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竜残血花
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ギルドに行くと、朝という事もあり依頼を受けに来た冒険者が結構居たけどルイーズさんいわく一番のピークはギルドが開く早朝だとの事だった。
特にランクの低い冒険者が受けられる依頼は依頼料もピンキリだから早い物勝ちという感じで早朝は特に混雑をするらしい。
カトレアとルイーズさんが少し人が減った頃を見計らい依頼が貼っている掲示板を見に行ったので自分はカウンターで魔力測定とスキル判定を行う。
前回したのはキャールの街に着いた時だったのであれからどのぐらい上昇したのか調べておきたかったってのもあるけどやっぱり自分がどのぐらい成長しているのか知りたいってのが本音だったりなんかする。
まあカトレアにもルイーズさんにも毎回ボコられてるから強くなった感覚が無いんだけど…。
カウンターで魔力測定とスキル判定を依頼し、魔力測定をすると前回は4だったのが5になっていた。
成長はしているようで一安心し、スキル判定を行う為、箱型の機械に手を置き魔力を流す。
箱型機械から出て来た紙を受け取り、ギルドに併設された酒場の椅子に座りながら自分のスキルを確認すると意外とスキルが増えていた。
【スキル】
《剣技4》 《槍技2》 《弓技1》 《短剣技2》 《斧技1》 《投擲技2》 《盾技1》
《格闘技2》 《魔力操作3》《創造魔法2》 《火魔法3》 《水魔法3》 《氷魔法2》
《風魔法2》 《雷魔法3》 《土魔法3》 《光魔法2》 《身体強化3》 《異常耐性2》
《結界魔法2》 《魔法耐性2》 《物理耐性3》 《空間魔法・特》 《治癒魔法6》
《解毒魔法3》 《浄化魔法4》 《魔纏3》 《探知3》 《隠密2》 《危険察知3》
《暗視2》 《逃走3》 《忍耐3》 《マッピング2》 《解体4》 《調薬2》 《錬金術2》
《木工2》 《石工1》 《農業2》 《手芸2》 《採取2》 《裁縫1》 《絶倫1》 《接客2》
《調理3》 《木登り2》 《地形把握4》 《交渉術6》 《算術8》 《礼儀作法3》
《鑑定・特》
そして新たに増えていたのは
《調薬1》 《錬金術2》 《空間把握1》 《追跡1》 《魔闘技1》 《罠設置1》 《遠投1》
《遠望1》 《苦痛耐性2》 《見切り1》 《体捌1》 《無音歩行1》
意外とスキル増えていないし、数値もあまり上がっていない、そして何故取得出来たのか分からないスキルもある…。
それにしても器用貧乏と言うだけあって少しでも経験したらスキルが増えてると思ったんだけどそうでも無かった事に結構ショックだった。
スキルが記載された紙を見ていると、何故かギルド職員さんが自分の所にやって来た。
「カツヒコ=ホンマさんですよね?」
「そうですけどなにか?」
「実は指名で依頼が入っているのですが…」
「指名?」
ルイーズさんみたいにAランクでもなく只のCランク冒険者である自分を名指しで指名ってどういう事か疑問に思っていると、職員さんは依頼書をテーブルに置き、説明を始めてくれた。
依頼主はジャンダーク教会で、依頼内容は竜残血花の採取、期限は20日間で、報酬は竜残血花1株に金貨5枚、依頼失敗時のペナルティーは無しだけど、自分が直接失敗報告をしに行く事だ。
竜残血花ってそもそも何に使うんだろう? 教会関係からの依頼だから恐らくポーションとかの材料だろうけど、そもそも何で自分を指名して依頼をして来るんだ?
説明を終え、受ける場合はカウンターまで来て手続きをと言い去っていく職員のお尻を眺めていると掲示板の依頼を見ていたカトレア達が戻って来た。
「カツヒコ、ギルドの職員と話してたみたいだけど何かあったの?」
「うん、なんか自分を指名して依頼が来たんだけど、竜残血花って何?」
「竜残血花と言うのは竜種が流した血を吸い込んだ場所に生えると言われる花で高位のポーションを作る為の材料よ。 それで依頼主は誰?」
「それが依頼主はジャンダーク教会で1株につき金貨5枚で期限は20日、失敗のペナルティは無いらしいけど、失敗時は自分が直接教会に報告する必要があるみたい」
「はぁ~、やっぱり動いて来たわね。 それでカツヒコは依頼を受けるの?」
「う~ん、そもそも竜残血花って見た事ないし、何処に生えているかも分からないから受けるだけ時間の無駄じゃない? それに1株金貨5枚ってなんか面倒な割には報酬が少ない気がするし…」
「カツヒコ、あんた金銭感覚狂ってるよ。 まあ1泊金貨1枚の宿に泊まってるあたしが言うのもなんだけど王都じゃなきゃ金貨1枚もあれば1月は生活出来るんだからな」
ルイーズさんがすかさずマヒした金銭感覚に対しツッコミを入れてくれたけど、それでも金貨5枚は少ないとしか思えない。
なんせ何処に生えているかすら分からず探しても空振りになる可能性の方が高く、なにより教会からの指名依頼と聞いた際のカトレアの反応が気になる。
恐らく教会に行った後で言われたように召喚者か転生者じゃないかと目を付けられているような気がする。
というか完全に目を付けられているとしか思えない。
なんせ指名を受ける程、冒険者として功績をあげて無いし。
「因みにカトレアとルイーズさんは竜残血花が生えてる場所知ってる?」
そう質問をしてみるも、ルイーズさんは首を横に振り、カトレアは少し考えた後、確実に群生してそうな場所を知っているとの事だったけど、話を聞く限り往復20日で帰って来れる場所では無かった。
カトレアが絶対に群生しているという場所は、大森林の奥、未踏の山脈の先に竜族の住む場所がありそこなら群生をしているはずとの事だけど、そもそも未踏の山脈ってカトレアから話を聞いただけで到達するまでに何日かかるのかすら想像できないし、竜族の住む場所って更にその先みたいだし、生きて帰れる自信が無い!!
「断ろう!! 自分を指名してるけど受ける理由が無いし、せめて生育場所の目星ぐらいわかれば検討するけど、手探りで探すのは…、うん無理!! 断る!!」
そう言いカウンターに行き先程、依頼の説明をしてくれた職員のお姉さんに依頼を断る旨を伝える。
職員のお姉さんは一瞬眉を顰めたけど、特に何かを言う訳でもなく依頼書に拒否と記載して依頼書をどこかに持って行った。
なんか一瞬眉を顰めてたのが気になるけど、まあ達成できるかどうかも怪しい依頼を受ける程向こう見ずじゃないしね…。
特にランクの低い冒険者が受けられる依頼は依頼料もピンキリだから早い物勝ちという感じで早朝は特に混雑をするらしい。
カトレアとルイーズさんが少し人が減った頃を見計らい依頼が貼っている掲示板を見に行ったので自分はカウンターで魔力測定とスキル判定を行う。
前回したのはキャールの街に着いた時だったのであれからどのぐらい上昇したのか調べておきたかったってのもあるけどやっぱり自分がどのぐらい成長しているのか知りたいってのが本音だったりなんかする。
まあカトレアにもルイーズさんにも毎回ボコられてるから強くなった感覚が無いんだけど…。
カウンターで魔力測定とスキル判定を依頼し、魔力測定をすると前回は4だったのが5になっていた。
成長はしているようで一安心し、スキル判定を行う為、箱型の機械に手を置き魔力を流す。
箱型機械から出て来た紙を受け取り、ギルドに併設された酒場の椅子に座りながら自分のスキルを確認すると意外とスキルが増えていた。
【スキル】
《剣技4》 《槍技2》 《弓技1》 《短剣技2》 《斧技1》 《投擲技2》 《盾技1》
《格闘技2》 《魔力操作3》《創造魔法2》 《火魔法3》 《水魔法3》 《氷魔法2》
《風魔法2》 《雷魔法3》 《土魔法3》 《光魔法2》 《身体強化3》 《異常耐性2》
《結界魔法2》 《魔法耐性2》 《物理耐性3》 《空間魔法・特》 《治癒魔法6》
《解毒魔法3》 《浄化魔法4》 《魔纏3》 《探知3》 《隠密2》 《危険察知3》
《暗視2》 《逃走3》 《忍耐3》 《マッピング2》 《解体4》 《調薬2》 《錬金術2》
《木工2》 《石工1》 《農業2》 《手芸2》 《採取2》 《裁縫1》 《絶倫1》 《接客2》
《調理3》 《木登り2》 《地形把握4》 《交渉術6》 《算術8》 《礼儀作法3》
《鑑定・特》
そして新たに増えていたのは
《調薬1》 《錬金術2》 《空間把握1》 《追跡1》 《魔闘技1》 《罠設置1》 《遠投1》
《遠望1》 《苦痛耐性2》 《見切り1》 《体捌1》 《無音歩行1》
意外とスキル増えていないし、数値もあまり上がっていない、そして何故取得出来たのか分からないスキルもある…。
それにしても器用貧乏と言うだけあって少しでも経験したらスキルが増えてると思ったんだけどそうでも無かった事に結構ショックだった。
スキルが記載された紙を見ていると、何故かギルド職員さんが自分の所にやって来た。
「カツヒコ=ホンマさんですよね?」
「そうですけどなにか?」
「実は指名で依頼が入っているのですが…」
「指名?」
ルイーズさんみたいにAランクでもなく只のCランク冒険者である自分を名指しで指名ってどういう事か疑問に思っていると、職員さんは依頼書をテーブルに置き、説明を始めてくれた。
依頼主はジャンダーク教会で、依頼内容は竜残血花の採取、期限は20日間で、報酬は竜残血花1株に金貨5枚、依頼失敗時のペナルティーは無しだけど、自分が直接失敗報告をしに行く事だ。
竜残血花ってそもそも何に使うんだろう? 教会関係からの依頼だから恐らくポーションとかの材料だろうけど、そもそも何で自分を指名して依頼をして来るんだ?
説明を終え、受ける場合はカウンターまで来て手続きをと言い去っていく職員のお尻を眺めていると掲示板の依頼を見ていたカトレア達が戻って来た。
「カツヒコ、ギルドの職員と話してたみたいだけど何かあったの?」
「うん、なんか自分を指名して依頼が来たんだけど、竜残血花って何?」
「竜残血花と言うのは竜種が流した血を吸い込んだ場所に生えると言われる花で高位のポーションを作る為の材料よ。 それで依頼主は誰?」
「それが依頼主はジャンダーク教会で1株につき金貨5枚で期限は20日、失敗のペナルティは無いらしいけど、失敗時は自分が直接教会に報告する必要があるみたい」
「はぁ~、やっぱり動いて来たわね。 それでカツヒコは依頼を受けるの?」
「う~ん、そもそも竜残血花って見た事ないし、何処に生えているかも分からないから受けるだけ時間の無駄じゃない? それに1株金貨5枚ってなんか面倒な割には報酬が少ない気がするし…」
「カツヒコ、あんた金銭感覚狂ってるよ。 まあ1泊金貨1枚の宿に泊まってるあたしが言うのもなんだけど王都じゃなきゃ金貨1枚もあれば1月は生活出来るんだからな」
ルイーズさんがすかさずマヒした金銭感覚に対しツッコミを入れてくれたけど、それでも金貨5枚は少ないとしか思えない。
なんせ何処に生えているかすら分からず探しても空振りになる可能性の方が高く、なにより教会からの指名依頼と聞いた際のカトレアの反応が気になる。
恐らく教会に行った後で言われたように召喚者か転生者じゃないかと目を付けられているような気がする。
というか完全に目を付けられているとしか思えない。
なんせ指名を受ける程、冒険者として功績をあげて無いし。
「因みにカトレアとルイーズさんは竜残血花が生えてる場所知ってる?」
そう質問をしてみるも、ルイーズさんは首を横に振り、カトレアは少し考えた後、確実に群生してそうな場所を知っているとの事だったけど、話を聞く限り往復20日で帰って来れる場所では無かった。
カトレアが絶対に群生しているという場所は、大森林の奥、未踏の山脈の先に竜族の住む場所がありそこなら群生をしているはずとの事だけど、そもそも未踏の山脈ってカトレアから話を聞いただけで到達するまでに何日かかるのかすら想像できないし、竜族の住む場所って更にその先みたいだし、生きて帰れる自信が無い!!
「断ろう!! 自分を指名してるけど受ける理由が無いし、せめて生育場所の目星ぐらいわかれば検討するけど、手探りで探すのは…、うん無理!! 断る!!」
そう言いカウンターに行き先程、依頼の説明をしてくれた職員のお姉さんに依頼を断る旨を伝える。
職員のお姉さんは一瞬眉を顰めたけど、特に何かを言う訳でもなく依頼書に拒否と記載して依頼書をどこかに持って行った。
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