異世界では平穏な生活を目指します!チートスキル『ツールボックス』を活用した平和な国作り

銀塊 メウ

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第351話 捕獲完了!

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「バラク……なんでここに?」
 長槍を持った体格の良い男が立っていた。

「あん?誰だ?お前………んーーあ~あの時のか、なんでこんなところに居るんだよ。ここは危ないからさっさと帰んな」
 
 バラクはシッシッと面倒そうに手を振って追い返そうとするが、当然そんなことで帰るわけがない。

「あん?なんだその顔、チッ面倒くせいな~。そりゃ~こんなところまで来てるわけだし帰るわけないか、悪いが手加減は出来ないと思うぜ」

 バラクは槍をこちらに向けて威嚇する。
 
 さてどうする。この反乱軍首謀者と言われている男、放置しておくのはよくないし、それにこの男がここに居ると言うことは、エリック王子とラウラ王女がいる可能性は高い。つまりこの男には聞きたいことがある。生け捕りだな。

 
「バラクさんだっけか?ボクも忙しんで、見逃してあげるから退いてくれます?」

「はぁぁ!ガキ!調子にのるな。泣かすぜ!」
 バラクの眉間を寄せ怒りを露わにする。

 うん、設置は完了っと、もう一押ししておくか。

「はぁ~バラク……邪魔だからぶっ飛ばさせてもらうぜ!」
 俺はナイフを手に持ち構える。
 戦闘態勢を取り、バラクに敵意を向けた。

「いいぜ!来るなら来いよ!相手してやるよ!」
 バラクは前屈みになる。


「行くぜコラ~!」
「来いや!」

 お互い気合いの雄叫びをあげ接近。
 交差するナイフと槍。
 長さを考えれば圧倒的に不利なナイフ。
 でも~そんなの関係!!そんなの関係!!

 俺はトラップを発動させる。
 バラクが目の前に来た瞬間、地面に配管の大穴を開ける。「あぁ?」とバラクから僅かに声が漏れ落下、「アァァァ!?」と叫び声を出しながら落ちていった。


 俺はナイフをしまいプラスドライバーを手に取る。

「ビスセット!いつでもいらっしゃ~い!」
 
 俺の前の上部に配管の出口を設置。
「アァァァ!?」と声が聞こえてきた。

『ビスショット(空間固定)』
 配管の穴から落ちて来たバラクにビスを飛ばす。
 手足をビスで動きを止めた。

「なぁ!?なんだコリャ!うごけねぇ~ぞ!」
 身体をバタつかせるバラク。それを見て俺は一言。

「捕獲完了!」と言った。




…………………▽

 そしてその頃、大聖堂に向かったメンバーは想定外の抵抗を受けていた。


「はぁーー!目を覚ませ!オラァ!」
 バキッと腕が折れ吹き飛ぶ平民の男。
 男は転がりながらも即座に体勢を整えた。
 男は角が生え不気味な笑みをこぼし笑っている。そしてそれが大勢居ると言う異常事態。
 
 男は獣のように四肢を使いコチラに向かって駆けてくる。飛びついて来たところを見極め腕を掴むと投げ飛ばし地面に叩きつけた。

「おい!いい加減にしろ!手加減するのも限度ってもんがあるんだからな!」

 アボロンは男を押さえつけた。
 この男何度も話しかけているが、まともな返答が一度も返って来ない。それに頭から生えた角、悪魔に取り憑かれ変異している。

「チッ、完全に乗っ取られている。面倒だぜ!」
 

 周りにも男と同じように変異した者達がジリジリとアボロンを襲おうと近づく。

「オラァ!根性見せろや!」
「助けます!今は耐えてください」

 アボロンの両側面を通り抜け、変異した者達を殴り飛ばす。ゼルギウスと教皇様。


「これはあれだな。待ち伏せされたか?」
「そうですね。これだけの数の悪魔が大聖堂の周りに、嘆かわしい。これは手早く浄化しなければいけない案件ですよ!教皇様、私とアボロンで道を開けます。どうかお急ぎを……」
「あぁ?ズルいぞ!ゼルギウス、そんなこと言ってお前だけ楽しむつもりであろう」
「そんなわけないでしょ!あなたは早く聖杖結界を発動してください」
「それは母ちゃんにも出来るだろ」
「教皇様、またそんなこと言ってると怒られますよ」
「あんだよ!良いじゃんかさ」
「はぁ~それでは後ろの方と交渉してください」

 教皇は「はぁっ?」と呟き後ろを向くと、聖女様がお面のように張り付いた笑顔をしていた。

「オホン!セルギウスここは任せた!」
「はい!そうされた方が賢明かと、ご武運を!」

 教皇はせかせかと聖女様を連れて大聖堂に向かう。

「アボロン気合入れろ!道を開くぞ!」
「おう!親父、聖女様の道は俺が開く!」

 アポロンとセルギウスは魔力を高め、身体強化スキルと光属性の魔力を右腕に集中、そしてその力を一気に解放する。


『『セイクリッドスマッシュ』』

 二人は大聖堂に向かう聖女様達を守るため、光の道となって周りの異形と化した者達を薙ぎ倒した。

 聖女様達はその間に大聖堂に入る。そして聖騎士団第一師団、ルナ団長が率いる部隊が異形の者達を大聖堂に入れないよう戦闘を開始した。
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