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一章
第四十一話
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「何これ!?いや、本当にナニコレェ!?」
「落ち着け圭よ、キャラがブレているぞ」
「いやだってお前、何なのこれ!?ステータスカード壊れてるの!?」
「ふむ……どちらかというと圭の方が壊れているな」
急に大声を出しながらイルヴァに詰め寄った圭に対し、若干引き気味になっていたイルヴァも柄にもなく圭の混乱が移っていた。
「と、とにかく!もういいだろう?さあ、行くぞ」
とりあえずイルヴァは話をぶった切ってしまおうと考えた。
それが功を奏したのか、圭はハッとしたように正気に戻った。
「あ、ああ……正直、すまんかった」
なんとも申し訳なさそうな圭の姿に子犬を思い浮かべたイルヴァだったが、そのイメージを頭を数度振って頭から追い出す。
「…………いや、もういい。それよりも依頼だ、早く終わらせよう」
「そうだな……行くか……」
まだ始まってすらいないのにすでに疲れたような様子を見せる二人だった。
* * *
そんなこんなありながらも依頼『異変の調査』に取り掛かった二人は、ヴァイオレットから特に異変が大きく生じている場所を伝えられていた。
それは『パワーベア』の討伐の時に出向いた森である。
なんでも本来スノウリーフの森に『パワーベア』のような強力なモンスターが出現することが既に異常なのだそうだ。
普段の森は出ても狼や『フリージングボア』程度のモンスターしか出ない比較的安全な新米冒険者達御用達の狩場だという。
しかし最近は強力なモンスターの発見報告と新米冒険者の死亡報告が多数冒険者ギルドにもたらせられるようになった。
だから今の森は非常に静かな場所となっている。
静寂が支配する森となったこの場には鳥の声すらしなくなっていた。
そんなところに二人は来ていた。
「しっかし本当に何もいないな」
そんな言葉をこぼした圭は生命感知に一切の反応がないことを不思議に思っていた。
「…………確かに妙だな。生命の灯火が感じられない。…………まるで最初から何者も存在していなかったように」
イルヴァの言う通り現在二人が訪れている森には生命の痕跡すらなくなっている。
少し前まで二人が『パワーベア』を討伐した場所に来ているというのに。
その痕跡が無くなっている。
二人が使用した魔法によって抉れた地面や木々すらこの世から姿を消したのだ。
一日もしない内に。
「落ち着け圭よ、キャラがブレているぞ」
「いやだってお前、何なのこれ!?ステータスカード壊れてるの!?」
「ふむ……どちらかというと圭の方が壊れているな」
急に大声を出しながらイルヴァに詰め寄った圭に対し、若干引き気味になっていたイルヴァも柄にもなく圭の混乱が移っていた。
「と、とにかく!もういいだろう?さあ、行くぞ」
とりあえずイルヴァは話をぶった切ってしまおうと考えた。
それが功を奏したのか、圭はハッとしたように正気に戻った。
「あ、ああ……正直、すまんかった」
なんとも申し訳なさそうな圭の姿に子犬を思い浮かべたイルヴァだったが、そのイメージを頭を数度振って頭から追い出す。
「…………いや、もういい。それよりも依頼だ、早く終わらせよう」
「そうだな……行くか……」
まだ始まってすらいないのにすでに疲れたような様子を見せる二人だった。
* * *
そんなこんなありながらも依頼『異変の調査』に取り掛かった二人は、ヴァイオレットから特に異変が大きく生じている場所を伝えられていた。
それは『パワーベア』の討伐の時に出向いた森である。
なんでも本来スノウリーフの森に『パワーベア』のような強力なモンスターが出現することが既に異常なのだそうだ。
普段の森は出ても狼や『フリージングボア』程度のモンスターしか出ない比較的安全な新米冒険者達御用達の狩場だという。
しかし最近は強力なモンスターの発見報告と新米冒険者の死亡報告が多数冒険者ギルドにもたらせられるようになった。
だから今の森は非常に静かな場所となっている。
静寂が支配する森となったこの場には鳥の声すらしなくなっていた。
そんなところに二人は来ていた。
「しっかし本当に何もいないな」
そんな言葉をこぼした圭は生命感知に一切の反応がないことを不思議に思っていた。
「…………確かに妙だな。生命の灯火が感じられない。…………まるで最初から何者も存在していなかったように」
イルヴァの言う通り現在二人が訪れている森には生命の痕跡すらなくなっている。
少し前まで二人が『パワーベア』を討伐した場所に来ているというのに。
その痕跡が無くなっている。
二人が使用した魔法によって抉れた地面や木々すらこの世から姿を消したのだ。
一日もしない内に。
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