異世界では平穏な生活を目指します!チートスキル『ツールボックス』を活用した平和な国作り

銀塊 メウ

文字の大きさ
307 / 359

第306話 母さんを敵に回してはいけない!

しおりを挟む

「ただいま!」

「おかえりなさいタクちゃん!」
 
「あれ?母さん戻ってたの?」

 会議はもう終わったのかな?ま~あれからかなり時間が経ってるし今日はもう終わったのかも。

「うんん、違うわよ。タクちゃんが居なくなったから帰っただけよ。家に戻って来るかもと思ったから、あってて良かったわ」

 母さんは柔らかい笑顔で迎え入れてくれた。
 会議を抜けたのはどうかと思うけど、俺も一緒だし文句は言うまい。それよりも伝えないといけないことがある。

「母さん話があるんだ。ボク父さんを探しに行くよ」

「そうなの?それなら母さんも行くわ!」

「え!?母さんそれはちょっと……」

「どうして?これは家族の問題でしょ?母さんも行くのは当然だと思うのだけど」

「それは……そう言う考え方もあるけど危ないと思うんだ」

「それならなおのこと母さんも行かなくっちゃ、タクちゃんが危ない目に遭うかもしれないと思うと母さん居ても立ってもいられないわ!タクちゃん…母さんは絶対に行くからね」

 あ!……ダメだ!こうなった母さんは止められない。母さんの絶対は絶対なんだ。以前父さんと山に鹿に似た動物を狩りに行こうとした時だった。母さんも行きたいと言った。父さんはこれは男同士の絆を強める儀式みたいなものさ~、だから母さんは家にいてほしいと言った。いやぁ!母さんも絶対行く~っとその日はずっとゴネていた。狩りに行く当日、父さんは壁に張り付けになっていた。言うことを聞かないから~母さんが父さんを狩っちゃった!だから母さんが行くね!いつも通りの笑顔が逆に怖かった。もちろん断ることは出来ず、その日母さんと狩りに行った。

 しかし、その時俺も気がつけよ!母さんが強いんじゃないかって、詳しくは聞いていないけど、今回王都の調査でもかなり暴れたと聞く、つまり十分な戦力になるってことか、それなら心配ばっかりもしなくていいかな。

「分かったよ!母さん、一緒に父さんを探しに行こう!」

「はぁ~い!タクちゃん、父さんを一緒に探しましょう!」

 それじゃ~行きますか、だけどその前に行かないと行けないところがある。

「母さんちょっとその前に……」

「分かってるわよ!お腹が空いたら戦はできぬって言うし、何が食べたい?」

「……………フッ、流石母さん分かってるね。そうだな~気合が入りそうな食べ物が良いかな、ヤトン牛の丼が良いな」

 こちらの世界にある牛丼みたいな食べ物をお願いする。ヤトン牛は肉肉しい味でとっても美味しいんだ!

「うん分かったわ!すぐに作るわね」
 母さんはスーッと台所に消えた。

 それから母さんのご飯を頂きバロンさんに会いに行った。


………………▽

「あ!タクトくん、戻ったか、今日のところは会議は終了したよ。この後どうするかは、まだ決まっていないが情報の共有は図れた。明日にでも王都奪還にボルジア公爵の捕縛作戦も決まるだろう」

 ん…ん~……パロンさんは真剣に考えて話を進めてくれている。ちょっと言いづらいな~……でも自分のやりたいこと、父さんを探しに行くんだ!

「バロンさん実は……」
「ブラックを探しに行って来ます。すぐに戻ると思いますけど、留守をお願いしますね!」

 母さん俺が言おうと思ったのに……

「ミルキーさん?……あ~そうかタクトくんが」
 そうだよね。さっきは父さんは全然大丈夫だって言っていた母さんが探しに行くって言ったらなんでって思うもんな。でもバロンさんは察してくれたようだ。

「すいません!やっぱり父さんが心配です!行かせて下さい」
 俺は頭を下げてお願いする。

「分かったよ。タクトくん、行って来なさい。こっちのことは何とかしておくよ」

 あれ?意外とあっさりお許しが頂けた。もっとなんか引き止められると思っていたけど。やっぱりバロンさんは優しいな。

「あれ?バロンさんなんか顔色がすぐれないようですけど大丈夫ですか?」
 バロンさんは一点を見つめ青白い顔をしている。

「いや!大丈夫だよ!タクトくん。ささっ、遠慮せず行きたまえ!ブラックのこと頼んだよ!」

 急かされてる?なんでだ?
 俺はバロンさんの視線を追うと笑顔の母さんが居た。俺は何で母さんを見ているのだろうと疑問に思いそのまま母さんを見ていると、母さんの瞳に一瞬目がいってしまう。すると!

 はぁ!?……全身の震え!冷や汗が止まらない。それになんだ?このグサグサと全身に刺さるような痛みは、まさかこれって母さんの………

 一瞬のことだったから心が保てた。あんなの長く見てたら精神が崩壊する。

 バロンさんの顔色が悪かったのは母さんが放っていた殺気のせいだったのか、何やってるんだよ母さん。
とにかくバロンさんが可哀想だったので、俺は母さんの手を引っ張って出て行く。

…………▽

「はぁ~……母さんちょっと乱暴じゃない?」

「乱暴?何を言っているの?母さん何もしていないわよ」

 ん?いやでもバロンさんに殺気を放っていたよね?

 母さんは本当に何のことか分かっていないようで、嘘をついているようには見えなかった。そこで俺は考える。もしや無意識にやったのではないかと?もしもそうだったとしたら……きっと死人が続出するだろう。
ここで改めて思う。母さんは俺の敵に回ることはないだろうけど、俺のためなら他の者を敵に回す恐れがある。俺の一言が死に繋がる。………母さんの扱いには気をつけよ~

 俺は自分の中で納得と覚悟をして王都へと向かう。
 
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~

ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。 玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。 「きゅう、痩せたか?それに元気もない」 ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。 だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。 「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」 この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件

さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ! 食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。 侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。 「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」 気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。 いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。 料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!

痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~

ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。 食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。 最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。 それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。 ※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。 カクヨムで先行投稿中!

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。

タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。 しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。 ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。 激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。

処理中です...