異世界では平穏な生活を目指します!チートスキル『ツールボックス』を活用した平和な国作り

銀塊 メウ

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第11話 ドンブラコ〜ドンブラコ〜とエルフのアンディー登場

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「うん~気持ちが良いものだったんだな~森林浴って、前は仕事が忙しくって休みが取れなかったから、こんな事出来なかったけど平穏っサイコーだね!」

 俺は村から少し離れたフォルドの森に来ている。本来なら子供が一人で来ては絶対にダメな危険な場所なのだが、魔物が出るのはこの辺だとここくらいしかない。ま~そもそも魔物が出るから入っては行けないのでレベルアップの目的と矛盾するので仕方がない。


「ローム先生ついて来てくれてありがとうございます。すごく心強いです」

「ま~流石にこの森に弟子を一人で行かせるわけにはいかんのじゃ。危なくなったら助けてはやるがこれも修行になる。ギリギリまでは助けないからな!気合を入れてやるのじゃ」

 先生いつも厳しい。マジでギリギリまで助けてくれないから慎重にいこう。

 歩いていると俺とさほど背丈の変わらない人型の魔物、確かコボルトだったか、犬っぽい見た目のそれほど強くない魔物と言われているが、さて……取り敢えず倒してみるか。

 俺はツールボックスを呼び出しプラスドライバーを取り出すと足を一歩引き腰を落とす。



「来いよ!軽く捻ってやるからさ」
 クイクイっと手を動かし挑発すると本当にコボルトが突っ込んで来た。
 
 バカで助かるよ。

 俺はそのまま腕を前に出し捻って止めた。

 正直大したことないな。ニッパーで首を切断しコボルトを倒した。
 それから魔物を探し歩き回る。しかしコボルトばかりで一向に強い魔物は現れなかった。

「はぁ~なんかこの森大したないな~もう帰ろっかな」
 これでは経験値が増えているのか不安だ。もっと強い魔物出て来い。

「タクト、我は腹が減ったぞ!飯にしょう」
 いつの間にか結構時間が経ってたみたい、俺も腹が減った。確か近くに川があったな、そこで魚でも取って焼いて食べるか。
 
 川辺に行き腰を下ろし手で水をすくい一口。
 冷たくて美味いや!こう言うちょっとした事で感動出来るのが良いんだよな!平穏ってサイコー

 俺は一人感傷に浸っていると、どんぶらこ~どんぶらこ~と人が流れてきた。



「ブフッー」
 一気にさっきまでの気分が吹き飛び慌てて川に飛び込み流れてきた人を救出。
 引き上げ仰向けにする。まずは呼吸を確認、頼む息をしてくれ!

「…………ぐう~……腹が減った。何か食べたい」

 こいつ普通に喋りやがった。
 ムクッと上半身を上げ手を出し飯を要求、なんて図々しい奴だ!しかし本当に遭難してお腹を空かしているかもしれない。俺は仕方なく昼食で用意して貰った母さんのサンドイッチを渡す事にした。


「う~ん美味い!死にかけた後の飯はサイコーだね!
ただ量が少ない。もうないのかい?」
「ねぇーよ!バカヤロー人の飯食っといて最初に言う言葉か~ゲンコツかますぞコラー!」
「タクト落ち着け、気持ちは分かるが、ちょっと前のタクトならそんな事は言わんのじゃ」

 ついカーッとなってしまった。先生の言う通り落ち着くんだオレ!


「はぁーそれでどうしたんですか、川を流れてくるなんてただ事じゃないですけど?」
「うむ!話せば長くなるのだがな!」
「ちょっと待った!話さなくていい!聞きたくない」

 なんとなく俺の感が言っているこいつと関わるときっと碌なことがない。

「ま~そう言うなよ~!命の恩人に礼節の欠ける行為など出来ない。まずは自己紹介といこう。

 私の名前はアンディー・ジョージだ!冒険家をやっている。宜しくな!」


 こいつ勝手に自己紹介しやがった。相手がしたのに俺がしないわけにいかないよな。


「ボクはタクト、宜しく」
「我はロームじゃ、お前、今冒険家のアンディーと言ったのか!」

 あれ?ローム先生この人の事を知っているみたい。

「先生この人と知り合いなんですか?」
「違う!しかし此奴の話を聞いたことがある」

 なぜか強く否定された。

「いいか良く聞け、この男は有名な冒険家じゃ」
 へーそうなんだ確かにどこぞの有名な映画に出る冒険家みたいな格好をしている。ムチに銃あと帽子が良い感じだね!


「絶対に関わるなと言われている」
「え?どう言うこと」
「このアンディーと言う男は数々の成果をあげ凄腕の冒険家として認められている。さらに閉鎖的な種族のエルフと言うのがまた注目を集めておるのじゃ」
 あ~本当だ!よく見ると耳が尖っているぞ。お~初めて見た。これがエルフか~想像通りイケメンかも。


「じゃが!危険が大好きで冒険家をやっているらしく死にたがりのドMエルフとしても有名なんじゃ!関わりひどい目に合った者が数多くいると聞いておる」

「え?なにそれ意味わからないけど……」

「おう~それは言い過ぎだよ妖精さん、私は確かに危険な事が大好きだ!なぜかってそれは危険にさらされた時に感じるスリル、それに乗り越えた時の達成感が堪らないからだ~………ま~それをなかなか分かってくれる奴はいないがね」

 アンディーは熱く語り、それを共有されない事に悲しさを感じているようだ。

「ま~あれだ他人には理解出来ない事なんていくらでもありますよ。アンディーさん、とにかく人に迷惑をかけなければ、どんどん危険に突っ込んで楽しめば良いんじゃないですか!」

「お~君はなんて優しいんだ!私を理解してくれるのかい」
 う~ん理解しているわけではないんだけど、ただ好きにやってくれって感じ……

「とにかく動けるようにはなったみたいだしボクはこの辺で」
 その時、突如突風が吹き荒れる。

「うお~なんだ?」
「なぜこんなところに!?」
 俺は何が起こったのか分からずオロオロする。ローム先生は突風が発生した方向を見て驚き叫んだ。


 ローム先生の声を聞き見上げるとそこには、鋭い爪、日を遮るほど広げられた翼、そして鋭い眼光、

「なんで……嘘だろ………ドラゴンこんなところにいるわけが…」
 上空に飛んでいるのは体長が十メートル以上ある赤いドラゴン、口から火が漏らし今にもこちらに火を吹きそうな恐ろしい姿!

 ヤバい!あんな魔物相手に出来るか!逃げないと!


「二人共にげ……あ!」
 俺は二人に声をかけようと後ろを向くと、ローム先生しかいない。なぜに?

 よく見ると遥か遠くで走っている人が……

「すまなーい先に行くよ~アデュオス」
 アンディーはそのまま凄い速さで逃げて行った。


 …………あの野郎、許さん!
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