こうゆうっ♪

蒼碧(たーこいず)

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第2章 交わる過去

知ってしまった秘密 〜Story of 御万小郁〜

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 終わりだ。
 先生にこれほど怒りをぶつけたんだ。

 私の味方も、これで完全にいなくなる。
 そう思ったのだが……

「……ねえ、ちょっと待って!」

 不意に先生が声を上げて、私の手を掴んで見つめてくる。

「あなた……セックスの経験があるの?」

「……は?え、うん……まあ何回か……」

 切り返された質問の意図が分からず、戸惑いながらもとりあえず返答した。
 すると先生は目を輝かせ始めた。

「またしても……有望株はっけーん……!でしょ、奈瑠ちゃん?」

 私の座るベッドの二つ隣で、カーテンの開く音が聞こえた。

「はぁ……んっ!……先生、おっしゃる通り……ですぅ」

 カーテンの陰から現れたのは、見知らぬポニーテールの女生徒。

 私と同じくおサボり……と思われたが、彼女の下半身は全裸。
 四つん這いの体勢で、菊門にずぶりと入れられた棒状の器具がグネグネしていた。
 動くたび、彼女の甘い吐息が漏れ出す。

「ウッソでしょ、やば……」

 瞬間、シンプルに引いてしまう。
 しかし、全身を打ち震わせ生き生きとしたオーラを纏う彼女に、私の目は釘付けになる。

 というか、この学校にもいたんだ。こんなヤバい人。

「あの子みたいに……自分に正直に生きられる場所があるの。知りたく無い……?」

 そっと肩に手を添え、天江名先生が訪ねてくる。

「……詳しく、聞かせて」

 一言、私はそう答えた。



「はあ……ここで、ヤってるわけ?」

 ため息をつく。
 天江名先生と奈瑠先輩(後で聞いたら一個上だったのでそう呼ぶことに)の二人に連れられて、やってきたのは校舎端にあるオンボロ小屋。

 どう見ても物置か、取り壊す予定の建物的なやつ。

「そうよ!いいから入って入って」

「きっと……楽しいと思う」

 促されるまま、引き戸を開ける。
 なんのつもりだろうか……

 冷め切った目で扉を開け、部屋を一瞥する。その光景は、信じられないものだった。


「んっ!はあぁぁぁ……!いひっ、もっとやれ!もっと!」

 力強い、女の声が小屋の中に響く。
 荒い息遣いと、甘い吐息、淫らに放たれる喘ぎ声。

「え……?」

 言葉が出ない。

 小屋の中は、外からは想像できないほど小綺麗で、シートやらカラフルなクッションがたくさんある。
 白い電球が部屋を明るく照らしている。

 それより何より。
 その部屋の真ん中では、30代くらいの一人の女性が、豊満な巨乳と巨尻の肉を揺らし、涎と愛液といやらしい汗を流しながら、快楽に悶絶していた。

 彼女は、一人の筋肉質で色黒な男性に尻を掴まれ、バック責めされている。

(マジ……?)


 衝撃の光景が続きすぎて、もう何も言えなかった。
 しかもあの女、どこかで見たことあるような……

「越出先生……すごいなぁ」

 奈瑠先輩が頬に手を当て、恍惚とした表情でその様を見つめる。

 先生!?……あ、わかった!
 この前体育の授業風景を、校舎の陰から見てた時のこと。
 先輩クラスの授業で点呼を取っていたのを目にした記憶がある。

 マジか。
 マジで先生なのか。

 あれほどキリッとして力強く生徒たちを指導するあの先生が……
 こんなことやってるなんて。


 思わずポケットのスマホに手が伸びる。
 反射的に撮影したい衝動に駆られた。
 が、しかし。

「ダメよ?他の人に言ったりしないでね?」

 パッとその手を天江名先生に止められる。

 笑顔だが、ちょっと声のトーンが低めの、警告みたいな。
 経験則でわかる。
 これ、本当にダメなやつだ。

 大人しくポケットから手を出し、黙って行為を見学し続ける。
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