異世界では平穏な生活を目指します!チートスキル『ツールボックス』を活用した平和な国作り

銀塊 メウ

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第217話 ちょっと頑張り過ぎだぞルナ

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 プルソン(ラキ)は天使化し宙を舞う。
 漏れ出る魔力だけでも常人をひれ伏せる程の量を発生させながら。

「それじゃ~さっさと死んじゃう?」
 プルソン(ラキ)は小馬鹿にするように笑う。

 プルソン(ラキ)の背中に付いている翼から羽が飛ばし、プルソン(ラキ)の周りにグルグルと廻す。

「光よここえ……描くは天から授かりし魔を退ける大いなる光、全てを照らし消し飛ばせ」

 羽から光が発せられ球体の形で魔法陣が描かれた。

『セラフィックレイ』

 球体が輝き始める。
 
「あれは!?いけません!」
 聖女はその輝く球体を見て悟る。

(間に合って下さい)
 聖女の魔力が急速に上がり魔法を発動する。

 セラフィックレイの光で目の前が何も見えなくなった。


◆ルナの視点

 一体何が起こったの?
 凄まじい魔力の光で何も見えなかった。

「………えっ!?うっ…そ!聖女さまぁー」
 聖女様が膝をつき動けないでいた。
 
 私は急ぎ聖女様の下へと駆け寄る。

「聖女さまぁ!大丈夫でしょうか?」
 聖女様を支え顔を見ると顔色が青白くなっており体調がかなり悪そう。

「ルナ?ゴホッゴホッ……くふっ」
「せぇ!聖女さまぁ!しっかりして下さい」
 聖女様の意識は朦朧としており、咳き込むと口から血を吐いてしまった。
 

 なぜこれ程聖女様は疲弊しているのか?
 私は周りを見て確信する。あれだけの高位の魔法が放たれたにも関わらず人にも建物にも被害がない。聖女様は魂喰結界を使われたのだ。命を魂を削る禁忌の魔法を、聖女様から魔力をほとんど感じない。このままでは聖女様が死んでしまう。
 
「もうババアは要らないわ。思っていた以上にこの身体……使えるわ!」
 プルソン(ラキ)は美しい姿をしているのに、その顔は醜悪に歪んでいた。
 
「ラキもうやめて!元のラキに戻って!あなたはそんなヤツに操られたりしない!」
 私は知っているラキは強い!どんなことがあっても切り抜ける強い意志を持っている。私の呼びかけに応えて!

「聖騎士団団長ルナ、あなたはラキとは仲が良かったかしら?言い合いをしている記憶が多かったかと思うけど、ま~そんなことはいっか、ルナのその言葉はラキには届かない。何度も言うけど彼女を助けることはもう出来ない。絶望しなさい!そうすればあなたの身体も手に入れられる」

「そんなことはさせない。ラキは死んでなんかいないわ!私が絶対に助けるんだからぁ!」
 
 私は背中にある翼を大きく広げ飛翔する。私は剣を振り上げ斬りかかる。それをプルソン(ラキ)は魔力を闘気に変え手刀で受け止める。

 ルナとプルソン(ラキ)は空中戦で激しくぶつかりあった。
 プルソン(ラキ)は空中戦に慣れてはいない。だからそこを突けると思っていた。だけど、力と速さでは私が圧倒的劣る。

………攻めきれない。
 
「流石はルナね!あなたはやっぱり強いわ」
 ラキは笑った。いつもと変わらず。
 ややふてくされた顔をしてから………

「ダメじゃない!油断したら」

 あ!しまっ……

 その顔を見た私は、一瞬動きの鈍らせてしまった。
 その隙をプルソン(ラキ)に突かれてしまった。

 プルソン(ラキ)は私を踏みつけそのまま急速下降し蹴り落とす。

「うっ……くっ……」
 地面に落とされた私はダメージを負う。それでも立ち上がらなければいけない。

「私はラキを救うと決めたのよ!」
 私が立ち上がるとプルソン(ラキ)は空中で座りこちらを見下ろしていた。

「本当にあなたもラキも頑固で分からず屋、早く諦めなさいよ。その身体……出来れば無傷で欲しいのよ」

「そんなのお断りよ!」
 私は空中に居るプルソン(ラキ)に向かって剣で鋭い突きを放つ!

「言うことを聞かない悪い子にはお仕置きよ!
『止まれ!』『剣を放せ!』『痛みよここに!』」

 プルソンのユニークスキル!
 私の動きは止まり、抵抗虚しく剣落とした。
 プルソン(ラキ)は私の額に指先が触れると全身に激痛が走った。

「アアアァァァーー」 
 私は叫び!地面へと落ちた。
 激しい痛みで身体を動かすことが出来ない。
 
「待ちなさい。これ以上はさせません」
 倒れているルナの前に満身創痍の聖女が立ち塞がる。

 聖女様から僅かにあった魔力がかき集められ命を賭した魔法を放とうとしていた。

 駄目です……聖女様……ワタシが戦いますから、心の言葉とは裏腹に手すら動かすことが出来ず。

「ごめんなさい。また役に立てなかった」
 
「おいおい、何言ってるんだよ?ルナ、こんな強い相手を一人で止めるつもりだったのか~ちょっと頑張り過ぎだぞルナ……充分時間を稼いでくれたな!ありがとよ」

 ルナにハイポーションを飲ませながら、真面目なルナにしっかり感謝して伝えて、俺も戦いに参戦する。

「キョウカ、アイツが首謀者なんだけど、悪魔だけを倒して取り憑かれた人は助けたい。何か良い魔法とかないか?」

「うーん、そうね!……もちろん…あるわよ!」

「さっすが大魔導師様頼りになる~!それじゃ~どうすれば良い?」

「出来るだけアイツを止めて、あれだけの上位悪魔だと引き剥がすのに時間がかかる」

「了解!俺とカンナで止めるからあとのことはキョウカに任せた!行くぞーカンナ!」

「任せときー」

 プルソン(ラキ)を止めるため、タクトとカンナが動きだす。
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