169 / 407
第168話 戦い、そして決着!
しおりを挟む◆ルナの視点
やっぱりすごい才能、流石はバロン様の娘、剣術の才能ならきっと私より上ね!
でも今はまだまだ私の方が上、たけどノルンは火魔法で攻撃の手数を増やす。しかもその動きがまさに変幻自在、攻撃が読み切れない!?まだそのスキルを完全に扱えていないみたいだから凌げるけど、もしも使いこなせば相当面倒なスキル。
『ホーリーレイ』
貫通性能を持つ光線を放つ!
ノルンは私の剣の力に押し負け体勢を崩している。……当たる!
「ボッボッ」
しかしノルンはそれをセンスで躱して見せた!
ノルンは咄嗟に判断し、剣先で爆炎魔法を放ち、その衝撃を利用し光線をギリギリ回避、更にもう一発爆発させ、その反動で一気に私に接近剣を振った。
「ぐっ!?」
ノルンの剣はかなりの速さで、今度は私が躱すことが出来ず、剣で受け止めだが、あまりの威力に吹き飛ばされた。
『ファイアアロー』
空中に投げ出された私を炎の矢が何本も追撃で放たれる。通常なら躱すことが困難な攻撃だと思う。だけど私には通じない!
『ブースト・ライト』
私の身体から光を放つ。
身体の闘気に更に光属性の魔力を付与。
私の突きは火の矢を遥かに上回る速さで放たれ火の矢を撃墜する。
ノルンの表情が一瞬曇るがすぐに立ち直り剣に火を纏わせて斬撃にして飛ばす。
その斬撃も突きで消し飛ばす。
しかしここまで、『ブースト・ライト』は長時間は使用出来ない。もし使えば一気に魔力を消耗してしまうからだ。だからここぞと言う時に使う。
ノルン、私の期待通り強くなってくれてありがとう。しかし私は負けるわけにはいかない。タクトさんと結婚するんだもの!認めさせる!
◆タクトの視点
どうしよう。すごい戦いだけど、これって俺の関係でやってるんだよな。決着がついたらなんて言えば良いんだ?
俺は一人心の中で頭を抱えていた。
「ま~ええやないの!タクトがそんなに気にせ~へんで、あの子らが好きでやっとるんやから」
ここで唯一俺の心情が分かる相棒カンナさんが居た。ありがたいお言葉ですけど、やっぱり責任を感じちゃうんだよな~なんとか二人を納得させる方法はないだろうか?
二人からの好意は嬉しく思う。だけどルナさんは明らかにライトの影響としか思えない。もう少しすればきっと時間が解決してくれるはず。それならばいっそ俺が乱入して止めるか!
俺はやや前のめりになり乱入体勢を取ると、足に何かが巻き付く。
「あれ?……うわぁ!?」
いきなり逆さ吊りにされ何が起こったか分からず混乱する。
「ダメよ!二人に水を刺すような真似」
「スカーレット様……ボクは別に……」
「あら?そうは見えなかったけど、まるで何かを覚悟したように見えたわよ!」
俺ってそんなに顔に出るタイプだったのか?それともスカーレットさんが鋭いのか、それは分からなかったけど、一つ分かったことは、もう見守るしかなくなった。
二人の戦いは更に激しさを増した!
『バーンストライク』
『ディバインショット』
火球と光球がぶつかり激しい光が周りへと広がり、視界がチカチカとして見えない中、ノルンが勝負に出た!炎を前面に放ち、まるで波のような大きな炎がルナさんを襲う。受ければ焼け死ぬのは間違いない恐怖の炎ではあるが、ルナさんは剣に光属性の魔力を集め長い光剣にして、その炎を斬り払う!
ルナさんはその瞬間僅かに動揺、しかしすぐに気持ちを立て直し身構える。
『ミラージュフレア』
裂かれた炎は散り、そこから複数の人影が見えたかと思うと、それが全てノルンの姿に変わる!?
撹乱することが目的であろう攻撃ではあるが、その数と姿の模倣にルナさんは舌を巻いていた。
本物はどれかと悩むルナさんであったが、視線は前だけを向いていた。
「ノルン……君には驚かされた。まさかここまで追い詰められるは思っていなかったよ」
ルナさんは剣を胸の前に立て、光属性の魔力を空へと放った。
『………セイクリッドレイン』
白い……雨……
不思議な光景で、その雨の効果なのか、周りが浄化されて行く。
そして、ノルンが創った幻影はその雨に流されて行き、本物のノルンが露となる。
『………セイクリッドインパルス』
ルナさんは剣をノルンに向けて突くと、剣先から聖なる波動が放たれた。
ノルンはその攻撃を斬り飛ばそうとしたが、それは叶わなかった。ノルンの攻撃は空を切り、衝撃がノルンを襲った。
大きく吹き飛ばされたノルンは、そのまま動かなくなってしまった。
「勝者!ルナ!」
バロンさんが高らかと手を挙げルナさんの勝利宣言を言った。
「ノルン大丈夫か~!」
俺は走って駆け寄るけど、全然動く様子がない。もしかして重傷じゃないだろうな!
「大丈夫ですよ。タクトくん、ノルンさんは大丈夫で動けないわけではない。そうだろルナ」
「はい!お父様、今の攻撃には動きを止める意志が込められています」
「ん?意志を込めたらと言って本当に動けなくなるなんてことがあるんですか?」
「タクトくんが疑問に思うのも分からなくはない。この手の力はどちらかと言うと闇魔法の呪いと同じような効果があるわけだけど、実は聖魔法でも同じことが出来るんだよ」
「そうだったんですか、知らなかったです。じゃ~ノルンは金縛りにかかっていて動けないわけか」
結果ノルンが負けたことは残念だったけど大きな怪我をしなくて良かった。
俺は少しホッとして気を抜いた時だった。
「タクトさん、改めて結婚して下さい!宜しくお願い致します!」
ルナさんは綺麗なお辞儀をする。
そして俺から咄嗟に出た言葉は、
「すいません!お断りします!」
「ええぇぇぇーー~」
ルナさんではなくヴァルト様の声が響いた!
13
あなたにおすすめの小説
異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件
さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ!
食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。
侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。
「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」
気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。
いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。
料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!
趣味で人助けをしていたギルマス、気付いたら愛の重い最強メンバーに囲まれていた
歩く魚
ファンタジー
働きたくない元社畜、異世界で見つけた最適解は――「助成金で生きる」ことだった。
剣と魔法の世界に転生したシンは、冒険者として下積みを積み、ついに夢を叶える。
それは、国家公認の助成金付き制度――ギルド経営によって、働かずに暮らすこと。
そして、その傍で自らの歪んだ性癖を満たすため、誰に頼まれたわけでもない人助けを続けていたがーー
「ご命令と解釈しました、シン様」
「……あなたの命、私に預けてくれるんでしょ?」
次第にギルドには、主人公に執着するメンバーたちが集まり始め、気がつけばギルドは、愛の重い最強集団になっていた。
『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!
たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。
新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。
※※※※※
1億年の試練。
そして、神をもしのぐ力。
それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。
すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。
だが、もはや生きることに飽きていた。
『違う選択肢もあるぞ?』
創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、
その“策略”にまんまと引っかかる。
――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。
確かに神は嘘をついていない。
けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!!
そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、
神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。
記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。
それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。
だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。
くどいようだが、俺の望みはスローライフ。
……のはずだったのに。
呪いのような“女難の相”が炸裂し、
気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。
どうしてこうなった!?
【完結】テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
俺得リターン!異世界から地球に戻っても魔法使えるし?アイテムボックスあるし?地球が大変な事になっても俺得なんですが!
くまの香
ファンタジー
鹿野香(かのかおる)男49歳未婚の派遣が、ある日突然仕事中に異世界へ飛ばされた。(←前作)
異世界でようやく平和な日常を掴んだが、今度は地球へ戻る事に。隕石落下で大混乱中の地球でも相変わらず呑気に頑張るおじさんの日常。「大丈夫、俺、ラッキーだから」
【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!
桜もふ
恋愛
神の『ある行動』のせいで死んだらしい。私の人生を奪った神様に便利なスキルを貰い、転生した異世界で使えるチートの魔法が強すぎて楽しくて便利なの。でもね、ここは異世界。地球のように安全で自由な世界ではない、魔物やモンスターが襲って来る危険な世界……。
「生きたければ魔物やモンスターを倒せ!!」倒さなければ自分が死ぬ世界だからだ。
異世界で過ごす中で仲間ができ、時には可愛がられながら魔物を倒し、食料確保をし、この世界での生活を楽しく生き抜いて行こうと思います。
初めはファンタジー要素が多いが、中盤あたりから恋愛に入ります!!
【運命鑑定】で拾った訳あり美少女たち、SSS級に覚醒させたら俺への好感度がカンスト!? ~追放軍師、最強パーティ(全員嫁候補)と甘々ライフ~
月城 友麻
ファンタジー
『お前みたいな無能、最初から要らなかった』
恋人に裏切られ、仲間に陥れられ、家族に見捨てられた。
戦闘力ゼロの鑑定士レオンは、ある日全てを失った――――。
だが、絶望の底で覚醒したのは――未来が視える神スキル【運命鑑定】
導かれるまま向かった路地裏で出会ったのは、世界に見捨てられた四人の少女たち。
「……あんたも、どうせ私を利用するんでしょ」
「誰も本当の私なんて見てくれない」
「私の力は……人を傷つけるだけ」
「ボクは、誰かの『商品』なんかじゃない」
傷だらけで、誰にも才能を認められず、絶望していた彼女たち。
しかしレオンの【運命鑑定】は見抜いていた。
――彼女たちの潜在能力は、全員SSS級。
「君たちを、大陸最強にプロデュースする」
「「「「……はぁ!?」」」」
落ちこぼれ軍師と、訳あり美少女たちの逆転劇が始まる。
俺を捨てた奴らが土下座してきても――もう遅い。
◆爽快ざまぁ×美少女育成×成り上がりファンタジー、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる