハイドランド帝国が終わると覚悟する。軍事国家であるのに軍隊か瓦解しているのだ。
ミームたちは王都へは向かわず。国の北側に通じる道に入る。アリュード四世の元に物見から報告が来る。
「魔王ミームは北へ向かいました。王都から離れていきます。」「そうか。ご苦労。」
アリュード四世は胃を抑えながら答える。兵たちにもミームが王都から離れていくことが伝わる。兵たちは皆、腰砕けになる。
ミームは使い魔を介してアスモダイと会話する。
「アスモダイ、訓練の進捗はどうじゃ。」「私の他、2名が魔力を消すことに成功しました。」
「3名か、まあ良い。直ちに我々と合流するのじゃ。」「あと2日、いや1日待てませんか。あと少しの者が3人います。」
「もう待つことはできん。残りの者は魔力を消すことが出来た者からエマール王国の王都に潜入するように指示しろ。」「分かりました。」
アスモダイは、魔族2人を連れて、ルーマ王国を出発する。
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