「婚約破棄?そんなの断固拒否ですわ!」「www」

雪 花鈴

文字の大きさ
7 / 7

第七話「お嬢様、その求愛方法はどうかと思いますwww」

しおりを挟む
「そうですね。まず、恋愛小説であれば、とにかく運命的な再会ですわね」

「「運命的な再会?」」

 ハーティア嬢のご提案にお嬢様とレオナ嬢は首を傾げられました。

「そう! 一度別れた二人は何度も行く先々で再会してしまうの」

 ――「お前、なんでこんなところにいるんだよ!?」「あんたこそ!」

「会うたびに、口論になるんだけど、あまりにそれが続いて………」

 ――「また、会ってしまったな………」「そうね……」

「そして、二人は自分たちは離れられない運命を感じるの………」

 ――「俺たち、離れられない運命なのかな?」「嫌になっちゃう。けど、貴方のこと、やっぱり好きよ」

 ハーティアは顔の横に重ねた手をあてながら、瞳をとろけさせています。
 あの目はこの世を見てはいませんね。
 どこか別の世界の景色を見ているのでしょう。
 
 でも、ハーティア嬢の言ってることってアレですよね?

「なるほど、試しにやってみる価値はありますわね。バルト!」

 はい、なんでしょうか。お嬢様。
 まあ、言われなくても、次の言葉は分かりますが。

「殿下の明日から一週間のスケジュールを調べてきてください。自然を装って殿下の目的地に先回りしますわよ」

 承知致しました。お嬢さま。
 私は言いながら腰を折って頭を下げると、その場から離れました。



 そして、次の日。

「あら、殿下奇遇ですわね」
「え、エトワール!? ど、どうしてお前がここにいるんだ!?」

 私たちがいるのは、騎士見習いたちのための修練場。
 弓矢の練習もするため、一般生徒は立ち入り禁止になっております。

「あら、わたくしのことを気にしてくださいますの?」
「帽子に矢を射してる人間が気にかけない人間がいると思うのか?」

 殿下はため息を吐きながら、お嬢様の帽子から矢を引き抜いておりました。
 ハーティア嬢のお好きな絵物語で同じようなシチュエーションがありますが、
 矢が刺さってるヒロインとそれを引き抜くヒーローが登場するものは、お目にかかれないでしょうねwww

「ここは危ないから、さっさと帰れ。送っていくから」
「あら、殿下にエスコートしていただけるなんて、光栄ですわ」
「こら、バルトお前は笑ってないで、さっさと動け!」



「なかなか良い感じでしたわね!?」

 ねえよwww
 いや失礼。
 殿下は思いきり呆れていらっしゃいましたよ。
 お嬢様、あれが良い感じだと思えるなんて、おめでたい。
 いや、素晴らしいポジティブ思考ですwww

「次もいきますわよ!」

 私が笑っていても、お嬢様は気にとめる様子なく、次の場所へと歩きだしてしまわれたのでした。

しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

悪役令嬢として断罪された聖女様は復讐する

青の雀
恋愛
公爵令嬢のマリアベルーナは、厳しい母の躾により、完ぺきな淑女として生まれ育つ。 両親は政略結婚で、父は母以外の女性を囲っていた。 母の死後1年も経たないうちに、その愛人を公爵家に入れ、同い年のリリアーヌが異母妹となった。 リリアーヌは、自分こそが公爵家の一人娘だと言わんばかりにわが物顔で振る舞いマリアベルーナに迷惑をかける。 マリアベルーナには、5歳の頃より婚約者がいて、第1王子のレオンハルト殿下も、次第にリリアーヌに魅了されてしまい、ついには婚約破棄されてしまう。 すべてを失ったマリアベルーナは悲しみのあまり、修道院へ自ら行く。 修道院で聖女様に覚醒して…… 大慌てになるレオンハルトと公爵家の人々は、なんとかマリアベルーナに戻ってきてもらおうとあの手この手を画策するが マリアベルーナを巡って、各国で戦争が起こるかもしれない 完ぺきな淑女の上に、完ぺきなボディライン、完ぺきなお妃教育を持った聖女様は、自由に羽ばたいていく 今回も短編です 誰と結ばれるかは、ご想像にお任せします♡

「お前とは結婚できない」って言ったのはそっちでしょ?なのに今さら嫉妬しないで

ほーみ
恋愛
王都ベルセリオ、冬の終わり。 辺境領主の娘であるリリアーナ・クロフォードは、煌びやかな社交界の片隅で、ひとり静かにグラスを傾けていた。 この社交界に参加するのは久しぶり。3年前に婚約破棄された時、彼女は王都から姿を消したのだ。今日こうして戻ってきたのは、王女の誕生祝賀パーティに招かれたからに過ぎない。 「リリアーナ……本当に、君なのか」 ――来た。 その声を聞いた瞬間、胸の奥が冷たく凍るようだった。 振り向けば、金髪碧眼の男――エリオット・レインハルト。かつての婚約者であり、王家の血を引く名家レインハルト公爵家の嫡男。 「……お久しぶりですね、エリオット様」

私を選ばなかったくせに~推しの悪役令嬢になってしまったので、本物以上に悪役らしい振る舞いをして婚約破棄してやりますわ、ザマア~

あさぎかな@コミカライズ決定
恋愛
乙女ゲーム《時の思い出(クロノス・メモリー)》の世界、しかも推しである悪役令嬢ルーシャに転生してしまったクレハ。 「貴方は一度だって私の話に耳を傾けたことがなかった。誤魔化して、逃げて、時より甘い言葉や、贈り物を贈れば満足だと思っていたのでしょう。――どんな時だって、私を選ばなかったくせに」と言って化物になる悪役令嬢ルーシャの未来を変えるため、いちルーシャファンとして、婚約者であり全ての元凶とである第五王子ベルンハルト(放蕩者)に婚約破棄を求めるのだが――?

わがままな婚約者はお嫌いらしいので婚約解消を提案してあげたのに、反応が思っていたのと違うんですが

水谷繭
恋愛
公爵令嬢のリリアーヌは、婚約者のジェラール王子を追いかけてはいつも冷たくあしらわれていた。 王子の態度に落ち込んだリリアーヌが公園を散策していると、転んで頭を打ってしまう。 数日間寝込むはめになったリリアーヌ。眠っている間に前世の記憶が流れ込み、リリアーヌは今自分がいるのは前世で読んでいたWeb漫画の世界だったことに気づく。 記憶を思い出してみると冷静になり、あれだけ執着していた王子をどうしてそこまで好きだったのかわからなくなる。 リリアーヌは王子と婚約解消して、新しい人生を歩むことを決意するが…… ◆表紙はGirly Drop様からお借りしました ◇小説家になろうにも掲載しています

勘当された悪役令嬢は平民になって幸せに暮らしていたのになぜか人生をやり直しさせられる

千環
恋愛
 第三王子の婚約者であった侯爵令嬢アドリアーナだが、第三王子が想いを寄せる男爵令嬢を害した罪で婚約破棄を言い渡されたことによりスタングロム侯爵家から勘当され、平民アニーとして生きることとなった。  なんとか日々を過ごす内に12年の歳月が流れ、ある時出会った10歳年上の平民アレクと結ばれて、可愛い娘チェルシーを授かり、とても幸せに暮らしていたのだが……道に飛び出して馬車に轢かれそうになった娘を助けようとしたアニーは気付けば6歳のアドリアーナに戻っていた。

神託の聖女様~偽義妹を置き去りにすることにしました

青の雀
恋愛
半年前に両親を亡くした公爵令嬢のバレンシアは、相続権を王位から認められ、晴れて公爵位を叙勲されることになった。 それから半年後、突如現れた義妹と称する女に王太子殿下との婚約まで奪われることになったため、怒りに任せて家出をするはずが、公爵家の使用人もろとも家を出ることに……。

大事な婚約者が傷付けられたので全力で報復する事にした。

オーガスト
恋愛
 イーデルハイト王国王太子・ルカリオは王家の唯一の王位継承者。1,000年の歴史を誇る大陸最古の王家の存亡は彼とその婚約者の肩に掛かっている。そんなルカリオの婚約者の名はルーシェ。王国3大貴族に名を連ねる侯爵家の長女であり、才色兼備で知られていた。  ルカリオはそんな彼女と共に王家の未来を明るい物とするべく奮闘していたのだがある日ルーシェは婚約の解消を願い出て辺境の別荘に引きこもってしまう。  突然の申し出に困惑する彼だが侯爵から原因となった雑誌を見せられ激怒  全力で報復する事にした。  ノーリアリティ&ノークオリティご注意

捨てられた悪役はきっと幸せになる

ariya
恋愛
ヴィヴィア・ゴーヴァン公爵夫人は少女小説に登場する悪役だった。 強欲で傲慢で嫌われ者、夫に捨てられて惨めな最期を迎えた悪役。 その悪役に転生していたことに気づいたヴィヴィアは、夫がヒロインと結ばれたら潔く退場することを考えていた。 それまでお世話になった為、貴族夫人としての仕事の一部だけでもがんばろう。 「ヴィヴィア、あなたを愛してます」 ヒロインに惹かれつつあるはずの夫・クリスは愛をヴィヴィアに捧げると言ってきて。 そもそもクリスがヴィヴィアを娶ったのは、王位継承を狙っている疑惑から逃れる為の契約結婚だったはずでは? 愛などなかったと思っていた夫婦生活に変化が訪れる。 ※この作品は、人によっては元鞘話にみえて地雷の方がいるかもしれません。また、ヒーローがヤンデレ寄りですので苦手な方はご注意ください。 ※表紙はAIです。

処理中です...