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ツボミ
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最近は目立ちすぎた、と思った。ネタのない地方テレビは、たった、2、3人が、自殺しただけで大騒ぎしている。
それでも、疑われることこそなかったし、なにせ、殺人だと誰一人として気づかない。
そして、連続自殺事件と言われていることから、まだ警察のお世話になっていないか、警察が無能なのだろう。
そんなことを考えているうちに殺人現場の男子トイレに着いてしまった。辺りを見回し、無能な警察がいないか確認をしてから、中に入る。男子トイレの中を、隅々まで見ていく。証拠が残っていないか確かめるためだ。
今回も完璧だ。特に証拠が無かったため、男子トイレからでて、このまま家に帰ろうかと思い、階段に足を踏み入れた時。誰かに呼び止められた。このまま、逃げようかと思ったが、このまま大声で名前を呼ばれては厄介なので、意を決して振り返る。
そこには同じクラスメイトの雫内御影の姿があった。
目が合うたびに目を輝かせてくる、めんどくさいやつだ。そう思いながらも、いつものようにとびきりのスマイルを作ってみせた。
「どうかした?僕になにか用?」
雫内は、少し考えてから、
「まだ学校に残ってたんだね。何か用でもあったの?」
「いや、忘れ物をしちゃってね。帰る途中に思い出して戻ってきたんだよ」
内心舌打ちしながらだったが、笑顔は絶やさなかった。
こうすれば雫内から警戒されることももないと思ったからだ。
笑顔を向けて、余計警戒する奴がいるわけが無いのだ。
「そうだったんだ。灰谷が忘れ物なんて珍しいね。」
「そうかもしれないね。御影は?何をしていたの?」
すると、想像もしていなかったことを口にする。
「自殺の現場を見てみたいと思って、来たんだ」
なぜか、言葉がでなかった。こんなことを考えるやつもいるんだと、少し驚いたからだろうか。感情を、表に出さずこういう時は、とびっきりの悲しい表情を見せるに限る。
「そ、うなのか。先生にバレたらやばいぞ?この話は学校を出てから、聞かせてくれないか?」
次の瞬間、雫内は、笑いながらこう言った。
「もちろん!僕も誰かに話したいと思っていたとこだったんだよ」
面白いと思った。少し興味が湧いた瞬間だった。
その後、先生に見つかることはなく、学校を抜け出すことができた。どこで話すか話し合ったところ、近くの公園に行くことにした。
公園のベンチに座り、話を聞く体制を整える。
「さっきの話の続き聞いてもいいかな?」
「もちろんだよ!」
その後は、雫内は、とめどなく話し続けた。現場を見たいと思った理由は、特になく、気づくと行動していたらしい。自分には理解できない内容だった。半分以上聞き流す。だが、聞き捨てならないものがあった。
「最近”さ”…自殺とか、多いですよね」
”さ”? なんだ?殺人か?
殺人ならば、こいつは気づいている。
今までの事件が自殺ではなく殺人だと。まだ、誰が犯人かはわかっていないだろう。もし、わかっていたとするならば、この場にこいつはいない。
もしかしたら、気が立っているせい
か、些細なことに気づけたが、いつもなら聞き流していたな。
「灰谷?」
はっと我に帰り。
今は話している最中だったことを思い出す。
「ごめん、死んでいった人たちのことを思い出しいていたんだ。皆、いい人だった。」
間を開けた理由を自然に話しながらも思考する。
考えすぎかもしれない。けれど気付いているのかもしれない。
どちらにせよ、最近は派手にやりすぎたな。これからは慎重にやらなければ。もし、本当に気づいてしまっているなら、殺るしかない。自分の身に危険を晒すものは、着実に摘まなければいけない。
灰谷は着々と計画を立てていった。
それでも、疑われることこそなかったし、なにせ、殺人だと誰一人として気づかない。
そして、連続自殺事件と言われていることから、まだ警察のお世話になっていないか、警察が無能なのだろう。
そんなことを考えているうちに殺人現場の男子トイレに着いてしまった。辺りを見回し、無能な警察がいないか確認をしてから、中に入る。男子トイレの中を、隅々まで見ていく。証拠が残っていないか確かめるためだ。
今回も完璧だ。特に証拠が無かったため、男子トイレからでて、このまま家に帰ろうかと思い、階段に足を踏み入れた時。誰かに呼び止められた。このまま、逃げようかと思ったが、このまま大声で名前を呼ばれては厄介なので、意を決して振り返る。
そこには同じクラスメイトの雫内御影の姿があった。
目が合うたびに目を輝かせてくる、めんどくさいやつだ。そう思いながらも、いつものようにとびきりのスマイルを作ってみせた。
「どうかした?僕になにか用?」
雫内は、少し考えてから、
「まだ学校に残ってたんだね。何か用でもあったの?」
「いや、忘れ物をしちゃってね。帰る途中に思い出して戻ってきたんだよ」
内心舌打ちしながらだったが、笑顔は絶やさなかった。
こうすれば雫内から警戒されることももないと思ったからだ。
笑顔を向けて、余計警戒する奴がいるわけが無いのだ。
「そうだったんだ。灰谷が忘れ物なんて珍しいね。」
「そうかもしれないね。御影は?何をしていたの?」
すると、想像もしていなかったことを口にする。
「自殺の現場を見てみたいと思って、来たんだ」
なぜか、言葉がでなかった。こんなことを考えるやつもいるんだと、少し驚いたからだろうか。感情を、表に出さずこういう時は、とびっきりの悲しい表情を見せるに限る。
「そ、うなのか。先生にバレたらやばいぞ?この話は学校を出てから、聞かせてくれないか?」
次の瞬間、雫内は、笑いながらこう言った。
「もちろん!僕も誰かに話したいと思っていたとこだったんだよ」
面白いと思った。少し興味が湧いた瞬間だった。
その後、先生に見つかることはなく、学校を抜け出すことができた。どこで話すか話し合ったところ、近くの公園に行くことにした。
公園のベンチに座り、話を聞く体制を整える。
「さっきの話の続き聞いてもいいかな?」
「もちろんだよ!」
その後は、雫内は、とめどなく話し続けた。現場を見たいと思った理由は、特になく、気づくと行動していたらしい。自分には理解できない内容だった。半分以上聞き流す。だが、聞き捨てならないものがあった。
「最近”さ”…自殺とか、多いですよね」
”さ”? なんだ?殺人か?
殺人ならば、こいつは気づいている。
今までの事件が自殺ではなく殺人だと。まだ、誰が犯人かはわかっていないだろう。もし、わかっていたとするならば、この場にこいつはいない。
もしかしたら、気が立っているせい
か、些細なことに気づけたが、いつもなら聞き流していたな。
「灰谷?」
はっと我に帰り。
今は話している最中だったことを思い出す。
「ごめん、死んでいった人たちのことを思い出しいていたんだ。皆、いい人だった。」
間を開けた理由を自然に話しながらも思考する。
考えすぎかもしれない。けれど気付いているのかもしれない。
どちらにせよ、最近は派手にやりすぎたな。これからは慎重にやらなければ。もし、本当に気づいてしまっているなら、殺るしかない。自分の身に危険を晒すものは、着実に摘まなければいけない。
灰谷は着々と計画を立てていった。
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