114 / 226
過去編 結城とあゆみ悲劇までのカウントダウン
過去編 出会いは突然にワン!!
しおりを挟む「父は街の防衛の為、ギルドの討伐軍
リーダーを任され、私を含む20人の
部隊でレッドドラゴンに挑みましたが
結果は惨敗。私以外に二人
生き残りましたが、酷い火傷を負い、
冒険者としてもう活動は出来ないでしょ」
マナイさんは目を瞑り、思い出し
僕に説明をしようとしてくれた。でも……
「マナイさん無理して思い出さなくて
良いですよつらいでしょ!」
マナイさんは首を横に振り
「ん~ん、良いのあいつと闘う前に、
しっかりと思い出して決意を固めたいの!
どんなことをしてもコロス覚悟を!!」
「…………分かりました。お願いします」
「私達は巨大なドラコンに対してもちろん
無策ではなかったは、私を含む足に
自信のあるメンバーで相手の撹乱をした。
防御を得意とするタンクもいたけど、
ドラゴン相手では耐えられないと判断して、
遠距離魔法師の援護にまわってもらった。
作戦はうまく行き、ドラコンは相手を
うまく定めることが出来ず。攻撃は私達には
当たらなかった。そこに強力な魔法を何発も
ドラコンに叩き込んだわ。流石に効いた
みたいでふらついているところに、
父が爆撃魔法を纏った
右ストレートを叩き込んだの!」
「凄いですね。作戦が見事にはまって、
長年の経験値がそれを成功させるんですね」
「そうね!……私もこれで倒せると思ってた。
父の一撃でドラゴンは倒れ沈黙したわ。
けど、私達は分かっていなかった。
ドラゴンと言う生き物の耐久力、生命力を、
咆哮と共にドラゴンは立ち上がり、傍にいる
仲間は突然のことで反応もできず爪に
引き裂かれて、その一撃だけで三人
死んだわ。さらにドラゴンは
炎のブレスを吹いた。一気に周りは
惨劇と化した。魔術師は攻撃の為オーラを
高めると、その気配に気付き、ドラゴンは
口から火球を放ちタンク部隊と魔術師を
まとめて吹き飛ばした。仲間のほとんどが
この時まともに動くことが出来なくなって
いました。
でも父は諦めていませんでした。
父は突撃しドラゴンの顎を爆撃魔法で
弾きとばしそのまま顔面を殴り続け
ました。しかし、派手に弾いていま
したが、大したダメージは与えることが
できず、ドラゴンの牙によって
片腕を噛み千切られました。
私はすぐに父のもとへと行きました。
父は息絶え絶えで私にすまないと謝り
逃げろと言いました。
私は父に肩を貸そうとすると、
首を横に振り
「お前は生きてくれ」
父は立ち上がり、ドラゴンに向かって
走っていきました。
長年共に戦った壮年の戦士達が父に
並走して走っていく姿が見えた。
私は父と共に闘いたいと思い、
走り出だそうとすると肩を掴まれました。
母でした。
母も以前上級冒険者だったの。
今は引退してたけど今回は緊急事態
だったから参加していたの。母は涙を
流しながら逃げるよう私に言いったわ。
でも私は即座に断った。
けど母は許してはくれなかった。
私は頭に血が上ってたから冷静な判断が
できなかった。母に頬を叩かれるまで
気が付きませんでした。
母は既に満身創痍、片足は膝から下はなく
お腹には瓦礫の破片が刺さっていました。
早く治療を行わなければ、母は死んで
しまうことは明白でした。私は母と共に
戦線を離脱、
………つまり逃げたのです。
母を守りたかったのか、
怖くて逃げたのか分かりませんけど!
マナイさんはうっすら笑いをしたが、
僕はなんかイラッとして
「そんなの決まってるじゃないですか!
お母さんを守るためですよ。なに自虐的に
なってるんですか、自分を責めて楽に
なりたいだけの発言になってますよ。
誰が何と言おうと!マナイさんは
お母さんを守ったんです。それで今から
ドラゴンを倒す。それで終わりっスよ」
「ふ~ん、そう言うこと言うのね、
八雲は!」
「あれ?間違えましたか?」
「いいえ!心にグサッと刺さったわ!」
マナイさんは笑いながら
「ありがとう」と言った。
「話を戻すはね!この闘いで父は
レッドドラゴンに殺された。だから
私はあいつを倒したいの、でも、
私では力不足、八雲力を貸してくれる」
「もちろん!ぶっ飛ばしてやりますよ!」
「フフッじゃ宜しく」
…………▽
「作戦通り動いてくれ、もしもの場合は
命を優先にすること、いいな!」
あれから梵字さんの素案をみんなで
話しあい作戦は決まった。
僕達はやつがいる山を登る。
「お兄ちゃん!!」
「うん、どうした華凪ちゃん
えらい難しい顔をして、何かあったか?」
「うん、私、今度こそ役に立つんたから!!」
華凪ちゃんは両手を腰に当て宣言する
後ろにやっぱり黒いオーラを出す
白根さんが居て僕はひきつった笑顔で
答えるしかなかった。
「おう………宜しく(;゜∇゜)」
「八雲よ気づいておるか、この気配」
突如梵字さんが険しい顔で問いかける。
「………………梵字さん、わかりません!」
「八雲よ!お前もまだまだよの~」
もしかしてドラゴンの気配を感じたのか!
流石梵字さんだ!
「かなり強い!!来るぞ!」
「ガサガサガサ」林の中から現れたのは、
トコトコトコ
「犬?………ですね~」梵字さんを見ると
「八雲よ!人は間違えを起こす
生き物なのだ!」
「……………ぼ、梵字さんマジっすか」
「なんだよ!俺にようかワン」
僕は犬を見てしばらく考える
「……………うん、う~ん、うーん
『犬』が喋った~」
「なんだよ喋っちゃいけないのかよ~」
メチャメチャガンをつけられた。
「すいません(*´Д`*)」
「いいか、犬だからって喋ったら
いけないとか偏見だからな~
わかってのか坊主」
「はい!はい!」何故か犬に謝ることに………
「ま~気を付けろよ!………あ、あと
この先にレッドドラゴンがいるから
気を付けろよワン!」
そう言って犬は去っていった。
「……………行きます。梵字さん」
「うむ………いこうか」
こうして意味のないようで
意味のある出会いをして
レッドドラゴンに挑む!
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
勝手にダンジョンを創られ魔法のある生活が始まりました
久遠 れんり
ファンタジー
別の世界からの侵略を機に地球にばらまかれた魔素、元々なかった魔素の影響を受け徐々に人間は進化をする。
魔法が使えるようになった人類。
侵略者の想像を超え人類は魔改造されていく。
カクヨム公開中。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる