54 / 121
ストーンキラービー
しおりを挟む
ハチミツ採取と聞いて、いまいちピンと来ていない自分にルイーズさんがストーンキラービーとハチミツについて説明をしてくれた。
どうやらストーンキラービーとは、岩場に巣を作るハチで大きさは10歳ぐらいの子供程の大きさらしい。
そして食性に関しては、成虫が肉食、幼虫がハチミツとの事。
そしてストーンキラービーの特徴としては巣を作るのに適した大きな岩、それも10メートルとかのサイズではなく100メートル以上ある大岩や岩山、断崖を働きバチが顎で削り穴を掘り、その奥に巣を作るとの事で巣の大きさも大きい物では4~50メートル程、小さい物でも10メートル以上はあるらしい。
そして成虫の食性が肉食という事もあり、巣の周辺どころか相当遠くまで獲物を探しに行くらしく、商人や旅人、そして森で活動している冒険者なども餌食になるとの事だが、その原因は、ストーンキラービーは基本的に4~5匹で狩りをし自分達よりも大きい得物も協力して持ち帰るからだそうだ。
そして、何より恐ろしいのは毒性が強く一刺しでオーガも仕留める程の毒がある針、そして岩を削るほど発達した顎、しかも顎にも麻痺毒があるとの事で、少し噛まれたりしただけでも数分もすれば麻痺で身体が動かなくなるらしい。
しかし、そのストーンキラービーが幼虫を育てるために集めた蜜はなぜか麻痺毒も無く、それでいて普通のハチミツと比べ香りも良く甘みが強く滋養強壮効果もあり、ローヤルゼリーともなると特に希少な上、食べると何でも3日3晩男性のモノが役に起つようになるらしく子孫繁栄につながるとして王族や貴族、富豪などが市場に出回ると大金を払いこぞって買おうとするらしい。
まあ中には下半身にあるのが豆鉄砲の人なんかは3日3晩膨張させることで少しでもサイズアップをと買い求める人も居るみたいだけど…。
3日3晩って…、昼間も元気な状態でテントを張ってたら変態扱いされ無いのかな…。
ローヤルゼリーを食べた後で街を歩いて女の子に声でもかけようならその瞬間に変質者確定じゃない?
てか、下着どころかズボンにまで染み出てそうだけど…。
「それでだ、そのストーンキラービーの巣がキャールの街から3日程の所にあるからそれを採取する依頼だ」
ルイーズさんがストーンキラービーだけでなくハチミツやローヤルゼリーの効果まで説明してくれたので思考が変な方向に行っていたが、説明が終わり、よく考えるとそこまで危険を冒してまで採取する物なのか疑問に思えて来る。
「てか、超危険な依頼じゃないですか!!! それで一樽金貨20枚って安くない?」
危険度と報酬が釣り合っていないと抗議の声を上げるも、カトレアは気にした様子もなく、平然としている。
「カツヒコ、一応聞いておくが、一樽ってどの程度の大きさだと思ってるんだ?」
「樽って事だから、酒場にある酒樽ぐらい?」
そう言って、酒場に置かれた1メール以上はあるエールの樽を指さすとルイーズさんもカトレアも笑いだした。
「樽って言っても大きさはさまざまだ、あのエールが入っている大樽は大人が2人がかりで運ぶようなものだが、今回採取に使う樽はあそこにあるサイズの樽だ」
ルイーズさんがそう言って指を刺した先にある樽は高さが約30センチぐらいの樽が置かれている。
「あ~、あのサイズなら…、いや、サイズは良いとして、危険なのは変わらないでしょ!! オーガを一刺しで殺す毒持ってて、噛まれても麻痺毒って、巣に近づくことも出来ないでしょ!!!」
「はぁ~、カツヒコ、あなた何の為に魔纏を覚えてるの? 要は魔纏で針も顎も防げばいいだけじゃない」
カトレアはそう言って呆れた顔をしているけど、ルイーズさんはそんなカトレアの言葉に呆れている。
「「いや、それは無理でしょ(だろ)!!」」
うん、ルイーズさんとハモった…。
いやそんなことできるのはカトレアぐらいだからね…さも当然と言った顔で言える人は普通居ないからね。
「まあ、カトレアの方法は置いておいて、採取方法は2つある。 一つは巣から滴り岩を流れ落ちるハチミツを採取する方法、もう一つは相手を眠らす魔法、または眠り草を焚いてストーンキラービーを眠らせて採取する方法だ。 とは言え、岩を流れ落ちるハチミツは不純物が混じっているから価値も落ちるけどな」
「そんな質の悪い物を採取しても意味無いじゃない! 採取するなら最高品質の物を採取するべきよ!!」
ルイーズさんの説明に、カトレアは巣から直接採取するべきと主張する。
それに対し、ルイーズさんもうなずいて、依頼書を見ながら条件の書かれた場所を指で示す。
「実際のところ、流れ落ちるハチミツは専門の奴が定期的に採取してるから特に求められても居ないし、この依頼は巣から直接採取したものと条件があるんだよ。 まあハチミツを求めて獣や魔獣もハチミツを舐めに来るから条件が良ければそこまで危険ではない」
う~ん、条件が良ければって、運任せ?
「でも、針には毒があって、顎は麻痺毒があるんでしょ? 一応解毒魔法は使えるけどどこまで効果があるかは分からないし、そもそも解毒魔法で解毒できても大きなハチの針を刺されただけで致命傷になりかねなくない?」
「まあそうなるな、だから夜に採取をする。 奴らは夜になると巣に戻って寝るからな」
ルイーズさんは完璧だという顔で夜なら比較的安全にハチミツを採取できると自信満々だ。
まあハチって夜は飛び回らないからね…。
それにしても、睡眠魔法って使えるのかどうかが分からない。
眠り草を焚いてから採取だと、ハチミツまで燻されそうだし…。
「カトレア、睡眠の魔法ってどんな魔法? 自分も使える?」
「そうね、多分カツヒコのギフトである器用貧乏の効果で簡単に覚えられるんじゃない? ただ睡眠魔法は浄化魔法と同じで、近距離にしか効果ないわよ、あまり役に立たない魔法扱いされてるぐらいだし」
浄化魔法と同じで近距離…。
じゃあその睡眠魔法をスケルトンに使った浄化魔法のようにスプレーのように吹き付けたら…。
うん、まずは睡眠魔法を覚えよう!!!
スプレーみたいに噴射出来れば全力で睡眠魔法を巣に噴射し完全に眠らせたうえでハチミツを採取できそうだし。
そうと決まれば睡眠魔法の練習だ!!
どうやらストーンキラービーとは、岩場に巣を作るハチで大きさは10歳ぐらいの子供程の大きさらしい。
そして食性に関しては、成虫が肉食、幼虫がハチミツとの事。
そしてストーンキラービーの特徴としては巣を作るのに適した大きな岩、それも10メートルとかのサイズではなく100メートル以上ある大岩や岩山、断崖を働きバチが顎で削り穴を掘り、その奥に巣を作るとの事で巣の大きさも大きい物では4~50メートル程、小さい物でも10メートル以上はあるらしい。
そして成虫の食性が肉食という事もあり、巣の周辺どころか相当遠くまで獲物を探しに行くらしく、商人や旅人、そして森で活動している冒険者なども餌食になるとの事だが、その原因は、ストーンキラービーは基本的に4~5匹で狩りをし自分達よりも大きい得物も協力して持ち帰るからだそうだ。
そして、何より恐ろしいのは毒性が強く一刺しでオーガも仕留める程の毒がある針、そして岩を削るほど発達した顎、しかも顎にも麻痺毒があるとの事で、少し噛まれたりしただけでも数分もすれば麻痺で身体が動かなくなるらしい。
しかし、そのストーンキラービーが幼虫を育てるために集めた蜜はなぜか麻痺毒も無く、それでいて普通のハチミツと比べ香りも良く甘みが強く滋養強壮効果もあり、ローヤルゼリーともなると特に希少な上、食べると何でも3日3晩男性のモノが役に起つようになるらしく子孫繁栄につながるとして王族や貴族、富豪などが市場に出回ると大金を払いこぞって買おうとするらしい。
まあ中には下半身にあるのが豆鉄砲の人なんかは3日3晩膨張させることで少しでもサイズアップをと買い求める人も居るみたいだけど…。
3日3晩って…、昼間も元気な状態でテントを張ってたら変態扱いされ無いのかな…。
ローヤルゼリーを食べた後で街を歩いて女の子に声でもかけようならその瞬間に変質者確定じゃない?
てか、下着どころかズボンにまで染み出てそうだけど…。
「それでだ、そのストーンキラービーの巣がキャールの街から3日程の所にあるからそれを採取する依頼だ」
ルイーズさんがストーンキラービーだけでなくハチミツやローヤルゼリーの効果まで説明してくれたので思考が変な方向に行っていたが、説明が終わり、よく考えるとそこまで危険を冒してまで採取する物なのか疑問に思えて来る。
「てか、超危険な依頼じゃないですか!!! それで一樽金貨20枚って安くない?」
危険度と報酬が釣り合っていないと抗議の声を上げるも、カトレアは気にした様子もなく、平然としている。
「カツヒコ、一応聞いておくが、一樽ってどの程度の大きさだと思ってるんだ?」
「樽って事だから、酒場にある酒樽ぐらい?」
そう言って、酒場に置かれた1メール以上はあるエールの樽を指さすとルイーズさんもカトレアも笑いだした。
「樽って言っても大きさはさまざまだ、あのエールが入っている大樽は大人が2人がかりで運ぶようなものだが、今回採取に使う樽はあそこにあるサイズの樽だ」
ルイーズさんがそう言って指を刺した先にある樽は高さが約30センチぐらいの樽が置かれている。
「あ~、あのサイズなら…、いや、サイズは良いとして、危険なのは変わらないでしょ!! オーガを一刺しで殺す毒持ってて、噛まれても麻痺毒って、巣に近づくことも出来ないでしょ!!!」
「はぁ~、カツヒコ、あなた何の為に魔纏を覚えてるの? 要は魔纏で針も顎も防げばいいだけじゃない」
カトレアはそう言って呆れた顔をしているけど、ルイーズさんはそんなカトレアの言葉に呆れている。
「「いや、それは無理でしょ(だろ)!!」」
うん、ルイーズさんとハモった…。
いやそんなことできるのはカトレアぐらいだからね…さも当然と言った顔で言える人は普通居ないからね。
「まあ、カトレアの方法は置いておいて、採取方法は2つある。 一つは巣から滴り岩を流れ落ちるハチミツを採取する方法、もう一つは相手を眠らす魔法、または眠り草を焚いてストーンキラービーを眠らせて採取する方法だ。 とは言え、岩を流れ落ちるハチミツは不純物が混じっているから価値も落ちるけどな」
「そんな質の悪い物を採取しても意味無いじゃない! 採取するなら最高品質の物を採取するべきよ!!」
ルイーズさんの説明に、カトレアは巣から直接採取するべきと主張する。
それに対し、ルイーズさんもうなずいて、依頼書を見ながら条件の書かれた場所を指で示す。
「実際のところ、流れ落ちるハチミツは専門の奴が定期的に採取してるから特に求められても居ないし、この依頼は巣から直接採取したものと条件があるんだよ。 まあハチミツを求めて獣や魔獣もハチミツを舐めに来るから条件が良ければそこまで危険ではない」
う~ん、条件が良ければって、運任せ?
「でも、針には毒があって、顎は麻痺毒があるんでしょ? 一応解毒魔法は使えるけどどこまで効果があるかは分からないし、そもそも解毒魔法で解毒できても大きなハチの針を刺されただけで致命傷になりかねなくない?」
「まあそうなるな、だから夜に採取をする。 奴らは夜になると巣に戻って寝るからな」
ルイーズさんは完璧だという顔で夜なら比較的安全にハチミツを採取できると自信満々だ。
まあハチって夜は飛び回らないからね…。
それにしても、睡眠魔法って使えるのかどうかが分からない。
眠り草を焚いてから採取だと、ハチミツまで燻されそうだし…。
「カトレア、睡眠の魔法ってどんな魔法? 自分も使える?」
「そうね、多分カツヒコのギフトである器用貧乏の効果で簡単に覚えられるんじゃない? ただ睡眠魔法は浄化魔法と同じで、近距離にしか効果ないわよ、あまり役に立たない魔法扱いされてるぐらいだし」
浄化魔法と同じで近距離…。
じゃあその睡眠魔法をスケルトンに使った浄化魔法のようにスプレーのように吹き付けたら…。
うん、まずは睡眠魔法を覚えよう!!!
スプレーみたいに噴射出来れば全力で睡眠魔法を巣に噴射し完全に眠らせたうえでハチミツを採取できそうだし。
そうと決まれば睡眠魔法の練習だ!!
75
あなたにおすすめの小説
【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?
つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。
平民の我が家でいいのですか?
疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。
義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。
学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。
必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。
勉強嫌いの義妹。
この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。
両親に駄々をこねているようです。
私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。
しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。
なろう、カクヨム、にも公開中。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
オバちゃんだからこそ ~45歳の異世界珍道中~
鉄 主水
ファンタジー
子育ても一段落した40過ぎの訳あり主婦、里子。
そんなオバちゃん主人公が、突然……異世界へ――。
そこで里子を待ち構えていたのは……今まで見たことのない奇抜な珍獣であった。
「何がどうして、なぜこうなった! でも……せっかくの異世界だ! 思いっ切り楽しんじゃうぞ!」
オバちゃんパワーとオタクパワーを武器に、オバちゃんは我が道を行く!
ラブはないけど……笑いあり、涙ありの異世界ドタバタ珍道中。
いざ……はじまり、はじまり……。
※この作品は、エブリスタ様、小説家になろう様でも投稿しています。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明
まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。
そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。
その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
ブックマーク・評価、宜しくお願いします。
転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる