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第216話 飲み過ぎは良くない!
しおりを挟む◆タクトの視点
「ヤバいな~!そろそろ行かないと」
俺はゼーラントとの戦いで魔力欠乏症の状態になってしまい。休息を余儀なくされていた。しかし状況は切迫していた。休みながら配管を使い大聖堂の中を覗いていたら聖女様達が非常に危険な状態になっている。これ以上休んではいられそうにないな。
「チョイ待ち~な!そんな身体で戦えるわけあらへん、ちゃんと休みー」
カンナが立ち上がろうとする俺を無理やり寝かせる。
「いや~しかし、カンナも見てただろ。みんなが危ない。あれをゼーラントよりもヤバい!みんなで力を合わせないと倒せないんだよ!」
「そないなことは分かっとるわ~、せやけどな!今のタクトに何が出来る!魔力のないタクトなんて覗きくらいしか出来へんわ!」
「おいおいカンナさん、それじゃ~ただの変態さんだからね!もう少し例えを考えようか」
俺は軽くカンナにツッコミを入れつつも、カンナの言いたいことを理解する。
「確かにこんな状態で行ったところで足手まといでしかないか………だがどうすればいい!今やれることはした!だけど全然足りない」
俺は休息する前に魔導ショップのおっさんから仕入れた魔力回復薬ハイマナポーションを飲みまくった。お腹はすでにタップンタップンである。だがハイマナポーションはMPを200~300程度しか回復しない。その辺の魔法使いなら充分なのだが、俺のMPは6000オーバー全然回復出来なかった。
「でも……多少は回復はしている。カンナ悪いけどやっぱ行くわ!」
「は~……その顔は何言うても聞かへんやんな」
カンナは「ハァ~ア」みたいなリアクションで呆れていた。
「相棒!付き合わせて悪いな」
カンナ仕方なく俺の手を掴んで立たせてくれた。
「ほな!行こか!」
カンナは配管を設置する。
待ってろよ!みんな今行くぞ!
「あれ?まだここに居たの?」
空から一人の女性が降りてきた。
「キョウカ……無事だったか、良かった!」
スタンピードを止めるために向かったキョウカがここに居る?魔物はどうしたんだ?
「キョウカ、怪我は無さそうだけど、スタンピードは?聖騎士団はどうなったんだ?」
「スタンピードは殲滅したわ。聖騎士団はどうなったか知らないけど、ある程度は生き残っていたと思うわよ」
…………キョウカが一人でスタンピードの残りの魔物を全て倒したって言うのか?マジで規格外なヤツ。
「そうか、それは良かった」
「タクトはこんなところで何をしているの?大聖堂に向かったまずでしょ」
「いや…それがさ~……」
俺はキョウカにこれまでの経緯を掻い摘んで説明する。
……………▽
「そう言うこと、それは大変だったわね!まさかゴエティアの九王が絡んでいたなんて、分かったわ!取り敢えずタクトこれを飲んで!」
キョウカは淡い光を放つオレンジ色のビンを俺にくれた。
「えっと、これはなんだ?」
「それは私特製のハイポーションよ!私もMPには結構困っていたから、自分に合っている物を探してもなかったから自分で作ったのよ」
「ええ!?これ自分で作ったの!キョウカ天才じゃん。流石は大魔導師様」
「そのくらいは大したことないわよ!大魔導師のスキルの中に錬金術もあったから適当に作っただけよ」
えらく簡単に言うけど、薬を作ること自体がすごいんだよ!天才は凡人の気持ちなど分からんか。
「それじゃ~キョウカ頂くね!」
俺はグビグビとハイポーションを飲む。
「お!?これは…うぷっ…あ!?すいません……」
すでにタップンタップンのお腹の状態でハイポーションを飲んだからゲップが出てしまった。キョウカにジト目で見られたので謝った。
「それにしても凄いな~このハイポーションこんなにも効果が違うなんて」
飲んですぐに実感した。MPが急激に回復、数値で言うと2000は回復したんじゃないか?
「ま~そうね。でもこのハイポーションを作るには材料もそうだけど手間がかかるのよ!だから数量はそんなにないの、残り一本あるけど飲む?」
「うっ……うぷっ……ありがとう。もういいです」
さっき飲んだのでギリだ。これ以上飲んだら吐く。
「そう、分かったわ。これは私が飲むわね」
キョウカが残り一本を飲みMPを回復させる。
「良し!これで戦える!行くぞ!うぷっ」
「なんや締まらんな~、そんなんで大丈夫なんか?」
カンナにツッコミを受けるも言い返す言葉も御座いません。
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