異世界では平穏な生活を目指します!チートスキル『ツールボックス』を活用した平和な国作り

銀塊 メウ

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第169話 誠実な対応

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「なぜだ!タクトくん、ルナの何が不満なのかね!」

 お父様の圧がすごい、押し潰されそう~
 それにしてもヴァルト様は反対すると思っていたのになんでこんなに喰い付いてくるの?

「タクトさん……なぜ私はダメなのですか?私に何が足りませんか?至らぬ点がありましたか必ず直して見せます!それでもダメなのですか?」

 ルナは意外にも冷静であった。もしかしたら怒鳴られることすら想定していたのに、ルナさんは今どういった心情なのだろうか?

「そうですね!ここははっきりと言っておきましょう。ルナさん!あなたは超美人です!文句の言えないほどのね。それに誠実で仲間想いの素晴らしい人だと思います」

「それでは何が足りないのですか?」

「う~ん……足りないと言いますか、知らない?ボクはルナさんのことを大して知りません。結婚とかはもっとお互いのことをもっと知ってすることだと思うんですよ。……だから…

「いえ…タクトさんの言う通りかと思います。私もタクトさんのことを良く知りません。分かりました。………………」

 ルナさんはシュッとやや落ち込んだようになっている。そしてお隣さんでヴァルト様がギリギリと歯ぎしりを出して怒ってる~や~んどうしよう。

「それでは親睦を深めましょう。まずはどうしましょうか~、食事でしょか?それとも模擬戦かしら?」

 ん~……なぜ親睦を深めるのに模擬戦なんですか!ま~それについては置いておくとして、取り敢えずそれで手を打とう。あまり拒否するようなことを言うとルナさんに何よりヴァルト様に殺される。

「そうですね。何をってことはないんですけど、同じ時間共有すれば、それだけでも共有出来るかと」

「確かにその通りですね。ただそういう意味で言えば私は勝負に勝ちましたが、ノルンに大きく遅れを取っていることになりますね」

「それは……そうですね~」

 ノルンは幼馴染、なんなら赤ん坊の時からの付き合い、そう言う意味ではノルンに勝てる者は居ないかも………



 俺は気になることがあり、コソコソとカンナに話しかける。

「しかしおかしい……スキルの効果はとっくになくなっても良いと思うんだけど……な~カンナ~ルナさんはいつまであんな調子なんだ?」

「さぁ~」
 カンナは両手を挙げて降参のポーズをする。

「さぁ~ってそれはないだろ。一番詳しいのはカンナなんだから」

 俺は少しムッとした顔でカンナに抗議した。

「えぇ~!ひどいよタクト、そんな顔せんとってや!そもそも彼女はとっくに元に戻ってるよ!だからウチにも分からへんよ!」

「え!?……元に……戻ってる~?」
 俺は首を傾げた。だってどう見ても正常なルナさんじゃない!なんなら偽物の可能性すらあるほど!それなのにカンナは元に戻っていると言う。

 俺とカンナが話をしている時、ルナさんとヴァルト様もコソコソと話をしていた。

「ルナ考え直してくれないか、結婚はいくらなんでも早計だ。別にタクトくんのことを悪く言うつもりはないだ。しかしあまりのことで私も少々混乱してしまう」

「お父様申し訳ありません。セドリック家の長女としてこの様な勝手な判断をしてしまい、しかしもう決めたことなのです!」

「あ~それに関してはさっきも言った通り気にすることはないんだ。ただ私にはいきなり過ぎてついていけない。ルナ…お前をそのまでさせる根拠を教えて欲しい!」

 ルナは真っ赤に頬を染めて顔を隠し、
「すごく気持ち良かった」と恥ずかしそうに言った。

「おんどりゃ~ガキ!
 愛娘に何してくれとるじゃい!」

 ヴァルト様が般若の如く怒った顔をして飛びかかって来そうなところをバロンさんが後ろから羽交い締めにして止める。

「待て!落ち着けヴァルトー!」
 バロンさんに声をかけられハッとする。

「いけない!怒りのあまり我を忘れてしまった。………しかし、娘にあんな顔をさせるなんて君はいったい何をしたんだ!」

 え!?何をって……そう言えば特に言ってない。でも言ったところでどうにかなるかな~、でも変な勘違いをされたままはマズイ!

「あの~ルナさんの呪いを解くためにマッサージをしただけですけど………」

「はぁ?」
 ヴァルト様とバロンさんは呆然と立ち尽くす。あまり内容が飲み込めていないようだな。

「いきなりで意味が分かりませんよね。死の商人にルナが呪いをかけられたじゃないですか、あの時ボクのスキルでルナさんの呪いを解きましたよね。でも予想以上に効果があったのか正常なルナさんではなかった。それを治す為にその……気持ち良く……その……スッキリとさせました!」

 意を決して正直に答える。

「タクトくん……それはどの様なマッサージかね?」
 バロンさんが不思議そうに質問する。
 
「え……普通のツボを押すマッサージですけど」
 
「それだけであ~あ~も娘が変わったと!」
 ヴァルト様は額に青筋を出して耐えている。

「そうやで!タクトは気持ち良くマッサージしただけやで!「あ!タクト、そんな!?あ~!タクト~……そこは!?あ!…そんなに!?ダメよそこは~アッ…アッ…ア~~~!?!?」って声を出して超気持ちよさそうやったで!」

 カンナの言葉で空気が重く視線が痛い。
 
「斬る!斬る!絶対に斬る!放せ放すんだ!バロン」
 ヴァルト様が暴れて、今にも俺に斬り掛かってきそう。ダメだ!言えば言うほど事態は悪くなる。これはもう逃げるしかない。

 俺は配管を出し空間転移で逃げようとした時だった。「ガシッ」と腕を掴まれる。

「え!?…あれ?…ノルン動けるようになったんだ!」

 お~ノルン無事で良かった。ただ様子がおかしい。わなわなと身体を震わせ……これは怒ってる?

「タクト…ルナお姉様にどんなマッサージをしたのかしら気になるわ」

「えーーっと……普通のマッサージなんだけど、なんならノルンにもやってあげようか?」

「え!?私にも!?……も~う言っておくけどワタシはそんなに安い女じゃないわよ」

 ノルンがもじもじして盛大に勘違いしている。だからなんで誰も信じてくれないんだよ!普通のマッサージだって言ってるだろ!

 それから質問されては答えそして責められるを繰り返しクタクタになるまで対応した。結局ノルンとルナさんの模擬戦は何の意味があったのか分からなくなってしまった。ため息しか出ない。はぁ~
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