元英雄 これからは命大事にでいきます

第五章 長寿薬ノア

光と闇の激突

　スリーズの顔つきと雰囲気が
変わり闇が広がる。

「精霊魔法 亜種『光』

         

              『幻影光（げんえいこう）』 」

　
　闇の侵食が止まる。

「それ以上はさせない」※八雲

　光る鳥が闇を照らす。

　赤城を走り出す。『煉獄連衝』
　
「闇にのまれな！『ダークインパクト』」
　スリーズの後ろの闇から黒い衝撃弾を
放ち赤城はそれを消し飛ばす。

　リームはアナライズを常に展開し
　スリーズの力を解析する。

「ホーリースポットショット」※八雲
　右指を２本立て指先に集中、
腕を振り抜き光の衝撃を放つ。
威力と速度が格段に上がりスリーズの
肩口にヒット、スリーズは肩を抑え
フラつき下を向く。

「あ～、あ～、あ～、あ～、あ～オイ！
イテェーじゃねーか！死ねよ！オメェー」
スリーズが顔を上げた瞬間、鋭い目つきて
八雲に威圧をかける。

　しかし関係ないと言わんばかりに八雲も
　スリーズに向って走り出す。
　
「闇よ突き殺せ『ダークジャベリック』」
※スリーズ
　闇が鋭く八雲を突き殺しに行く。

　八雲は手に光のオーラを集中し闇を
斬り飛ばす。

「いつまでもそんな所でいるんじゃ
ね～よ。出て来な！」※八雲

　八雲の全身が光出し、光速で攻撃をする。
　
『ライトクロス』
　全身の光を具現化、八雲の拳を中心に
十字を描くように具現化した光の衝撃が
スリーズを襲う。

　凄まじい速さと威力に成す術もなく、
攻撃を受け続けるスリーズ、八雲は
スリーズの反撃の手を許さない。
不審な動きがあれば即座に潰す。
そんな中八雲は見えてしまった。
ニヤリと笑うスリーズの顔を、
八雲は危険を感じ一度下がった。

　一瞬のことだったが、寒気が走った。
　でもこれは確実に何かある。

「ゲホッゲホッ、痛いな～」
　スリーズの身体を闇が這うように
纏わり付く。ジワジワと動き、
闇が離れていくと
そこには傷口が全く無くなった。

「やはり貴様も超回復する術を
持っていたか！」※赤城

「良いよな～お前達は
そんな回復出来て」※八雲

「お前も出来るから問題無いだろ」
※赤城

「俺は寿命を縮めてるんだよ！
そんなポンポン出来るかよ！」※八雲

「いいのか！ほっておいて、
黙ってるからって油断していると
足元すくわれるぜ！」※スリーズ

「アホか！お前から一切目を話して
なんていね～よ」※八雲

　スリーズの両脇には黒いマントと鎌を
持った死神が居た。

「『デスサイズ』こいつらを殺せ！」

　『灼熱の………
　『天使の………


　八雲と赤城はデスサイズにそれぞれ向う


　　　　　　　　　…………ビックアックス』
　　　　　　　　…………ウイングブレード』

　デスサイズは切り裂かれ消失する。

「良いか俺達はもう許すつもりも助ける
つもりもないだから油断なんてしない。
お前は早くいなくなれよ！」※八雲

　スリーズはつまらなそうに聞き、
表情をかけず再び闇から何かを呼び出す。

『ナード』
　上半身が人、下半身が蛇、鎧を付け槍を
持った怪物闇のオーラを纏った戦士が
現れた。

「赤城そいつは頼みわ！
俺はスリーズを殺る」※八雲

「ふん、仕方ない譲ってやる」※赤城

　それぞれが敵の前に立つ。

　八雲の肩の上にリームが降り立った。

「八雲、気がついていると思うがやつは
人間ではない身体が闇に覆われ、いや、
身体が闇で出来ている。生きた人間だとは
思うなよ！光の精霊なら致命傷を与える
ことはできる」※リーム

「分かっています。しかし、
やつの闇は深い闘って分かりました。
見た目とは全然違う。きっとこいつは
十年二十年なんてレベルじゃない。
数百年単位の恨みを持った怪物だ！
生半可な思いと力じゃやつを消滅させる
ことは出来ない」
　※八雲

「そうじゃ我から助言出来るのは、
　やつを跡形もなく消し去れ少しでも
残っていれば復活するのじゃ！
やれるな！」※リーム

「もちろん、情けはもうかけない」※八雲


「精霊魔法 亜種『光』…………『極』」

　八雲の両腕と両足に光の輪が浮き、
　背中にも1メートル程の大きな輪が
浮かび付いた。

『五輪　招来　後光陣』
　光が一気に広がり闇を浄化していく。
　スリーズも対抗しようとしているが、
　止めることが出来ない。　

　八雲はスリーズのもとに飛翔する。
闇が八雲を阻もうとするが朽ちるように
闇は消滅スリーズの前に降り立つと
光の輪が回転

『光輪　回転演舞』
　回転しながら踊るようにスリーズを
切り裂いていく。

「ガッ……貴様調子に乗るなーー」
※スリーズ
　俺は冷静にスリーズが伸ばした腕を
切断する。

　スリーズの身体から黒い煙が上がり、
　息づかいが激しくなっていく。

「ハーハーハー」※スリーズ

「動くのもキツイだろ！そろそろ消えろ！」

「バカを言うなお前ごとき僕は殺せない！」

『ダークフォース』
　スリーズの身体から闇が溢れ上に
奔流しながら軌道が曲がりそのまま
八雲に向って行く。

「我心にはびこる闇を打ち払う力、
光よ集え！………



…………………『ディヴァインセイバー』



　両腕、両足、背中にあった五つの天輪が
並び中央光のオーラが集中、神々しい光
とともに超エネルギーが闇を消し飛ばし
スリーズを消し飛ばした。