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第七章 師弟の絆
第167話 スティンさん
しおりを挟む「はぁー!あんたなんてことするんだ!」
撃たれた店員に駆け寄るもう一人の店員、
当然のように激怒するが、スティンさんは
その店員も躊躇なく撃った。
「スティンさん、一応説明はしてくれ
るんですよね?」
やっちゃたからにはもうどうにも
ならない。まずはなんでこんな事を
したのかを聞いて、もしかしたら
納得出来るかもしれない。
「あぁ?この店で薬が売られてるんだろ?
ならこいつを締め上げれば出所が分かる
だろさ~」
大して考えてない。この後どう
するんよ!これじゃむしろ捕まるのは
俺達なのでは?
「なにぼーっとしてるんだい、
団体さんだよ」
ん?俺達はいつの間にか他の店の店員と
お客に取り囲まれていた。
「ハハッ、なるほどそういう事か!」
俺達を取り囲んだ連中は武器を
持っている。剣や斧、魔法の杖を
持っている奴までわ!自衛の為とも
考えられるけど、持っている武器は
結構使い込まれている。つまり
普通の店員と客じゃない。
「スティンさんはこいつらが
全員関係者と分かって、
攻撃した訳ですね!流石です!」
「あ?そんなのは知らんさ~面倒
だからぶっ倒して聞こうと思っただけさ~」
そう言えばサリーさんが言ってたっけ、
スティンさんは何も考えず勢いだけで
行動する。やべぇ!こういう人は
周りの人を苦労させる。つまり今の俺だ!
「おい!いきなりやってくれるじゃんか、
どう言うつもりかは知らないが
ただじゃ済まないぜ!ばあさんとガキ!」
恐らくこいつが取りまとめ役、
スティンさんに攻撃しないように
言わないと、
「バーン」
「うわぁー」
スティンさんは躊躇なくその男を
撃った!俺は先回りしてなんとか
弾丸を弾きそいつを守ることが出来た。
なんでこいつを守らないといけない
んだよ!と内心思いつつも、スティンさんに
説明する事を優先する。
「なぜ!私の攻撃を防ぐさ~、まさか!?
お前もそいつらの仲間か!」
「違~う!」
スティンさんは変な勘違いをして
銃口をこちらに向ける。
「よ~く見て考えて下さい!
こいつ怪しくないですか、
なんかリーダーぽいでしょ!
こいつがおネンネされると
後でヴィープの出所を聞くのが面倒
くさいでしょ!だから止めたんです!
分かりましたか?」
「あ~分かった!」
「本当ですね!本当~に分かったん
ですね!」
すんなり理解してくれたのは嬉しいが、
それはそれで不安になる。分かっていると
言っている可能性があるので念押しした。
「おい!お前達、俺達を無視するん
じゃね~、舐めや勝手お前らやっちまえー」
俺達を襲おうと男達が武器を振り上げた。
……………十秒後
「あーーバケモンだー」
怯えるリーダーと思われる男。
「なんだって!」
スティンさんは男の顔面を鷲掴み
キリキリと締め上げる。
「スティンさん、そいつまでやったら
意味ないんで止めて下さい」
俺の周りには五十人近くの男達が
倒れている。俺は特に手を出していない。
スティンさんが連続の早撃ちで全員倒して
しまった。正直びっくりだけど、
このばあさんメッチャ強い。
「はぁー面倒さ~後は任すさ~」
スティンさんはポイっと男を俺の方に
投げるので俺が躱すとぐへっと声を
上げて転がっていた。
助かった。まだ俺に任せてく
れた方が楽だ!
俺は倒れている男に近づき片膝を
ついて話をする。
「な~あんた、もう痛い目に会いたく
なかったら、早めに話してくれよ。
次はどうなるか俺は知らないからな」
軽く脅しを入れるが、やはり簡単には
話してくれそうにない。ならば仕方
あるまい。懐から筆を出し、
サラサラサラ~っと男の腕と足に
無数の「針」と言う字を書く。
「それではまずは右腕の弱、
行ってみよう~」
「!?、痛ててなんだ?」
「左腕弱、右足弱、左足弱」
「あたっ、え?。痛った~くそ~」
「どうです。針で刺されたような
痛みを感じたと思います。
それでは次は右足中」
「ぐあーーいてぇー」
男は右足を押さえ転げ回る。
「どうですか、さっきよりは痛めに
しましたけど、やってる自分がどの
くらい痛いか分かんないんで
今のは耐えれるくらいてすかね~」
男の目から涙が出ている。
それなりに痛そうですね
良かった良かった。
「それじゃ~連続でいきま~す!
左腕、右足、左足………」
「あぎゃ~~」
ゴロゴロとのたうち回る男、
痛みに耐えられなくなったの
か助けを求め俺に手を伸ばす。
「あ!喋る気になりました?
ちなみに言っておきますね
あと2段回上の痛みがあるのと
これ出血しないんで死ねませ
んから永遠に痛い思いをする事に
なるかもですよ!覚悟
して下さいね~」
俺は笑顔で対応し、男の心を折った。
………………
「場所は分かりました。スティンさん
乗り込みますか!」
はぁー疲れた。少し休憩したい
ところだけど、この人の事だから
さっさと突っ込んで行くだろう。
「待て!その前にやる事があるさ~」
スティンさんが真剣な目つきに
変わった!なんだ?何をするつもりだ!
「グオーキュルキュルキュル~
…………腹がへったさ~」
………まずは腹ごしらえする事になった。
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