元英雄 これからは命大事にでいきます

銀塊 メウ

文字の大きさ
204 / 226
第五章 長寿薬ノア 

スリーズの謎

しおりを挟む

 八雲の拳はスリーズの顔に当たる
直前に停止。

「うん?何のつもり八雲?」※スリーズ

「どうせ!当たんないんだろ。
お前にはせめて不意打ちでもしないと
当たらね~よ」※八雲

 八雲はスリーズから離れ、
ギル達のもとへ向う。

「八雲さん兄さんが……」※ギネア
「わかってるよ!大丈夫だから」※八雲

『ライフリペア』『ライフキュア』※八雲

「あ~なに自然に『ライフ』を
使ってるんじゃ~まったく油断も
隙もない」※リーム
「騒ぐな妖精、どうせギルの怪我を
治せるのは八雲しかいなかった。
止められん!」※赤城
「わかっているわ!言いたいだけじゃ」
※リーム

「これはこれは皆さんお揃いで、 
 元英雄に元魔王、そして妖精族の
賢者ですか豪勢ですね~」※スリーズ

 からかうのが好きなやつだろう
付き合ってやる義理なんてないよな!

「おまえさっさと出て行けって言っても
出ていかないよな
強制排除させてもらうぜ」※八雲

『風の精霊 風域生成』※八雲

「なんか変な感じ、なにしたの?八雲」
※スリーズ

「良いんだよ気にするな!赤城行けー」
※八雲
 
「お前が行かないのかよ……ま~良い」
※赤城

 赤城はスリーズを相手に切り込む。
 スリーズは何食わぬ顔で躱し赤城も
特に気にせず腕を振る。しばらく
その動きは膠着状態になる。

「きさまは攻撃はしないのか?」※赤城
「うん!ボク暴力嫌いだし!」※スリーズ
「嘘をつくんじゃない。ギルの姿を見て納得
 出来るわけ無いだろ」※赤城
「あれはギルくんがしつこいから
仕方なくさ!」※スリーズ

『ウィンドショット』
 複数の空気の矢がスリーズを攻撃

「アワワワ、酷いな不意打ちなんて
賢者の名にギズかつくよ!リーム」
※スリーズ

「ふんっお前は不意打ちしか効かないので
あればそうするしかあるまい!」※リーム

 今の攻撃からもやはりあいつは攻撃を
躱してはいない。でも、当たってもいない。
風の精霊が教えてくれた。
 あいつ一時的に実体をなくしている。
こいつは俺達の攻撃を任意なのか
自動なのかは分からないが実体を
なくしすりぬけている。ではどうするか
方法は大きく二つ、一つは実体を
なくさせない二つ目はなくなった実体にも
ダメージを与える。どちらにしても
もう少し探らないと倒す方法は
見つからない。攻撃あるのみだな!

「エアボムバレット」
 小規模の空気の爆弾を何十発と放つ。
 スリーズに炸裂し大気が爆ぜる。

 凄まじい威力の攻撃をしても攻撃の
勢いは更に増す。
 赤城、リーム、八雲の三人による
連携攻撃が続く。


「ちょっと酷いな~三人で寄って集って、
 こんなか弱い僕をイジメて
どうするんだい」※スリーズ

「ふざけてる余裕がまだあるんだな!
 つまりこれじゃまだまだ足りないって
ことだな!ならお前の顔から余裕が
なくなるまでやってやる」※八雲

「ウィンドカッター」※八雲
「エアバード」※リーム
「レッドバレット」※赤城

 怒涛の攻撃は続く、しかし未だ
ダメージを負わせることは
出来ない。そしてスリーズが動いた。

『ブラックホール』
 スリーズに当たった。攻撃がすべて
自分達に返って来た。三人は攻撃を
受け倒れる。

「酷い事するからだよ!当たったら
危ないんだからね~」※スリーズ

「転移系の魔法?」※八雲
「あれは受けた攻撃を転移させ、
任意の位置に移動させた。
 不意打ちにはもってこいの技だ!」
※赤城
「そしてあれは闇魔法、我も初めて
見る魔法じゃあと一息じゃ攻撃を
緩めるでないぞ」※リーム

「あと一息?……そっか僕のこと
調べてたんだね!攻略は出来そうかい
リーム」※スリーズ

「え~い、呼び捨てにするな!虫酸が走る。
 小僧は黙っておれ!」※リーム

「アハハハ、そうだね年上は敬うもの
だよリーム」※スリーズ

 再び笑い、余裕を見せるスリーズ、
 しかしこの時、八雲、赤城、リーム
三人には攻略の糸口が見えていた。

「赤城、リーム先生、あれやるんで後は
頼んだ!」二人はため息をつく。

『精霊魔法 亜種『光』』

『スピリットバースト』※八雲

 集約した光は光の線となり、
スリーズを貫く。

「カハッ」
 スリーズの身体が大きく傾く。

『煉獄掌』
 赤城の手に炎が灯りスリーズを追撃

「ガハッ」
 拳の応酬を受け続け膝を着く。

「この技は光魔法ではないが同じような
効果がある。 どうやら問題ない
ようだな!」※赤城

『アナライズ』
「赤城、そやつの腹部に誰かが
囚われている。腹を殴れ!」※リーム


「オリャー」
 スリーズの腹赤城の拳が炸裂、
背中まで突き抜けた衝撃は見事に
ターナを救出、スリーズの後ろに
現れた。

「ターナさん」※ギネア
 飛び出そうとするギネアをギルが止める。
「ギネア待て、あそこはまだ危ない
無闇に出るな!」
「でもお兄ちゃん!」
「大丈夫だ!」
 二人が言い合いしていると、
となりにターナが運ばれてきた。
リームが風魔法で運んでくれたようだ。

「三人でもう少し離れているのじゃ。
 恐らくこれではまだ終わらんのじゃ」
※リーム
 
「あ~痛いな~久々だよこんなに
痛いのはさーせっかく捉えた食料も
取りやがってウゼェーんだよ!」
 頭を掻きむしり苛立ちを見せるスリーズ

「遊びはこのくらいにするわ!全員死ね」
※スリーズ
 スリーズから黒いモヤのような
オーラが現れ初めて闘いをする姿勢を
見せた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

薬漬けレーサーの異世界学園生活〜無能被験体として捨てられたが、神族に拾われたことで、ダークヒーローとしてナンバーワン走者に君臨します〜

仁徳
ファンタジー
少年はとある研究室で実験動物にされていた。毎日薬漬けの日々を送っていたある日、薬を投与し続けても、魔法もユニークスキルも発動できない落ちこぼれの烙印を押され、魔の森に捨てられる。 森の中で魔物が現れ、少年は死を覚悟したその時、1人の女性に助けられた。 その後、女性により隠された力を引き出された少年は、シャカールと名付けられ、魔走学園の唯一の人間魔競走者として生活をすることになる。 これは、薬漬けだった主人公が、走者として成り上がり、ざまぁやスローライフをしながら有名になって、世界最強になって行く物語 今ここに、新しい異世界レースものが開幕する!スピード感のあるレースに刮目せよ! 競馬やレース、ウマ娘などが好きな方は、絶対に楽しめる内容になっているかと思います。レース系に興味がない方でも、異世界なので、ファンタジー要素のあるレースになっていますので、楽しめる内容になっています。 まずは1話だけでも良いので試し読みをしていただけると幸いです。

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

勝手にダンジョンを創られ魔法のある生活が始まりました

久遠 れんり
ファンタジー
別の世界からの侵略を機に地球にばらまかれた魔素、元々なかった魔素の影響を受け徐々に人間は進化をする。 魔法が使えるようになった人類。 侵略者の想像を超え人類は魔改造されていく。 カクヨム公開中。

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

処理中です...