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第324話 恋愛関係ではない
しおりを挟む「勝負だ!ニキ、お前にハクは渡さん!絶対に取り返してやる!」
ヤセツが突如ニキに勝負を挑む。しかし肝心なニキは全くやる気がなく嫌気が差しており表情が良くない。それにハクって確かニキの幼馴染のハクのことだよな?
「な~ニキ、ハクって前ダンジョンの最下層に居たニキの幼馴染だよな。ヤセツさんとなんかあったのか?」
「ヤセツはハクのことが好きなのだ」
「ま~それはなんとなく分かる。それで……」
「昔ハクとまぐわっているのを見られたのだ。それ以来ヤセツには敵対心を持たれて会うたびに毎回絡まれて面倒なのだ」
………そっか、ニキとハクってやっぱりそう言う関係なんだ。
「ニキ許さん!喰らえ!針地獄名物『針まみれ』」
ヤセツは頭の針をゲゲゲの◯太郎ばりに飛ばしニキに攻撃する。しかし残念ながらヤセツが攻撃を仕掛けた頃にはニキは高速移動してヤセツの足元に、ニキはヤセツの横っ腹に頭突きを喰らわせジ・エンド、腹を押さえてヤセツは膝をつく。
「ぐおおお……」苦しそうなヤセツ。
「大して強くもないのに勝負とか言うのは止めるのだ!付き合わされるこっちの身にもなれ」
「うっうるせえー!ちょっと強いくらいで威張るんじゃねぇー、俺様はまだ負けてねぇ~」
ヤセツから剥き出しの闘争心を感じる。どうやら負けを認めていないようだ。ま~それだけハクのことが好きなのだろう。
「だいたいだな。それならまずはハクに話しかけるくらいしろー!俺は止めたりしないぞ!」
ん?どういう意味。
「うっうるせぇー!」
ヤセツは怒ってるのか?動揺しているのか?とにかく騒いで暴言を吐きまくる。これまたどうした?
ニキは俺が首を傾げているのを察して教えてくれる。
「ヤセツは日頃はズケズケと言ってくるのに、ハクに対しては恥ずかしくて話しかけられないんだ。いつもコソコソ遠くから覗いて見ているのだ」
「………それってただのストーカーじゃん」
「おい!けったいなことを言うんじゃない!ハクに聞かれたらどうする!」
ヤセツはキョロキョロ見渡し動揺する。
「はぁ~、そんなんだから何も進展しないのだ。紹介してやろうか?ヤセツ」
「ふざけるな!敵の施しは受けん!」
ヤセツは腕を組み、フンッと首を横に振りニキの話を断る。
そこで俺は疑問に思う。ニキはそれでいいのかと?
「な~ニキ、ハクとは付き合っているんだろ。そんなこと言って良いのか?自信があるからだと思うけどハク怒るんじゃないか?」
「ん?俺とハクはそんな関係じゃないのだ。ただの幼馴染なのだ」
「いや、そんなわけないだろ。だって……やることやってるんだろ」
「ん?……ムラムラしたらやるのだ。俺も若かった時は盛っていたのだ。ここ最近はハクのヤツが煩くって、絡みつくように放してくれなくって大変なのだ」
どうやらニキとハクは恋愛関係ではなく。セフレのようだ。ま~世の中色々な関係がある。これもまた一つの多様性なんだよな……取り敢えず俺は良いけど……
「………うん!……もう分かった。それ以上言うな」
ヤセツの針頭にある髪が下りてストレートのロン毛になるほどショックを受けている。これ以上聞かせるのは可哀想だ。
「チキショー!俺様が必ずハクを取り返してみせる!」
「だから、俺はハクとそう言う関係じゃないのだ!いちいち絡んでくるな!その針頭を散髪してさっさとハクのところにいけなのだ!」
ハクがイラつきだした。そろそろ手が出そうだな。
仕方ない適当なことを言って逃げるか。
俺はニキを抱き上げて逃げようとした時。行動が気取られヤセツが動き出す。
「逃げられると思うな!針地獄名物『狂い咲きの唸る針』」
ヤセツは地面に頭突きをすると、周りの針山の形状が唸るように揺れながら上昇、俺達を取り囲む。
「げ!?コイツこんなことまで出来るのかよ!」
「ま~変なヤツではあるけど、一応ここの管理者を任されるくらいだ。これくらいはやるのだ」
これは楽には逃がしてくれそうにないな。ニッパーで空間切断しながら一点突破する。
「ニキ!逃げるぞ!」
「分かったのだ!さっさとオサラバして八ツ橋を食べるのだ!」
シャー!理由はともかくやる気がある。こんなところで時間を食ってる場合じゃないからな。行くぞ!
「ギューーン」
空気を引き裂くような音がした。次の瞬間針が飛び散っていた。ヤセツの頭髪ごと……目にも留まらぬ速さで現れたのは奇抜な見た目にロングスカートのスケバンみたいな格好、遭遇注意人物その1、地獄の番長ことヘル姉さんだった。
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