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第六章 ミネルヴァ姫の呪いと邪神召喚
第117話 自爆魔法 ソウルエクスプロード
しおりを挟む「うぉーー」
悪魔の離れた身体の切れ目から
血が吹き出し繋がる。
シューと縮まり何事もないように
くっついてしまった。
「再生するのか、では持久戦と行こう」
超高速の斬撃を放ち悪魔を細切れにする。
「無駄か!」
切っても切っても再生を続ける。
この悪魔にはただの斬撃では倒し
きれない事が分かった。
「アルバート団長、その悪魔は
聖魔法を使わなければ
倒す事が出来ません!」
アルヴィア姫が大声で
知らせてくれた。
「なるほど、そうでしたか!
アルヴィア姫感謝します」
アルバートは指輪を取り出しはめる。
そして魔力を込めると聖属性の魔力に
変化、剣に魔力を込める。
「それでは一撃で決めさせて貰う」
『晴天光斬(せいてんこうざん)』
凄まじい光の闘気を込めた
上段切りを振り下ろす。
『血気魔障壁(けっきましょうへき)』
血にで描かれた魔法陣がアルバートの
斬撃を受け止める。
凄まじい一撃で地面は陥没し
衝撃波が周りのあらゆる物を吹き飛ばした。
「む!受け止められたか!」
アルバートはここで初めて顔を歪ませる。
「お前が強いと認めよう。
こちらも奥の手を使わせて貰う」
『ブラッドソウル』
悪魔の姿が変異し始める。
身体が起伏し血と憎悪の
断末魔が吹き出る。
先程とはまるで変わり、3メートルを
超える高身長、筋肉質、角が四本生え
赤い目に鋭い牙、悪魔は名の通りの
姿に変貌していた。
「貴様を喰らってやろう!人間」
悪魔は先程と違った巨躯な身体にも
関わらずさらに速さが増し鋭い爪で
アルバートの首を狙う。
アルバートはそれを剣で受け止める。
ズシリと重い、アルバートは受け止めると
同時に肘鉄を顎に当て体勢を崩すと、
蹴りを悪魔の足に当て転倒させ首に
目がけて剣を降ろす。
『ボルケーノ』
悪魔の口から高温の光線が放たれる。
それをアルバートは身体を仰け反りながら
後退、悪魔はさらに追撃を行う。
手から『カースフレア』を放った。
アルバートは回避出来ないと判断し
マジックマントをヒラリと前に出し
受け流す。
『身体能力の向上が著しい、流石に
私も本気を出さねばなるまいか」
アルバートは盾を前に構え
剣を後に構える。
……『闘身重接(とうしんじゅうせつ)』……
アルバートの闘気が急激に上昇、
元の倍以上に膨れ上がった。
アルバートは再び剣を上段に構え
『晴天光斬(せいてんこうざん)』
聖魔法を纏った闘気が悪魔に
振り下ろされた。結果は先程とは
まるで違った。悪魔は反応すら出来ず
その剣を受け入れた。
「うむ、流石はデーモンロード、
強敵であった!」
アルバートは剣をゆっくりと
鞘に戻し、俺達のもとへと足を進める。
「ミネルヴァ様、アルヴィア様、
遅くなり大変申し訳ありません」
「アルバート団長良く来てくれました。
悪魔をあれ程圧倒するとは流石の
一言につきます」
ミネルヴァ姫は笑みを浮かべる。
「アルバート団長、ありがとう
ございます。それで現状の報告を
お願いできますか?」
アルヴィア姫はキリッとした顔で
アルバート団長に確認を取る。
「はい、報告させて頂きます。
城内に多数の赤い人形の魔物が現れ
また交戦時に敵の攻撃を受け
呪いにより操られたことで混戦状態です。
これにより五百人を超える負傷者が
出ていると報告を受けております」
「そうですか、それではまず
その赤い人形の魔物を
殲滅しなければなりませんね」
「それについてですが、早急に確認は
取りますが、恐らく先程の者が術者に
なるかと思いますので恐らく消滅した
かと、確認が取れ次第、聖神教会に
応援を依頼します」
「分かりました。宜しくお願いします」
その時だった「ボコ、ボコ」、
音が聞こえる。地面から赤い血が
ゆっくりと動いている。
「まさか、仕留めきれていなかったか!」
アルバート団長は鞘から剣を抜く。
血はボコ、ポコと音をたて
熱をもち蒸発、そして
空中に飛び一つに集まっていく。
「お…のれ、人間、キサマ達は許さ…ん!
全員ここで…死ね!」
悪魔は弱々しくしかし明確な
殺意を放つ。
血は直径五メートル程の玉となり
魔法陣を展開急激に魔力が集中そして
『ソウルエクスプロード』
悪魔は自らの命と魂を糧に
大爆発を起こす……はずだった。
………『エクスキャリバー』………
その直前に………一人の男が動いていた。
強力な魔法による大爆発を凄まじい
魔力の光軸によって空へと吹き飛ばす。
光軸の先には伝説の聖剣を持つ
使徒様が居た。
「ふう~間に合った~
今のはヤバかったな~!
キャリーちゃん、助かったわ」
「油断するんじゃないわよ、
ああいうやつは最後自爆したがるのよ!
覚えておきなさ~い」
「へー経験者は語るだな!」
伝説の聖剣を持ち楽しげに話す姿を
アルバートは顎に擦りながら見ていた。
それは何を見定めているのか、
それは本人のみが知り得る事。
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