異世界では平穏な生活を目指します!チートスキル『ツールボックス』を活用した平和な国作り

銀塊 メウ

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第305話 陰陽道レベルアップ

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 なんですと!?スキルの強化?そんなことが!

「スキル『陰陽道』確かあなたにはそれを与えていたわよね。きっと役に立つと思うけど。どうする?」

 だいぶ落ち着いたのか、今のヘカテー様は怖いと感じない。本当に俺に感謝しているようだ。にしてもどうしたものか、有り難い話であるけどユニークスキル『陰陽道』ヘカテー様から頂いたスキルだけど扱いが難しい。それにこれは危険なスキルだと俺は思っているので強化すると後々後悔することになりそうな気がしている。

 
「タクト貰っておきなさい。そのスキルはあなたに合っているわ。決してあなたを裏切らない」

 突然イリスの声が飛んで来て俺はハッとする。
 イリスを見るとほろ酔い状態から戻っていた。つまりテキトウなことは言っていないはず。イリスが言うなら信じて見よう。

「それをさっさと終わらせて新しい本頂戴、今度はあなたの世界が分かるような話が欲しいわ」

 イリスはベル◯らの単行本をトントンとノックして催促する。

 何だよ……新しい本が早く読みたいだけかよ!
 よーし分かった。名作の漫画を用意してやろう。
 安西先生…!! バスケがしたいです…で泣くがいい。


「ヘカテー様宜しくお願いします」
 俺は覚悟し受け入れることにする。

「分かりました。それでは行きますよ」
 
 ヘカテー様は俺の頬に手を添え大きく振り被る。

「へぇ!?」これってまさか……

 振り被った手は目にも留まらない速さで俺の頬を捉える。

「あ!いたーー」
 衝撃は身体の芯を貫き、目がチカチカとお星さまが見えるようだ。


「う~~~痛い!なぜに?」
 痛みで膝を突いて頬を擦りながらヘカテー様を見上げて質問する。

「嫉妬よ!あなたイリスと仲が良いから先からずっとモヤモヤしていたのよね!でも感謝もしているから……うん!これで少しスッキリしたわ」

 もーう!なにそれ!
 この人はいちいちいちいち面倒な!
 こう言う上司とかマジでいらねぇー!我儘過ぎる。


「それで今のでスキルの強化が出来たのですか?」
 叩かれぞんとか嫌だぞ!

「出来ているから安心しなさい!それより早く!」
 テーブルをトントンと指で突き新しい漫画を待ちかねるイリス、はいはい、ちょっと待ってね!俺はタブレットをポチポチしてス◯ムダ◯ク全巻をドサッとテーブルに置く。当然バスケを知らないと思うのでバスケのルール超初級編の本も隣に置く。これで完璧!


「ステータスオープン」
 さてさて『陰陽道』はどうなったかな?

【ユニークスキル】陰陽道 Lv.up2→3

術スキル  冥界への許可(凶)
      天界への許可
      視える人(冥層)
      思念伝達(短)
      予知(稀)

 レベルが上がって術スキルも増えてる。なんか前より分かりやすい術で良かった。使い方はまだ分かんないけど視える人に比べて扱いやすそうだ。

「ありがとうございますヘカテー様、また一つ強くなれたように感じます」

「気にしなくていいわ。これからはあなたを通してちょくちょくイリスに会えるのだから」

 えー!?また来るの!
 いや。考えれば分かるよな。何となく頭が勝手に拒否していた。
 イリスの方を見るとス◯ムダ◯クを片手にガーンっとショックを受けている。これは……あとで怒られるかもしれない。ヘカテー様が帰ったらさっさと御暇しようかな~。
 
…………▽

 それから時は経ちイリスは漫画を読み続け、それをヘカテー様がじーっと見てニヤニヤとする。よく分からない状況、しかしお互い満足そうなのでま~良いか。さてもう俺はここに居なくても良いだろう。帰ろっかな。

「タクト!紅茶を頂戴」

「あ!はい……ちょっと待って!」
 
 逃げるのを察知されたか?
 俺は紅茶を入れ二人に出すとイリスは漫画を読みながら視線はこちらに向けずに声をかける。

「タクトさっきの話途中になっちゃたけど、あなたはやりたいようにやりなさい。あと周りを頼ること、良いわね!」

 イリスはいつもと違って少し強い語尾で言う。
 俺はイリスの優しさを感じ答える。

「あぁ…分かった。イリスありがとう。行って来るよ!」

「えぇ……いってらっしゃい」

 俺はイリスに後押しされるように家に帰る。
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