異世界では平穏な生活を目指します!チートスキル『ツールボックス』を活用した平和な国作り

銀塊 メウ

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第186話 聖剣との出会い

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「お~い!アイリス起きなさい」
 ベッドでぐっすり寝ているのを起こすのはしのびないけど、ここに居るということは恐らく宿題から逃げたしたと言うこと、聖女様や特にラキに見つかるとヤバい、さっさと戻ってもらおう。

「ん~~まだ眠いなの………」

 ん~困ったな。全然起きる様子がない。
 仕方ないもう少しだけ寝かしてやるか。

 それから……結構待ってしまった。
 まだ大丈夫か不安だけど取り敢えずアイリスが起きそう。

「ん~ん~………ふぁぁーーーん!?……ここどこなの」
 アイリスが目をこすりながら起きる。

「アイリス寝ぼけてるのか?アイリスはボクに会いに来てくれたんじゃないのか?」

 目をこすりながらこちらを見て、「ふぁ?」と一言言って少し間を開けて気がついたようだ。

「あ!?タクトなの!なんでここに居るなの?」
 コテンっと頭を横に傾ける。 
 カワイイな~アイリスは、でもボケをかましている場合じゃないぞ!

「アイリス落ち着け、しっかりと思い出すんだぞ!周りを見て思い出せ、何をしに来たんだ?」

「う~んう~ん……なの………あ!?思い出したの~」

「おう。それは良かった。それで何かあったか?」
 
「大変なの~大事件なの~」
 アイリスは手をパタパタさせて大騒ぎ、なんだ俺に会いに来てくれたわけじゃないのか。

「落ち着けアイリス、まずはこれをやろう」
 チョコレートを一欠片渡す。

「わーいなの甘々なの~」

「そうだろ。それで何があった?」

「そうなの!皆が危険なの!タクト助けてなの!」
 アイリスはギューと俺に抱きついてバタバタと騒ぎながら話をする。

「悪い人がマーリンを襲うつもりなの!どうしようなの」

「それは大変だな。……アイリスもう少し説明がほしいぞ」

「う~ん難しいなの、ゼーラント大司教と~水の勇者のネ…ネ…ネコ?」

「ネロだな?その二人がこの町を襲う?ってむしろ守る側の立場だぞ。でもゼーラント大司教は胡散臭いからな~確かに怪しくはある。そう言えばそんな話どこで聞いたんだアイリス」

「え!?………んーーーなのなの」
 眉間にシワを寄せて考えている。
 いや、これは考えているフリだな。

「正直に言いなさいアイリス、透明化してどこかに忍び込んだのか?」

「うにゅ!……う~んなの、宝物庫に入ったなの、中に色々な物があって面白くって見てたら眠くなったなの。起きたら話し声が聞こえて……」

「なるほど、アイリスそこで聞いたんだな」
 
 アイリスは「うん」と言って首を縦に振った。
 経緯は分かったけど、何をするつもりだ。もしかしたらラムラの件も関係しているのか、これは詳しく調べる必要がある。

「さてと問題はどうやって宝物庫に入るかだな」

「タクトは宝物庫に入ってどうするなの?」

「うん、ちょっと良い方法があるんだ。でも宝物庫に入らないといけないんだけど………どうすっかな~宝物庫に入れてくれって言ってももちろん入れてくれないだろうし」
 
 どうやって侵入すらかを考え俺は頭を抱えた。

「タクト宝物庫に入りたいなの?それならワタシが連れて行くなの!一緒に行こうなの」

「いや~嬉しいけど、アイリスならまだしも俺は部外者だから無理だよ」

「大丈夫大丈夫なの!ワタシにお任せなの~」

「おいおい」

 アイリスは俺の手を引っ張り無理矢理にでも連れて行くつもりだ、宝物庫に近づいたら見張りの人に怒られるだろうな。

…………▽

 すげー全然見えていないみたいだ。
 
 俺は今廊下を歩いているのだが、すれ違う人達が全然俺に気づいていない。何度かぶつかりそうになった。
 まさかアイリスの透明化スキルが第三者にも効果があるとは、対象者と触れていないといけない条件があるものの、そのスキルの性能は高い。
 今廊下を歩いているのだけど、気にせず普通に歩いている。つまり相手からすれば見えないのに足音が聞こえるはずなのに気が付かない。このスキルは気配まで高いレベルで絶っていることが分かる。

「アイリスすごいな~さっきためにし声を出しても気が付かれなかったぞ」

「えへへ……すごいでしょ、でも大きな声を出したり、高い探知能力・スキルがある人には気が付かれるから気を付けてなの!そろそろ宝物庫に着くからシーなの」

 そうだな。見えて来た。

 宝物庫の見張りは4人、戦士が2人と魔術師が2人か、戦士は二人共獣人て聴力と嗅覚に優れ索敵能力が優れ、魔術師の二人は魔術による幻術の様な認識阻害魔法の対策だろう。本当に入れるのか?

「タクト開いたよ!早く行こうなの」

「お…おう………これで良いのか?」

 俺達は何事もなく見張りの間を通り抜け、宝物庫の扉のノブを手に取ると簡単に開いた。

 気が付かれてない。
 どうやらアイリスのユニークスキルが獣人と魔術師の索敵能力を上回ったようだ。扉も開ける瞬間にバレるかと思ったが、推測にはなるがアイリスが扉のノブを握った瞬間、扉にもスキルの効果があるのだろう。だから気が付かない。

 俺達は難なく宝物庫に入れたけど、この見張りで今後大丈夫なのかは不安だ!ま~俺が考えることじゃないか。

 中に入ると色々な物が整然と並べられている。
 高価な物というよりかはアンティークが置かれている印象、見た目とは違って特別な力でもあるのか?奥に行くと一際目立って見える物があった。
 俺は目的を忘れ、そのまま奥にある剣を自然に取ってしまった。

「すごく綺麗だ!剣とかカッコいいとは思っていたけど、こんな感情になったのは初めてかもしれない」

 俺はしばらく鞘から剣を僅かに抜き、その剣身の輝き見惚れていた。

「お前は我を求める者か?」
 どこからともなく声が聞こえてきた。

「誰だ!」
 周りを見渡してもアイリス以外誰もいない。
 そして気がつくその声が剣から発せられていることに。

「まさか!?剣が喋ったのか?」

「喋って何か問題でもあるのか?我が名は聖剣エクスダイン、勇者を待っていた!共に行こうぞ戦友」

 剣は勇者を待っていた。そしてそれが俺だと言う。ならば俺はどうする。
 
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