書道が『神級』に昇格!?女神の失敗で異世界転移して竜皇女と商売してたら勇者!聖女!魔王!「次々と現れるので対応してたら世界を救ってました」

銀塊 メウ

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第三章 聖女の祝福……駄女神再び!

第51話 大司教ゾール

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 俺達は洞窟の通路にある窪みに隠れて
作戦を考える事にした。

「二人共時間がないから簡単な作戦に
なるけど説明するから変更した方が
良いところがあったら言ってくれ!」

 セレーナ様と風太は静かに頷く。

「基本的には風太とセレーナ様は俺から
少し離れた位置で隠れて欲しい。風太は
その際セレーナ様を守ることに
注力してくれ。俺があとは蹴散らす!」

「蒼字(そうじ)時間がないからと
言ってもう少し作戦を練ったらどうだ!
大雑把過ぎるだろう」

「え~あんまり時間ないから役割分担
だけにしたんだけどそれじゃ足りないか、
仕方ないな~せっかくこないだ頑張って
作った護符だけど罠でも仕掛けるか……」

 それから風太とどんな罠を仕掛けるか
話し合っていると、「フフッ」と
セレーナ様から笑い声が聞こえた。

「あれ?なんか変な事言いましたか?」

「いえ、そんな事ありませんよ!ただ
こうしてお二人がお話している姿を見て、
とても貴重な体験をしていると微笑ま
しく感じておりました」

「どこに微笑ましさが?」
 俺は首をかしげ
「そうだぞ!犬と喋る変態の
間違いだろ!」
 風太から痛烈な一言
「確かに昔風太と喋っていたのを目撃
されたことがあった。あの時は風太が
見えない人だったから、俺が虚空に
向かって独り言を言ってるくらいで確か
に犬と喋るのは危ない雰囲気があるわ~」

「そうではないですよ!仲の良い二人を
見て何と言いますか…………和みました!
こんな時に言う事ではありませんが
その様に感じたのです」
 
「「そ、それはどうも!」」
 俺と風太は同時に返事をしてまた
笑われた!


「それじゃ~改めて悪人退治と
いきますか!」

「はい!」
「ワン」
 二人から良い返事が帰ってきました!

…………………▽

「聖女がいない!逃げやがった!捜せ~
まだ近くに居るはずだ!」
 どうやら逃げたのがバレたようだな!
奴らが騒ぎ出している。俺は敢えて
その中心、渦中の中へと降り立った。

「なんだこいつ!怪しいヤツが
居るぞ!囲え!」
 俺はあっという間に十数人の男達に
囲まれた。

「お前らは今から俺が捕縛する!痛い目
に遭いたくなければ動くなよ!」

「ふざけた事言ってんじゃね~」
 怒号と共に数人の男が剣を振り
上げる。瞬間……男達の腕が爆ぜ、痛みに
よる叫びと変わった。

「どう言う事だ!何が起こった?」
 お!例の裏切り護衛兵じゃん!
どうしてやろうか!
 
 こちらにジリジリとタワーシールドを
前に構え近づいてくる。守りが堅いが
甘い、甘すぎるぜ!
 筆を構え横一閃を繰り出す。護衛兵は
墨帯に縛られぐるぐるになって倒れた。

 無理して相手をする必要はない!
動きを封じるだけで十分だ!あんた達は
裁かれるべき場所で裁かれな!


「ちっ……どいつもこいつも役に立たないな!
こい!デーモンども!」
 ドリュー司祭と言われていた男が現れ
悪魔を呼び出す!

「いち、にい、さん、しい………4体か、
凄いな!」
 レッサーデーモン(下級悪魔)とはいえ
4体も出せるのはこの世界の人達は
霊力(魔力)が高いからだろうな、普通
ならお手上げだけど、今の俺も遥かに
強くなってるからこんな奴ら楽勝なんだよ!

『一文字 一閃 四連』
 上半身と下半身に別れた
レッサーデーモン達は
煙になって消えていった。

「何だと!?お前何者だ!」
 驚きながらも威圧的な態度をとる。

「悪いが答えるつもりはない!
俺はあんたを倒すだけだ!」
 筆を振り墨帯の波状攻撃を放つ。

「舐めるな!餓鬼!」
 ドリュー司祭から禍々しい魔力が
放たれ、その姿を変貌させていく。
体が一回り大きくなり筋肉が隆起して
いる。そして目が赤く光、頭には日本の角……

「悪魔化したか、リスクは分かってるん
だろうな!」
 俺は鋭い目を向ける。

「殺してやる!!!」
 ドリュー司祭の声は化け物のような
恐ろしく変わった。

 どんっと音をたて地面を割って
凄まじい脚力で接近、鋭い爪が俺の
左上部から振り下ろされる。

「よっと!」
 筆ブレードで受け止め、ガラ空きの
腹に拳を叩き込む。

「ゴハッ」
 ドリュー司祭は10m程両足を
引きずり吹き飛ぶ。

「悪魔化は身体能力を格段に上げるが、
精神が蝕まれるんだ!使えば使う程
悪魔に心を乗っ取られる。
お前は分かっているのか!」

「一撃くれたくらいで調子に乗るな!
俺様は貴様ら軟弱な奴らとは違うのだ!
精神力が違う!悪魔を従えているのだ!
アッハハハ」

「はいはい、分かりましたよ!同じよう
なことばっかり言うんだよ!宿主は……」
 俺はがっかりして肩を落とす。

 がっかりしている俺を余所に、
ドリュー司祭は魔力を高めていた。
「うぉおーー喰らえ『インフェルノ』」
 あ!………これ前見たやつだ!
『破魔のふで払い』で魔法を消した。

「何だと!!」
 驚いているようだが、俺からすると
大したことはない。前見た時の方が
規模も威力も高かった。使い手によっては
同じ魔法でも結構威力が違うんだな。

「なに驚いているんだ!これで終わりなら
今度はこちらから行かせてもらうぞ!」

『点撃 散らし墨』
 筆を軽く振り墨が無数に飛び散り、
その墨はまるで銃の弾丸の如くドリュー
司祭を襲いそれに耐えている所に、俺は
接近し魔力を両腕に集中連打で殴り
飛ばした。

「ぐっは~………バカな!この俺様が……」
 そんなテンプレトーク言うのはザコだよ!
 
 ドリュー司祭は今の攻撃で立つこと
すら出来ないようで四つん這いになって
こちらを睨みつける。

「諦めろ!あんたはもう戦えない」
 ドリュー司祭は既に墨帯で動きを
封じている。そこにセレーナ様が現れた。

「セレーナ様……まだ出て来ていいとは
言ってないですよ!」

「ごめんなさい、どうしても彼とお話が
したくて」
 一応既に全員捉えているから大丈夫
だけど、もう少し危機感を持って欲しい。

「分かりました!あんまり近づかないで
下さい」
 いざとなったら助けに入れるよう
距離を取らせる。

 セレーナ様は俺の横に並ぶ、その時
先程とは違う清らかな白いオーラは
強く放っていた。

「貴方には魔が取り憑いていますね!
まずはそれを払いましょう」
 セレーナ様はドリュー司祭に手をかざし
『聖魔法 ホーリーフィールド』
 ドリュー司祭の周りに光の円が描かれ、
柱となり光が昇る。悪魔化していた身体は
元の姿に戻り、表情から力が抜けたような
緩んだ顔になる。

「ほー流石は聖女と言ったところだな、
魔の力を払ったか」
 風太がなんか偉そうな事言ってる
けど見事に邪気が消し飛んでいる。
これが聖女の力!

「いえ!まだです。居ますね。そこに……」
 ぐったりとしたドリュー司祭に声を
投げかける。するとガクンっと身体を
起き上がらせて、こちらを見る。しかし、
その目に生気はなく虚空を見ている。

「やー久しぶりだね!セレーナまた
会えて嬉しいよ!」
 先程とは違い子供のような声を発した。

「私としては会いたくありませんし早く
貴方には居なくなってほしいのですが!」

「相変わらず連れないな~なんで僕には
慈悲のある言葉を投げかけてくれない
のさ~セレーナは聖女だろ!」

「そうですね。すべて人を救うことが
聖女の役目で認識しております。しかし
貴方は別です!貴方は罪を重ね過ぎま
した。生を受けたままではその罪を償う
ことは叶いません。ですので貴方には
死んでやり直して頂こうと思います。
大司教ゾール」

「酷いな~死ねなんて……もしかして
セレーナは僕のこと
恨んでるのかな~アハハハ」

「必ず貴方のもとに辿り着き止めます!」

「良いよ!セレーナならいつでも
大歓迎さ……
今から連れていってあげるよ!

……………おいで!

…………『デーモンロード』

 体長5mはあろう巨駆な悪魔が魔法陣
から出現した。

 俺は怒りをあらわにして言った!
「ゾールとか言ったか?お前最低だな!
仲間の魂を生贄に捧げやがったな!」

「ん?君勘違いしているよ!ドリューは
喜んでいるんだ!生贄になれたことを、
この世界の礎になれたことをね!」

「それはお前の理屈だ!そしてそう
思っていてもそれはまやかし、本当に
望むべきことじゃない!お前みたいな
やつが傍に居るから過ちを犯す!
だからこの世界にお前は要らない!」

「へー君強気だね!僕に向かって
そんな事言えるなんて良いよ!まずは
このデーモンロードを倒してみなよ!」

「当たり前だ!こいつを倒して、
いつかお前も倒す!」
 俺はそこにいない遥か彼方に居る
ゾールに向かって宣言した。


「待って下さい!ここは逃げましょう」
「へ?」セレーナ様の表情が先程と変わり
焦っている。
「どうしたんです?兵士達の亡骸を
回収するから逃げないのてはなかったの
ですか」
「申し訳ありません。デーモンロードが
現れたのであれば引くしかありません。
増援を依頼しなければ多大な被害が
出てしまいます」

「ふん、それならここで倒しましょう。
それなら被害が出ない」

「え!………しかし相手はデーモンロード
です」
 セレーナ様は俺のことを心配して
くれているみたいだな
それならはっきりと言わないと。

「確かに強いけど勝てなくはないと
思うんで頑張ります」
 この一言にセレーナ様は唖然としていた。
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