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あなたのための私のこれから
第26話 姉の事情(13)
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「こんな所で会うなんて奇遇だね! 聖務かい?」
「正式な聖務じゃないんすけどねえ。まあいろいろ、いろいろありまして! メイカラ飛ばして来ました。そういうカラベイ嬢は観光かな? ラバルトは?」
「ラバルトはいないよ」
「ん?」
「まだポイペンにはいないと思うよ。もうすぐ着くんじゃないかな」
「んん~? じゃあそちらのご婦人は? 自分はオーウェン・コーライアでーす」
「彼女はレジーナ。とりあえず彼女の小指を見たまえよ」
「誓いの環だ! もしや……?」
「そう、イオニスさ!」
「やっぱり? めでたあい……! で、イオニスは?」
「まだポイペンにはいないと思うよ。もうすぐ着くんじゃないかな」
「ん? んん~? 長い話になりそうですねえ。場所変えましょうか」
「なら僕達が泊ってる宿に行こうか。ハンスもいるし」
「ハンスはいるんだあ……」
……。
「はあ……」
オーウェンとの話が終わり、エミュと二人の宿泊部屋に戻った俺は、うつ伏せでベッドに沈んだ。
「君ってば、ずいぶん大人しかったねえ」
「だってさあ……動揺するに決まってるだろあんなの」
顔と声はシエロ様なのに、エミュと似たような調子で話すから。
なおハンスはオーウェンと顔を合わせて早々、レティを連れて出て行った。変態若作り親父という由来が気になる渾名を言い捨てて……。
「どこかで親戚から養子もらったとか……」
「オーウェン・コーライアはシエロ・コーライアの子孫だよ。そして正しく彼の後継者さ」
「む……」
エミュの言葉は本質を突いていた。
ああ、本当はわかってるさ。こんなのただの理想の押し付けでしかないことくらい。ここにシエロ様がいたら、困った顔で俺をたしなめたことだろうよ。
「まあ彼については追々知っていけばいいじゃないか」
「イオニスの件が片付いたら、もう会うこともなさそうだけど」
ハンスが村に住み続ける限り、接点がなくなるわけではないものの。意外と言うべきか、副団長だそうなので、もし何かあってもわざわざ本人が来るとは考えづらい。
「イオニスといえばさー君、いろいろ説明を省いたのはわざとかい?」
あいつとの付き合いが変わるきっかけ、初体験のあれとか礼拝堂のそれとかは黙っておいた。手紙の存在についてもだ。
肝心な部分を隠しての説明は我ながら苦しいと思ったが、オーウェンはほとんど突っ込んでこなかった。二人だけで話がしたいと言えば、あっさり頷いてもくれた。
「別にあいつの心配なんてこれっぽっちもしてないんだからな? なんにも知らない奴にしゃしゃり出てこられても、邪魔なだけだからで……」
「君はほんとにイオニスが好きだねえ」
「ッ俺じゃない! あいつが俺を好き…………だったんだよ……」
エミュの暴言に俺は勢いよく返したが、すぐ尻すぼみになっていき、
「……ぐう」
最後は情けなく呻いて、枕に顔面を突っ込んだ。
「ごめんごめん、泣かないでおくれよ」
「泣いてない!」
あんなヤリ捨て野郎なんかのために、誰が泣いてやるものか。こういう時はあれだ。他のことを考えて、気を紛らわせればいい。
「エヴァンとオーキスの奥さんって、どんな人だったんだ?」
「……いきなりそれかい? 二人は結婚していないよ」
「え、なんで!?」
二人ともすごいモテたのに。
「エヴァンはともかく、オーキスは家のこととかあるだろ」
「彼は妹夫婦から養子をもらったよ」
「そうなのかあ……なあ、今の団長はオーキスと同じイヴァなんだろ? その養子になった子の?」
「そうだよ。今団長をしているローダン・イヴァは、オーキス・イヴァの養子になったアルネス・イヴァの子孫さ」
自分が死んだ後のことを、俺はさほど詳しく知らない。
エイミは聖女としてシエロ様と結婚、教会とポイペンはともに暴君を倒し、オーキスは団長となったらしい。
当時の知己はみんな大なり小なり歴史に名前を遺している――エヴァンとカナンを除いては。
普通の子供だったカナンの記録がないことは仕方ないとして、問題はエヴァンだ。エミュに聞いたが、エヴァンは女関係で問題を起こし、聖騎士を辞めさせられたらしい。不名誉にもほどがある。名前が残っていないこともそのあたりが原因だろう。
もっと誠実にしろと、あれほど言ったのに。本当ならばオーキスのように偉人として名前を遺せていたはずが……目立ちたがり屋のくせに、まったくしょうがない奴だ。
「じゃあさ、カナンは? カナンはおっぱい大きくて優しい嫁さんもらえたか?」
「君もこだわるねえ」
当たり前だ。巨乳で心優しい伴侶が寄り添ってくれるなら、多少辛いことがあってもなんとかなる。
「まあ、もうもらったも同然じゃないかな!」
「そっか!」
実際のところ、カナンについてはそこまで心配していなかった。
みんなが守ってくれただろうから。特にエヴァンなんか、境遇が似ていたからなんだかんだで面倒を看てくれたと思うんだ。
ポイペン到着から早四日、イオニスはまだ来ない。
やることのない俺は、露天風呂、蒸し風呂、水風呂、滝風呂、砂風呂、泥風呂、花風呂、薬草風呂……レティから勧められるまま毎日温泉に浸かっている。
教会の奉仕活動に参加しようかと考えたりもしたが、レティがゆっくりできないとハンスから苦言を呈されてしまった。
――会って話したら、きっとすぐ仲直りできるよ。イオニスさんは姉さん大好きだから! 絶対大丈夫!!
快適とは言えない急ぎの馬車旅に、文句ひとつ言わず付き合ってくれたどころか、ずっと励ましてくれていたレティ。これは諦めるしかないだろう。
そして今日ものんびりと過ごすだけで終わり、後は寝るだけとなった。
もそもそと着替える。胸から下がひらひらと揺れる、まるでドレスみたいな仕立ての薄桃色の寝間着。レティのついでにハンスが買ってくれた。
――本日はどのようなご用向きでございますか?
――こっちは勝手に見る。そっちの二人に湯着と寝間着を一着ずつ見繕ってくれ。
――ご要望はございますか?
――もったいぶって男に捨てられた奴と、色気がなさすぎて男に逃げられた奴だ。
そんな大いに引っかかるやり取りはあったものの、ゆったりとした着心地に、さらさらとした肌触りがとても気持ちよくて。
欲を言えば、もう少し胸元が閉じていて、せめて太ももが全部隠れるくらいには裾も長く、あとうっすらとも透けない生地であれば最高だったが……どうせレティかエミュくらいにしか見られないのだから構わないだろう。
「灯り消していいか?」
「いいともー」
軽快な返事に、灯りを消そうとしたその時だった。
「こんばんはー。オーウェンさんでーっす」
「おや、何かな?」
完全に寝る体勢から素早く立ち上がって扉へ向かうエミュを見て、俺は急いでローブを着た。
「やあやあいらっしゃい」
「どーもどーも失礼します。早速ですが、ちょっと来てもらえません? どうしても、すぐに見て欲しいものがありまして!」
時間的にどうかとは思ったが……俺はオーウェンの顔面に弱かった。エイミと同じ目の色も追い打ちだ。
せめて年相応でいいから老けてくれていればよかったのに。これでイオニスより三つも年上とか嘘だろう。
「……わかりました。着替えてまいりますので、少しお待ちくださいませ」
「いえいえぜひともそのまま、そのままでどうぞ」
「だってさ。行こう行こう」
やたら元気なエミュに背を押され、オーウェンに案内された先は向かいの部屋だった。
思っていた以上に近かった。これなら着替える手間をもったいなく思うことも頷けると、他人事のように考えていたが――、
「な……!?」
それを目にした瞬間、俺は慌ててベッドへ駆け寄った。
「じゃあごゆっくり!」
そして止める間もなく、オーウェンが扉を閉めてしまう。奴の背後には満面の笑みを浮かべるエミュもいた。
「……どうしろと?」
ベッドの上に横たわるそれ――鎖でぐるぐる巻きのイオニスを前に、俺は困惑するしかなかった。
「正式な聖務じゃないんすけどねえ。まあいろいろ、いろいろありまして! メイカラ飛ばして来ました。そういうカラベイ嬢は観光かな? ラバルトは?」
「ラバルトはいないよ」
「ん?」
「まだポイペンにはいないと思うよ。もうすぐ着くんじゃないかな」
「んん~? じゃあそちらのご婦人は? 自分はオーウェン・コーライアでーす」
「彼女はレジーナ。とりあえず彼女の小指を見たまえよ」
「誓いの環だ! もしや……?」
「そう、イオニスさ!」
「やっぱり? めでたあい……! で、イオニスは?」
「まだポイペンにはいないと思うよ。もうすぐ着くんじゃないかな」
「ん? んん~? 長い話になりそうですねえ。場所変えましょうか」
「なら僕達が泊ってる宿に行こうか。ハンスもいるし」
「ハンスはいるんだあ……」
……。
「はあ……」
オーウェンとの話が終わり、エミュと二人の宿泊部屋に戻った俺は、うつ伏せでベッドに沈んだ。
「君ってば、ずいぶん大人しかったねえ」
「だってさあ……動揺するに決まってるだろあんなの」
顔と声はシエロ様なのに、エミュと似たような調子で話すから。
なおハンスはオーウェンと顔を合わせて早々、レティを連れて出て行った。変態若作り親父という由来が気になる渾名を言い捨てて……。
「どこかで親戚から養子もらったとか……」
「オーウェン・コーライアはシエロ・コーライアの子孫だよ。そして正しく彼の後継者さ」
「む……」
エミュの言葉は本質を突いていた。
ああ、本当はわかってるさ。こんなのただの理想の押し付けでしかないことくらい。ここにシエロ様がいたら、困った顔で俺をたしなめたことだろうよ。
「まあ彼については追々知っていけばいいじゃないか」
「イオニスの件が片付いたら、もう会うこともなさそうだけど」
ハンスが村に住み続ける限り、接点がなくなるわけではないものの。意外と言うべきか、副団長だそうなので、もし何かあってもわざわざ本人が来るとは考えづらい。
「イオニスといえばさー君、いろいろ説明を省いたのはわざとかい?」
あいつとの付き合いが変わるきっかけ、初体験のあれとか礼拝堂のそれとかは黙っておいた。手紙の存在についてもだ。
肝心な部分を隠しての説明は我ながら苦しいと思ったが、オーウェンはほとんど突っ込んでこなかった。二人だけで話がしたいと言えば、あっさり頷いてもくれた。
「別にあいつの心配なんてこれっぽっちもしてないんだからな? なんにも知らない奴にしゃしゃり出てこられても、邪魔なだけだからで……」
「君はほんとにイオニスが好きだねえ」
「ッ俺じゃない! あいつが俺を好き…………だったんだよ……」
エミュの暴言に俺は勢いよく返したが、すぐ尻すぼみになっていき、
「……ぐう」
最後は情けなく呻いて、枕に顔面を突っ込んだ。
「ごめんごめん、泣かないでおくれよ」
「泣いてない!」
あんなヤリ捨て野郎なんかのために、誰が泣いてやるものか。こういう時はあれだ。他のことを考えて、気を紛らわせればいい。
「エヴァンとオーキスの奥さんって、どんな人だったんだ?」
「……いきなりそれかい? 二人は結婚していないよ」
「え、なんで!?」
二人ともすごいモテたのに。
「エヴァンはともかく、オーキスは家のこととかあるだろ」
「彼は妹夫婦から養子をもらったよ」
「そうなのかあ……なあ、今の団長はオーキスと同じイヴァなんだろ? その養子になった子の?」
「そうだよ。今団長をしているローダン・イヴァは、オーキス・イヴァの養子になったアルネス・イヴァの子孫さ」
自分が死んだ後のことを、俺はさほど詳しく知らない。
エイミは聖女としてシエロ様と結婚、教会とポイペンはともに暴君を倒し、オーキスは団長となったらしい。
当時の知己はみんな大なり小なり歴史に名前を遺している――エヴァンとカナンを除いては。
普通の子供だったカナンの記録がないことは仕方ないとして、問題はエヴァンだ。エミュに聞いたが、エヴァンは女関係で問題を起こし、聖騎士を辞めさせられたらしい。不名誉にもほどがある。名前が残っていないこともそのあたりが原因だろう。
もっと誠実にしろと、あれほど言ったのに。本当ならばオーキスのように偉人として名前を遺せていたはずが……目立ちたがり屋のくせに、まったくしょうがない奴だ。
「じゃあさ、カナンは? カナンはおっぱい大きくて優しい嫁さんもらえたか?」
「君もこだわるねえ」
当たり前だ。巨乳で心優しい伴侶が寄り添ってくれるなら、多少辛いことがあってもなんとかなる。
「まあ、もうもらったも同然じゃないかな!」
「そっか!」
実際のところ、カナンについてはそこまで心配していなかった。
みんなが守ってくれただろうから。特にエヴァンなんか、境遇が似ていたからなんだかんだで面倒を看てくれたと思うんだ。
ポイペン到着から早四日、イオニスはまだ来ない。
やることのない俺は、露天風呂、蒸し風呂、水風呂、滝風呂、砂風呂、泥風呂、花風呂、薬草風呂……レティから勧められるまま毎日温泉に浸かっている。
教会の奉仕活動に参加しようかと考えたりもしたが、レティがゆっくりできないとハンスから苦言を呈されてしまった。
――会って話したら、きっとすぐ仲直りできるよ。イオニスさんは姉さん大好きだから! 絶対大丈夫!!
快適とは言えない急ぎの馬車旅に、文句ひとつ言わず付き合ってくれたどころか、ずっと励ましてくれていたレティ。これは諦めるしかないだろう。
そして今日ものんびりと過ごすだけで終わり、後は寝るだけとなった。
もそもそと着替える。胸から下がひらひらと揺れる、まるでドレスみたいな仕立ての薄桃色の寝間着。レティのついでにハンスが買ってくれた。
――本日はどのようなご用向きでございますか?
――こっちは勝手に見る。そっちの二人に湯着と寝間着を一着ずつ見繕ってくれ。
――ご要望はございますか?
――もったいぶって男に捨てられた奴と、色気がなさすぎて男に逃げられた奴だ。
そんな大いに引っかかるやり取りはあったものの、ゆったりとした着心地に、さらさらとした肌触りがとても気持ちよくて。
欲を言えば、もう少し胸元が閉じていて、せめて太ももが全部隠れるくらいには裾も長く、あとうっすらとも透けない生地であれば最高だったが……どうせレティかエミュくらいにしか見られないのだから構わないだろう。
「灯り消していいか?」
「いいともー」
軽快な返事に、灯りを消そうとしたその時だった。
「こんばんはー。オーウェンさんでーっす」
「おや、何かな?」
完全に寝る体勢から素早く立ち上がって扉へ向かうエミュを見て、俺は急いでローブを着た。
「やあやあいらっしゃい」
「どーもどーも失礼します。早速ですが、ちょっと来てもらえません? どうしても、すぐに見て欲しいものがありまして!」
時間的にどうかとは思ったが……俺はオーウェンの顔面に弱かった。エイミと同じ目の色も追い打ちだ。
せめて年相応でいいから老けてくれていればよかったのに。これでイオニスより三つも年上とか嘘だろう。
「……わかりました。着替えてまいりますので、少しお待ちくださいませ」
「いえいえぜひともそのまま、そのままでどうぞ」
「だってさ。行こう行こう」
やたら元気なエミュに背を押され、オーウェンに案内された先は向かいの部屋だった。
思っていた以上に近かった。これなら着替える手間をもったいなく思うことも頷けると、他人事のように考えていたが――、
「な……!?」
それを目にした瞬間、俺は慌ててベッドへ駆け寄った。
「じゃあごゆっくり!」
そして止める間もなく、オーウェンが扉を閉めてしまう。奴の背後には満面の笑みを浮かべるエミュもいた。
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