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第七章 師弟の絆
第168話 スティンさんの弟子登場
しおりを挟む俺達はスティンさんが飯が腹が減ったと
言う理由でスティンさんの行きつけの店に
向かう。
なんじゃコリャ~?
店に入ると巨人とまでは言わないが
身長が二メートルを超える大柄な人
しかいない。種族の違いがあるのかも
しれないけど違和感が半端ない。
子供に戻った気分。
「なんだい、ビビってるのかい!
だから言ったのさ~私が大きいん
じゃない。お前さんが小さいだってね!」
確かにここに来て思ったけど元の世界
とは違う。普通とか常識とかがズレて
いるから、身長に関して言えば
俺が小さいと言われるのが普通なのかも
しれない。ここで暮らしていくなら
その辺も合わせた方が良いのかも。
俺達が席に着くと注文もしていないのに
アホみたいに肉の山盛りが置かれた。
それをガツガツと食い始めるスティンさん。
「なにこれ?漫画でしか見たことないけど」
一本の太い骨が刺さった分厚い肉、
なんとなくいつか食べてみたいと
考えた事はあったが、意外なところで
叶った。俺はそれにかぶり付く。
「うまい!」
一見硬そうに見えるその肉は食べて
みると簡単に食べる事ができ、
そして味付けはなんの調味料を使ったかは
分からないがとってもスパイシー、
こんなに大きい肉そんなに食べられないと
思ったけど、どんどん食欲が湧き
他の肉も食べることが出来た。
くぅ~メッチャ食った~と満足している
俺の前ではスティンさんが未だ勢いを
増すばかりの食いっぷり、
どこにそんなに入るのか疑問だ?
「あの~スティンさんこの後なんですけど、
そのまま行かれるんですよね~薬の出所に、
そんなに食べて大丈夫ですか?」
「はぁ~なんだいもう食べないのかい。
これだから小さくままで大きくならない
のさ~ほらもっと食べな!」
えーもう無理だっていつもよりかなり
食ってるんだってば!それから食べないと
大きくなれないぞとスティンさんや周りの
客からも言われる理由のわからない
状況に、俺ちゃんと食べられてますからね!
「それにちょっと待ってな、さっき弟子を
呼んだからそろそろ来るよ!
……お!来たね」
この人の弟子か、面倒くさい人じゃ
なければ良いけど。
「どんな人だ~」俺は後ろを振り向くと
秒で前に向き直す。
な!な!なんで陽菜乃(ひなの)が
いるんだ!
「おいこっちだヒナ」
「あ!居た、ししょ~いつもいきなり
呼ばないで下さいよ~私もそんなに
暇じゃないんですからね!」
陽菜乃(ひなの)は手を腰に当て
プンプンと怒っている。
「なんだい、弟子が師匠に呼ばれたら
秒で来るもんさ~秒でね!あんなに
世話してやっただろ。少しは恩を返す
べきじゃないのかい」
「ししょ~確かにお世話にはなりました
けど、ほぼ放置指導でしたからね!
もうちょっとゆっくり細かく教えて下さいよ」
「ひな!いいかい、いつも言っているが
実践の中に身を置けば自然と強くなる!
座学ばっかりやってたらダメなのさ~」
「ししょ~が言いたいことは分かり
ますけど、ししょ~は魔術師なんです
よね!弟子の指導にはもう少し座学が
あってもいいかと!」
スティンさんと陽菜乃(ひなの)が
恐らくいつものやり取りをしている時、
ふとこちらを向く陽菜乃(ひなの)
「あれ?ししょ~珍しいですね。
連れがいるんですか、
どうも~こんにちは~」
俺の正面に移動し挨拶をする
陽菜乃(ひなの)は驚く。
「え!?ホワイトさんじゃないですか、
なんでししょ~と一緒に居るんですか?」
俺は咄嗟にホワイトになって誤魔化
すことにした。
「あ?なんでお前さん、そんなけったいな
格好をしているのさ~頭がイカれたか!」
何も言えないです。
「え!ししょ~ホワイトさんの
顔見たんですか!どんな顔でした!
教えてください!」
陽菜乃(ひなの)はスティンさんに
詰め寄る。
ヤバい!正体かバレる。
「あ?普通だよ」
「ししょ~それじゃ~何も分から
ないです!ツリ目とか
タラコ唇とか特徴を教えて下さいよ~」
「知らんさ~そんなの興味ないさ~」
「え~ししょ~殺生な~」
ガックリする陽菜乃(ひなの)の後ろで
俺はガッツポーズを取っていた。
俺達は飲食店を出て、スラム街へと
向かう。やはり薬の出所はスラム街、
ツグハちゃんの件もある。早めに
潰しておきたい。
「ししょ~今回の件、ヴィープの製法の
調査が目的ですよね」
「何を言ってるんだい、これは国王軍の
指令だよ」
「またまた、そんな事言って、
ししょ~は興味がある事
しかそうそう動かないじゃないですか」
「ふん!確かにヴィープは気になるが、
問題はそれを作ってる奴さ、ちょいと
覚えがあるんでね。挨拶でも
してやろうと思ってさ、私一人じゃ~
手間取るかもしれない。その為にひなを
呼んださ~」
「ししょ~がそこまで言う奴ですか、
面白いです!やってやりますよ!」
なんか二人で盛り上がってる。
相変わらず陽菜乃(ひなの)は
コミュ力高いな~スティンさんは
扱い難いタイプなのに上手く扱ってる。
「あ!着いた」
喋ってる間にヴィープの出所と聞いた
建物に着いたけど、なんでこんな
ところに洋館が建ってるの?
俺は驚きつつ、その洋館の敷地に足を
踏み入れた。そしてこの先にあんなものが
待ち受けていたとは思いもしなかった。
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