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失敗報告 1
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遺跡で周辺にあるだろうとの事だった竜残血花を採取して来ると云う依頼は予想通り達成出来ず、ありふれた薬草と道すがら狩ったオーク数匹と獣数匹と言う20日も王都から離れた場所に行って来たにも関わらずほぼ実りの無い結果となってしまった。
王都に戻り、ギルドで薬草や獲物を換金し、受付で依頼失敗の報告をする。
受付のうさ耳お姉さんは、何度も断っていた依頼を受けさせた後ろめたさかなのか、耳をペタンとさせ申し訳なさそうな顔をしながら、教会へギルドから報告をし、その後、正式な失敗報告を教会にしに行ってもらう事になるとの事だった。
やっぱり、このまま教会に行って、教会関係者らしい下っ端を捕まえ依頼失敗したと伝えて終わりって訳にはいかなかった…。
直接教会に報告に行ってくださいって言われれば、この手で行こうかと思ってたけど、そうはいかなかった。
残念。
そしてギルドを出て宿に向かい、再度部屋をとり部屋に併設されたお風呂で20日間の旅塵を落とし明日以降の予定を確認する。
カトレアやルイーズさんの予想では教会から失敗報告に来るようにと言われるのは恐らく明後日以降だろうとの事なので、明日は各自自由に行動し、明後日以降、教会からの連絡がギルドに来るまでは今まで通り王都周辺で午前中狩りをし、午後は訓練をする事にした。
わざわざ帰って来た翌日だけ休み、翌々日には常時依頼をする理由としては狩や採取の為に夕方まで王都の外に行っているから教会がギルドへ今日来させろと言って来ても夕方まで帰って来ないから多少の時間稼ぎにもなる。
まあ時間稼ぎをしてもしなくてもあまり意味は無いと思うけど、極力相手のペースに乗らないようにするのが良いとの事だった。
翌日は、薬屋に行き気付け薬を購入し、魔道具屋に行って魔術耐性を高める物は無いか探したけど、流石に都合よく魔術耐性を高める魔道具は無かった。
カトレアのお墓だった墳墓のダンジョン100階層に有った魔道具の中にも魔術耐性を高めるアイテムは無かったので、魔術を使われたら気合で何とかしないといけなくなってしまった…。
魔術は気合で何とかなるかな。
その後、武器屋を回り、手に馴染む剣が無いか探し、投擲にも使えるナイフを10本程購入した。
そして王都に戻った翌々日、常時依頼である薬草採取と狩をした後、訓練をし夕方ギルドに換金に行くと、教会から正式に失敗報告をしに来るようにとの連絡がギルドに届いていた。
予想通り、教会からの連絡は午前中に来ていたらしいけど、宿にもおらず、王都の外に行っているだろうとギルド職員が伝えると、自分がギルド来た際にすぐ教会に報告に来るよう伝えるように言っていたとの事だった。
「これってさ、時間を指定されていないから今晩遅くに行くのってありかな? 狩に行ってて夕方に聞いたから、一度宿で汗を流して食事をし、一休みしてから来ましたよって感じで…」
「まあ、嫌がらせにはなるな、とは言え夜に行っても昼間に行っても変わらないだろ、どうせ奴らは教会に住み込んでるんだし、夜行ったら待たされる時間が長くなるだけじゃないか?」
ルイーズさんが苦笑いをしながらそう言うと、カトレアもリーズも同意するようにうなずいている。
うん、やっぱり明日の朝行こう。
そう宣言して、再度風呂に入りアイテムBOXの中身を再確認し寝る事にする。
本当は服に解毒薬や気付け薬を忍び込ましておきたいんだけど、持ち物検査みたいなのされて下手に警戒させたらどんな手段を取って来るか分からないからいざとなったらアイテムBOXから出して素早く飲めるようにした方が良さそうだしね。
翌朝、宿で朝食を済ませると、一人で教会へ向かう。
ルイーズさんやリーズは一緒に行った方が良くない? って言ってくれたけど、カトレアの予想では自分以外は待つように言われるだろうし、最悪隔離されたりするかもしれないから、最初から一緒に行かず様子を見るのが良いとの事で、3人は宿で待機する事になった。
教会に着くと、入り口に居た教会関係者らしき人に声をかけ、依頼失敗の報告に来たと伝え、依頼者への取次を依頼すると、既に話が通っているのか、スムーズに応接室へ案内された。
依頼者って教会からの依頼ってだけで、実際誰が依頼したのか知らないんだよね…。
依頼断ってた時に、教会からじゃなくて具体的に誰からなのかも確認しておくべきだったかも。
まあ、知っていたとしてもどうにかなる訳じゃないから今更どうでもいい事なんだけど。
通された応接室のソファーに腰掛けていると、シスターさんがお茶と菓子を用意してくれて、もう暫くお待ちくださいと言い出て行ったけど、お茶や菓子には手を着けず、依頼主がやって来るのを待つ。
大体20分程経った頃、応接室の扉が開き、4人が入室したが、予想通り1人は聖女見習いのイリーナさん、あとは見た事のない、太った壮年の司祭1人と年老いた司祭2人だ。
一応立ち上がり挨拶をすると、年老いた司祭の一人がそのままでと制し、そのまま4人が自分と向かい合うようにソファーに座ると、すかさずシスターが4人のお茶を用意し、自分のお茶を下げ新しいものと交換し部屋を出て行った。
「初めまして、私はこの王都教会を任されている大司祭のファームイと申します。 こちらがヤムダとダエタイ、そして聖女見習のイリーナです」
「どうも、初めまして、冒険者のカツヒコです。 今日はご存じの通り依頼失敗の報告に来ました」
そっけない態度で依頼失敗を伝えると、大司祭と名乗ったファームイさんは笑顔を崩さず、詳細を促してきた。
嫌味のつもりでそっけない態度を取ってるんだけど、全然気にした様子無いな…。
まあ友好的な態度をとる理由も無いしそっけない態度を終始貫こう。
王都に戻り、ギルドで薬草や獲物を換金し、受付で依頼失敗の報告をする。
受付のうさ耳お姉さんは、何度も断っていた依頼を受けさせた後ろめたさかなのか、耳をペタンとさせ申し訳なさそうな顔をしながら、教会へギルドから報告をし、その後、正式な失敗報告を教会にしに行ってもらう事になるとの事だった。
やっぱり、このまま教会に行って、教会関係者らしい下っ端を捕まえ依頼失敗したと伝えて終わりって訳にはいかなかった…。
直接教会に報告に行ってくださいって言われれば、この手で行こうかと思ってたけど、そうはいかなかった。
残念。
そしてギルドを出て宿に向かい、再度部屋をとり部屋に併設されたお風呂で20日間の旅塵を落とし明日以降の予定を確認する。
カトレアやルイーズさんの予想では教会から失敗報告に来るようにと言われるのは恐らく明後日以降だろうとの事なので、明日は各自自由に行動し、明後日以降、教会からの連絡がギルドに来るまでは今まで通り王都周辺で午前中狩りをし、午後は訓練をする事にした。
わざわざ帰って来た翌日だけ休み、翌々日には常時依頼をする理由としては狩や採取の為に夕方まで王都の外に行っているから教会がギルドへ今日来させろと言って来ても夕方まで帰って来ないから多少の時間稼ぎにもなる。
まあ時間稼ぎをしてもしなくてもあまり意味は無いと思うけど、極力相手のペースに乗らないようにするのが良いとの事だった。
翌日は、薬屋に行き気付け薬を購入し、魔道具屋に行って魔術耐性を高める物は無いか探したけど、流石に都合よく魔術耐性を高める魔道具は無かった。
カトレアのお墓だった墳墓のダンジョン100階層に有った魔道具の中にも魔術耐性を高めるアイテムは無かったので、魔術を使われたら気合で何とかしないといけなくなってしまった…。
魔術は気合で何とかなるかな。
その後、武器屋を回り、手に馴染む剣が無いか探し、投擲にも使えるナイフを10本程購入した。
そして王都に戻った翌々日、常時依頼である薬草採取と狩をした後、訓練をし夕方ギルドに換金に行くと、教会から正式に失敗報告をしに来るようにとの連絡がギルドに届いていた。
予想通り、教会からの連絡は午前中に来ていたらしいけど、宿にもおらず、王都の外に行っているだろうとギルド職員が伝えると、自分がギルド来た際にすぐ教会に報告に来るよう伝えるように言っていたとの事だった。
「これってさ、時間を指定されていないから今晩遅くに行くのってありかな? 狩に行ってて夕方に聞いたから、一度宿で汗を流して食事をし、一休みしてから来ましたよって感じで…」
「まあ、嫌がらせにはなるな、とは言え夜に行っても昼間に行っても変わらないだろ、どうせ奴らは教会に住み込んでるんだし、夜行ったら待たされる時間が長くなるだけじゃないか?」
ルイーズさんが苦笑いをしながらそう言うと、カトレアもリーズも同意するようにうなずいている。
うん、やっぱり明日の朝行こう。
そう宣言して、再度風呂に入りアイテムBOXの中身を再確認し寝る事にする。
本当は服に解毒薬や気付け薬を忍び込ましておきたいんだけど、持ち物検査みたいなのされて下手に警戒させたらどんな手段を取って来るか分からないからいざとなったらアイテムBOXから出して素早く飲めるようにした方が良さそうだしね。
翌朝、宿で朝食を済ませると、一人で教会へ向かう。
ルイーズさんやリーズは一緒に行った方が良くない? って言ってくれたけど、カトレアの予想では自分以外は待つように言われるだろうし、最悪隔離されたりするかもしれないから、最初から一緒に行かず様子を見るのが良いとの事で、3人は宿で待機する事になった。
教会に着くと、入り口に居た教会関係者らしき人に声をかけ、依頼失敗の報告に来たと伝え、依頼者への取次を依頼すると、既に話が通っているのか、スムーズに応接室へ案内された。
依頼者って教会からの依頼ってだけで、実際誰が依頼したのか知らないんだよね…。
依頼断ってた時に、教会からじゃなくて具体的に誰からなのかも確認しておくべきだったかも。
まあ、知っていたとしてもどうにかなる訳じゃないから今更どうでもいい事なんだけど。
通された応接室のソファーに腰掛けていると、シスターさんがお茶と菓子を用意してくれて、もう暫くお待ちくださいと言い出て行ったけど、お茶や菓子には手を着けず、依頼主がやって来るのを待つ。
大体20分程経った頃、応接室の扉が開き、4人が入室したが、予想通り1人は聖女見習いのイリーナさん、あとは見た事のない、太った壮年の司祭1人と年老いた司祭2人だ。
一応立ち上がり挨拶をすると、年老いた司祭の一人がそのままでと制し、そのまま4人が自分と向かい合うようにソファーに座ると、すかさずシスターが4人のお茶を用意し、自分のお茶を下げ新しいものと交換し部屋を出て行った。
「初めまして、私はこの王都教会を任されている大司祭のファームイと申します。 こちらがヤムダとダエタイ、そして聖女見習のイリーナです」
「どうも、初めまして、冒険者のカツヒコです。 今日はご存じの通り依頼失敗の報告に来ました」
そっけない態度で依頼失敗を伝えると、大司祭と名乗ったファームイさんは笑顔を崩さず、詳細を促してきた。
嫌味のつもりでそっけない態度を取ってるんだけど、全然気にした様子無いな…。
まあ友好的な態度をとる理由も無いしそっけない態度を終始貫こう。
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