12 / 359
第11話 ドンブラコ〜ドンブラコ〜とエルフのアンディー登場
しおりを挟む「うん~気持ちが良いものだったんだな~森林浴って、前は仕事が忙しくって休みが取れなかったから、こんな事出来なかったけど平穏っサイコーだね!」
俺は村から少し離れたフォルドの森に来ている。本来なら子供が一人で来ては絶対にダメな危険な場所なのだが、魔物が出るのはこの辺だとここくらいしかない。ま~そもそも魔物が出るから入っては行けないのでレベルアップの目的と矛盾するので仕方がない。
「ローム先生ついて来てくれてありがとうございます。すごく心強いです」
「ま~流石にこの森に弟子を一人で行かせるわけにはいかんのじゃ。危なくなったら助けてはやるがこれも修行になる。ギリギリまでは助けないからな!気合を入れてやるのじゃ」
先生いつも厳しい。マジでギリギリまで助けてくれないから慎重にいこう。
歩いていると俺とさほど背丈の変わらない人型の魔物、確かコボルトだったか、犬っぽい見た目のそれほど強くない魔物と言われているが、さて……取り敢えず倒してみるか。
俺はツールボックスを呼び出しプラスドライバーを取り出すと足を一歩引き腰を落とす。
「来いよ!軽く捻ってやるからさ」
クイクイっと手を動かし挑発すると本当にコボルトが突っ込んで来た。
バカで助かるよ。
俺はそのまま腕を前に出し捻って止めた。
正直大したことないな。ニッパーで首を切断しコボルトを倒した。
それから魔物を探し歩き回る。しかしコボルトばかりで一向に強い魔物は現れなかった。
「はぁ~なんかこの森大したないな~もう帰ろっかな」
これでは経験値が増えているのか不安だ。もっと強い魔物出て来い。
「タクト、我は腹が減ったぞ!飯にしょう」
いつの間にか結構時間が経ってたみたい、俺も腹が減った。確か近くに川があったな、そこで魚でも取って焼いて食べるか。
川辺に行き腰を下ろし手で水をすくい一口。
冷たくて美味いや!こう言うちょっとした事で感動出来るのが良いんだよな!平穏ってサイコー
俺は一人感傷に浸っていると、どんぶらこ~どんぶらこ~と人が流れてきた。
「ブフッー」
一気にさっきまでの気分が吹き飛び慌てて川に飛び込み流れてきた人を救出。
引き上げ仰向けにする。まずは呼吸を確認、頼む息をしてくれ!
「…………ぐう~……腹が減った。何か食べたい」
こいつ普通に喋りやがった。
ムクッと上半身を上げ手を出し飯を要求、なんて図々しい奴だ!しかし本当に遭難してお腹を空かしているかもしれない。俺は仕方なく昼食で用意して貰った母さんのサンドイッチを渡す事にした。
「う~ん美味い!死にかけた後の飯はサイコーだね!
ただ量が少ない。もうないのかい?」
「ねぇーよ!バカヤロー人の飯食っといて最初に言う言葉か~ゲンコツかますぞコラー!」
「タクト落ち着け、気持ちは分かるが、ちょっと前のタクトならそんな事は言わんのじゃ」
ついカーッとなってしまった。先生の言う通り落ち着くんだオレ!
「はぁーそれでどうしたんですか、川を流れてくるなんてただ事じゃないですけど?」
「うむ!話せば長くなるのだがな!」
「ちょっと待った!話さなくていい!聞きたくない」
なんとなく俺の感が言っているこいつと関わるときっと碌なことがない。
「ま~そう言うなよ~!命の恩人に礼節の欠ける行為など出来ない。まずは自己紹介といこう。
私の名前はアンディー・ジョージだ!冒険家をやっている。宜しくな!」
こいつ勝手に自己紹介しやがった。相手がしたのに俺がしないわけにいかないよな。
「ボクはタクト、宜しく」
「我はロームじゃ、お前、今冒険家のアンディーと言ったのか!」
あれ?ローム先生この人の事を知っているみたい。
「先生この人と知り合いなんですか?」
「違う!しかし此奴の話を聞いたことがある」
なぜか強く否定された。
「いいか良く聞け、この男は有名な冒険家じゃ」
へーそうなんだ確かにどこぞの有名な映画に出る冒険家みたいな格好をしている。ムチに銃あと帽子が良い感じだね!
「絶対に関わるなと言われている」
「え?どう言うこと」
「このアンディーと言う男は数々の成果をあげ凄腕の冒険家として認められている。さらに閉鎖的な種族のエルフと言うのがまた注目を集めておるのじゃ」
あ~本当だ!よく見ると耳が尖っているぞ。お~初めて見た。これがエルフか~想像通りイケメンかも。
「じゃが!危険が大好きで冒険家をやっているらしく死にたがりのドMエルフとしても有名なんじゃ!関わりひどい目に合った者が数多くいると聞いておる」
「え?なにそれ意味わからないけど……」
「おう~それは言い過ぎだよ妖精さん、私は確かに危険な事が大好きだ!なぜかってそれは危険にさらされた時に感じるスリル、それに乗り越えた時の達成感が堪らないからだ~………ま~それをなかなか分かってくれる奴はいないがね」
アンディーは熱く語り、それを共有されない事に悲しさを感じているようだ。
「ま~あれだ他人には理解出来ない事なんていくらでもありますよ。アンディーさん、とにかく人に迷惑をかけなければ、どんどん危険に突っ込んで楽しめば良いんじゃないですか!」
「お~君はなんて優しいんだ!私を理解してくれるのかい」
う~ん理解しているわけではないんだけど、ただ好きにやってくれって感じ……
「とにかく動けるようにはなったみたいだしボクはこの辺で」
その時、突如突風が吹き荒れる。
「うお~なんだ?」
「なぜこんなところに!?」
俺は何が起こったのか分からずオロオロする。ローム先生は突風が発生した方向を見て驚き叫んだ。
ローム先生の声を聞き見上げるとそこには、鋭い爪、日を遮るほど広げられた翼、そして鋭い眼光、
「なんで……嘘だろ………ドラゴンこんなところにいるわけが…」
上空に飛んでいるのは体長が十メートル以上ある赤いドラゴン、口から火が漏らし今にもこちらに火を吹きそうな恐ろしい姿!
ヤバい!あんな魔物相手に出来るか!逃げないと!
「二人共にげ……あ!」
俺は二人に声をかけようと後ろを向くと、ローム先生しかいない。なぜに?
よく見ると遥か遠くで走っている人が……
「すまなーい先に行くよ~アデュオス」
アンディーはそのまま凄い速さで逃げて行った。
…………あの野郎、許さん!
51
あなたにおすすめの小説
無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~
ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。
玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。
「きゅう、痩せたか?それに元気もない」
ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。
だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。
「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」
この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件
さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ!
食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。
侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。
「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」
気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。
いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。
料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる