異世界では平穏な生活を目指します!チートスキル『ツールボックス』を活用した平和な国作り

銀塊 メウ

文字の大きさ
69 / 359

第68話 見たら死ぬ!?強敵ウルフガーゴイル

しおりを挟む

 アポロンが石化されて、外にはニキもいる。
 二人共大丈夫だろうか、二人のことは心配だけど、すぐには殺されないはず、だから今は外に居る。ガーゴイルをどう倒すかを考えるんだ。そもそもなんでアポロンは石化されたんだ?10秒以上見られたようには見えなかったけど。

「気がつくべきであったのじゃ、なぜガーゴイルが群れで動いていたのかを」

 真っ暗で先生の顔は見えないけど落ち込んでいるようだ。それに何か分かったみたい。

「先生教えてください。何が起こったのですか?」

「恐らくガーゴイル達をまとめるリーダーがおるのじゃ、ガーゴイルの亜種に気が取られ過ぎて気がつくのに遅れたのじゃ」

「ガーゴイルのリーダー?別の敵が……先生そいつはやっぱり強いのですか?」

「もちろんじゃ、ガーゴイルの亜種と比べても格段に強い、なぜこのようなところに」

 先生はやや腑に落ちない様子、でも今はこの危機をどう打開するかを考えないと。

「先生、まず聞きたいことがあります。アポロンは全身を石化されていました。まさか一瞬でも見られたらダメなんですか?」

「そうじゃな~何の耐性も持っておらんのなら一瞬で殺られるやもしれん!其奴が我の見たて通りでウルフガーゴイルあればの~」

「ウルフガーゴイル……どうすれば……」

「うむ!そうじゃの~基本的には見られてはいかん、それとヤツの目を絶体に見るな!一瞬で石化される。恐らくアポロンは目を見て呪われた」

「えっと……それってどうやって戦うんすか?」

「それは……自分で考えるのじゃ!」
 
 マジかよ!そんなの無理に決まってるじゃん。
 他にも先生からウルフガーゴイルについて教えて貰った。見た目は狼に羽が生えた彫刻型の魔物で狼だけあって他のガーゴイルに比べて陸上での機動力が高い。また統率力が高いので群れで遭遇することが多いので必ず逃げなければならない。

 今のところ全然良い話が聞こえないが、一つだけ良いことを聞いた。石化の効果を抑えるには魔力を身体に纏わせることである程度防げる。

 さて…どうしたもんか魔力は取り敢えず纏わせるとして、ヘルメットをかぶり時間を60倍に伸ばし考えた。

…………▽
 う~ん……ま~やるしかないか。
 一応考えは纏まった。

「一応聞きますけど、今回も……」
「もちろん、手はかさんのじゃ、頑張るのじゃ~」

 真っ暗の中、明るく言われても……ま~頑張りますよ。

「気合を入れますか!安全第一で戦闘開始!」

 まずは地の精霊に力を借りて、周辺にいくつもの土壁を作り、同じく地の精霊の力を借りて地面の中を掘って移動、そのうちの一つの土壁に隠れる。

「いるな。見えないけど気配で分かる」
 石で出来た魔物だけあって重いようだ。ドンドンっと足音が聞こえる。

「少し距離があるかな」
 ゆっくりと壁から覗きこみ、こちらを向いていないことを確認する。

「今だ!『ビスショット』」
 俺は次の土壁に走りながらビスを飛ばす。
 これが決まればそれで終わり。

 ビスはガーゴイルに向かい飛んでいく。
 しかし、羽で僅かな振動を検知したのかあっさりと飛んで回避される。

 やべー見つかった。
 ガーゴイルはこちらに向かって突進して来た。

『地の精霊ヘルプ!』
 俺は再び地面の中に落ち攻撃を回避すると他の土壁に移動した。


 さっきは20メートル離れたところから攻撃した。
 今度はもっと近づかないと攻撃が躱される。

 ………ビューン……プシャープシャー

「ヒィ~」
 土壁を貫いて何かが飛んで来た。

「ヒィーヒィーヒィ~」
 ヤバい!こちらに気がついてか、土壁を貫いて次々と攻撃が飛んでくる。土壁の状態からしてもかなりの貫通力がある攻撃だ。こんな物が当たったら大怪我間違いなし!

 貫いてきた物体を見ると石羽を飛ばしていた。
 羽ならまだまだ飛んでくるよな………

 俺の顔を引きつったのが自分で分かった。
 
「こうなったら地の精霊教えてくれ、ヤツはどこに!」
 地の精霊なら地面を歩くあいつを把握している。最初っからこうすれば良かった!

「………ふむふむ、ありがとう」
 地の精霊にヤツの場所を教えてもらうと、ツールボックスからハンマーを取り出す。

「うりゃ!お前の場所はバレバレなんだよ!」
 土壁に隠れながら地の精霊の情報を元に空間座標を設定、ハンマーを振り下ろす。

 離れた位置でドーンっと大きな音を出し衝撃が伝わる。

 どうだ!これで殺ったか!
 期待と不安……両方の感覚が半々の状態で相手の出方を伺う。

 バサバサ……羽音が聞こえる………上か!?

 見上げた瞬間、そいつは俺の目の前に降り立った。
 

 ……ダメだ!……見たら終わる。
 
 ヤツの顔を見ないように足元を見る。
 だけどもう逃げられない。
 
 俺は覚悟して……そいつの姿を見た。

 ウルフガーゴイルの目がギラギラと赤く光り醜悪な笑顔で笑う!そして俺も……笑った。

「隙あり!」
 ハンマーを横に振り、ウルフガーゴイルは空間圧縮で潰れて粉々になった。

 力を失ったウルフガーゴイルの頭が足元に転がって
来た。

「こいつ、こんな顔してたのか、顔こえ~」
 狼でありながら人のようなはっきりとした醜悪な表情が分かる。一応ハンマーで叩き潰しておいた。

 それにしても運が良かった。このメガネをかけていなかったら石化して終っていたな。

 俺はメガネを外し、メガネに感謝した。

 今回の敵は見られてはいけないうえに目を見るとゲームオーバーになるとても戦いにくい相手だった。前半は土壁で隠れつつ隙を見て攻撃をしていたが、まともに見ることが出来ないため攻撃が定まらず切れも悪かった。後半は地の精霊を頼り攻撃の精度を上げたがそれでもヤツの感知能力を上回りことが出来ず。俺は見つかり目の前にヤツが現れる。俺には逃げる選択肢もあったけど、間違いなく身体のどこかは石化されることになっただろう。だから俺は賭けに出た。逃げずに戦う選択をしたのだ。俺は敢えてヤツの顔を見る。そうすればヤツはきっと俺が石化したと思い油断するはず、でもこれはヤツの目に対抗する手段があって初めて出来ること、そして俺が取った方法はメガネを着けて過去の映像を見ること。これならヤツからは目を見ていると思わせ実際は別の物を見ていることになる。これが上手くいった。明らかにヤツの気が緩んだのが分かり簡単に攻撃を当て倒すことが出来た。

「作戦勝ちだけど、運要素が多すぎる戦いだった。もうこんなのはしたくないもんだ」

 俺は安堵し腰を下ろすと先生が俺の肩に乗り、60点と厳しめな評価を頂き落ち込むことになる。そこにニキが何事もなく戻って来たので捕まえてナデナデモフモフして癒された。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~

ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。 玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。 「きゅう、痩せたか?それに元気もない」 ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。 だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。 「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」 この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件

さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ! 食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。 侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。 「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」 気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。 いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。 料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!

痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~

ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。 食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。 最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。 それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。 ※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。 カクヨムで先行投稿中!

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。

タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。 しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。 ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。 激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。

処理中です...