9 / 11
日記の少女
日記の少女と蒼字の涙
しおりを挟む
…………▽
それから、一花(いちか)さんに
案内され部屋の扉を開くと………
どうやら女子更衣室だったみたい
一瞬ドキッとしてしまった。
「ロッカーが沢山並んでいる。
取りあえず片っ端から空けるか」
「ない、ない、ない、ない、ない、ない、ない、ない、ない、ない、ない、うん?、ギャー」
順番にどんどんロッカーを空けると、突然中から何かが倒れてきた。咄嗟に受け止める。
それは人だった。
ただ呼吸をしていない。
生きてはいない。
また人が死んでいる。
寺生まれなんで死体には多少耐性があるけど、突然は身体に悪い。びっくりした~。
「ほんとよねー身体に悪いわ。心臓が止まるかと思った」
「……一花(いちか)さん、もう止まってますから」
「…………わ、わかってるわよ!?
幽霊ジョークよ!ジョーク~」
一花(いちか)さんはイキイキし過ぎだから。
幽霊はそれな冗談言わないから。
一花(いちか)さんのおかげで緊張感がなくなる。でも恐怖心が抑えられて、ちょっと助かるかな。さて、嫌だけど死体を確認するか。
この死体、服装から女性だな、ネイルもしてる。何か手懸かりがないか探すか。
「ね~女性だけど触るの?」
ドキッ…………
「し、仕方ないじゃないですか」
「そうね。ごめん邪魔しちゃった。続けて」
「……俺だって抵抗がないわけじゃないですよ」
死体を確認を続ける。
身分を証明する物はなかった。最初の死体もそうだけど腐敗は進んでいるが外傷らしいキズはない。死因は一体なんなんだ?
それから残りのロッカーも空けたけど、
少女は見つからなかった。
「おかしいわね~なんで居ないのかしら?」
一花(いちか)は少女がここに居ることにかなり自信があったみたいで、凄く納得いってない。
「一花(いちか)さん、仕方ないですよ!
もう一度捜してみましょう」
「う~んでもね~ここから強く感じるのよ」
そう言って一つのロッカーに指を指す。
改めてそのロッカーを見るが、特に変わった所はない。もしかして裏側の壁に入口があるのではと思い、倒すが壁があるだけ。
2人は腰をおろして黙って考えていると、倒したロッカーからヒョコッと顔を出しこちらを見て伺っている少女が居た。
俺達は突然のことに目が点になる。
少女は見つかるのが予想外だったか?口に手を当て「しまった~」みたいな反応をしていた。
少女はすぐにロッカーの中に隠れてしまった。
俺はすぐにロッカーを見るが少女は居なかった。
「どこに行ったんだ?幽霊だから地面通り抜けて逃げたのか、となると捕まえるのはかなりムズいぞ~」
俺は一人悶々としていると、
「ねぇー蒼字(そうじ)くん、
ロッカーの下に何か落ちてない?」
「へぇ?………あ!本当だ。これは本?」
ロッカーを退かして、その下を確認すると、そこには一冊の日記が落ちていた。
なんの変哲もないただの日記
表紙の名前には『とういん りこ』と書いてある。
日記を見る。
内容は日々の何気ないことが、
可愛らしい絵と一緒に書かれていた。
後ろの方を読んでいると
5がつ13にち………
りこのママがびょうきで
パパにといっしょにびょういんにいった。
5がつ21にち………
ママはなかなかもどってこない
さみしいけどリコはおねえちゃんだから
がまんする。
6がつ11にち
パパがこわい
いえのなかのものがいっぱいこわれてる
パパものをなげちゃいけないんだよ。
6がつ27にち
パパがかえってこない
おなかすいた。なにかたべたい。
でもがまん、マコちゃんにあげないと
6がつ29にち
パパがむかえにきてくれた。
びょういんにいってママにあえる
そこからは何も書いていない。
「う~ん、これを読んでもわからないわね」
「…………いや、俺が何とかします」
蒼字(そうじ)は懐から筆を出し、
日記を地面に置きその前で正座する。
集中集中集中…………精神統一
「始めます『臨書(りんしょ) 思写(ししゃ)』」
蒼字(そうじ)は日記の文字を筆でなぞる。
筆を動かし続けると蒼字(そうじ)の額からは大量の汗が流れ酷く疲労する。
すべての文字をなぞり終わった後、蒼字(そうじ)の目から涙が溢れていた。
「蒼字(そうじ)くん大丈夫、凄く辛そうだけど」
一花(いちか)は心配になり、横から前に回り込み蒼字(そうじ)の顔を覗きこむ。
「ふぅー大丈夫です。もう少し待ってください」
「始めます『連綿(れんめん) 思伝(しでん)』」
蒼字(そうじ)は日記に筆をあて字を書き始める。墨はついていないが、書いている瞬間だけ文字が輝いて見えた。
しばらく会話をするように書き続け、
一呼吸してから、最後の一文を書いた。
『マコちゃんを必ず助けるよ』
その瞬間日記が光、何も書かれていない用紙に自然と『本当にマコちゃんを助けてくれる」と浮かび上がった。
再び日記が眩しいほど光りを放ち、
そこに日記を抱えた少女が現れた。
それから、一花(いちか)さんに
案内され部屋の扉を開くと………
どうやら女子更衣室だったみたい
一瞬ドキッとしてしまった。
「ロッカーが沢山並んでいる。
取りあえず片っ端から空けるか」
「ない、ない、ない、ない、ない、ない、ない、ない、ない、ない、ない、うん?、ギャー」
順番にどんどんロッカーを空けると、突然中から何かが倒れてきた。咄嗟に受け止める。
それは人だった。
ただ呼吸をしていない。
生きてはいない。
また人が死んでいる。
寺生まれなんで死体には多少耐性があるけど、突然は身体に悪い。びっくりした~。
「ほんとよねー身体に悪いわ。心臓が止まるかと思った」
「……一花(いちか)さん、もう止まってますから」
「…………わ、わかってるわよ!?
幽霊ジョークよ!ジョーク~」
一花(いちか)さんはイキイキし過ぎだから。
幽霊はそれな冗談言わないから。
一花(いちか)さんのおかげで緊張感がなくなる。でも恐怖心が抑えられて、ちょっと助かるかな。さて、嫌だけど死体を確認するか。
この死体、服装から女性だな、ネイルもしてる。何か手懸かりがないか探すか。
「ね~女性だけど触るの?」
ドキッ…………
「し、仕方ないじゃないですか」
「そうね。ごめん邪魔しちゃった。続けて」
「……俺だって抵抗がないわけじゃないですよ」
死体を確認を続ける。
身分を証明する物はなかった。最初の死体もそうだけど腐敗は進んでいるが外傷らしいキズはない。死因は一体なんなんだ?
それから残りのロッカーも空けたけど、
少女は見つからなかった。
「おかしいわね~なんで居ないのかしら?」
一花(いちか)は少女がここに居ることにかなり自信があったみたいで、凄く納得いってない。
「一花(いちか)さん、仕方ないですよ!
もう一度捜してみましょう」
「う~んでもね~ここから強く感じるのよ」
そう言って一つのロッカーに指を指す。
改めてそのロッカーを見るが、特に変わった所はない。もしかして裏側の壁に入口があるのではと思い、倒すが壁があるだけ。
2人は腰をおろして黙って考えていると、倒したロッカーからヒョコッと顔を出しこちらを見て伺っている少女が居た。
俺達は突然のことに目が点になる。
少女は見つかるのが予想外だったか?口に手を当て「しまった~」みたいな反応をしていた。
少女はすぐにロッカーの中に隠れてしまった。
俺はすぐにロッカーを見るが少女は居なかった。
「どこに行ったんだ?幽霊だから地面通り抜けて逃げたのか、となると捕まえるのはかなりムズいぞ~」
俺は一人悶々としていると、
「ねぇー蒼字(そうじ)くん、
ロッカーの下に何か落ちてない?」
「へぇ?………あ!本当だ。これは本?」
ロッカーを退かして、その下を確認すると、そこには一冊の日記が落ちていた。
なんの変哲もないただの日記
表紙の名前には『とういん りこ』と書いてある。
日記を見る。
内容は日々の何気ないことが、
可愛らしい絵と一緒に書かれていた。
後ろの方を読んでいると
5がつ13にち………
りこのママがびょうきで
パパにといっしょにびょういんにいった。
5がつ21にち………
ママはなかなかもどってこない
さみしいけどリコはおねえちゃんだから
がまんする。
6がつ11にち
パパがこわい
いえのなかのものがいっぱいこわれてる
パパものをなげちゃいけないんだよ。
6がつ27にち
パパがかえってこない
おなかすいた。なにかたべたい。
でもがまん、マコちゃんにあげないと
6がつ29にち
パパがむかえにきてくれた。
びょういんにいってママにあえる
そこからは何も書いていない。
「う~ん、これを読んでもわからないわね」
「…………いや、俺が何とかします」
蒼字(そうじ)は懐から筆を出し、
日記を地面に置きその前で正座する。
集中集中集中…………精神統一
「始めます『臨書(りんしょ) 思写(ししゃ)』」
蒼字(そうじ)は日記の文字を筆でなぞる。
筆を動かし続けると蒼字(そうじ)の額からは大量の汗が流れ酷く疲労する。
すべての文字をなぞり終わった後、蒼字(そうじ)の目から涙が溢れていた。
「蒼字(そうじ)くん大丈夫、凄く辛そうだけど」
一花(いちか)は心配になり、横から前に回り込み蒼字(そうじ)の顔を覗きこむ。
「ふぅー大丈夫です。もう少し待ってください」
「始めます『連綿(れんめん) 思伝(しでん)』」
蒼字(そうじ)は日記に筆をあて字を書き始める。墨はついていないが、書いている瞬間だけ文字が輝いて見えた。
しばらく会話をするように書き続け、
一呼吸してから、最後の一文を書いた。
『マコちゃんを必ず助けるよ』
その瞬間日記が光、何も書かれていない用紙に自然と『本当にマコちゃんを助けてくれる」と浮かび上がった。
再び日記が眩しいほど光りを放ち、
そこに日記を抱えた少女が現れた。
0
あなたにおすすめの小説
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
洒落にならない怖い話【短編集】
鍵谷端哉
ホラー
その「ゾワッ」は、あなたのすぐ隣にある。
意味が分かると凍りつく話から、理不尽に追い詰められる怪異まで。
隙間時間に読める短編ながら、読後の静寂が怖くなる。 洒落にならない実話風・創作ホラー短編集。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
(ほぼ)1分で読める怖い話
涼宮さん
ホラー
ほぼ1分で読める怖い話!
【ホラー・ミステリーでTOP10入りありがとうございます!】
1分で読めないのもあるけどね
主人公はそれぞれ別という設定です
フィクションの話やノンフィクションの話も…。
サクサク読めて楽しい!(矛盾してる)
⚠︎この物語で出てくる場所は実在する場所とは全く関係御座いません
⚠︎他の人の作品と酷似している場合はお知らせください
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる