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第十二章
ケチャップ味のオムライスと、家族のこと⑯☆R-18
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「あ、あらたさ」
「来未…っ」
「はっ、あ…っ」
「好き、大好き」
「私、もっ」
舌を絡ませ合いながら、彼の腰の動きを全身で受け止める。
なにも着ていない、裸のまま。お風呂に入ったばかりなのに汗ビッショリだし、乾かしていない髪の毛はボサボサ。
必死で表情なんか気にしていられないから、きっと酷いと思う。
だけどそれでも。
「可愛い。来未、ホント可愛い…っ」
「ぁ…っ」
新太さんはいつだって、世界で一番私を甘やかしてくれる。
こんな風に甘く愛されると、つり合うだとかつり合わないだとか、そういう感情もどこかへ吹き飛んでしまう。
「来未」
「新太、さん」
「愛してる」
新太さんといると、不安になる。
新太さんといると、自信が持てる。
真逆のことなのに、不思議。
私の心をどうしようもなく揺すぶって、掴んで離さない。
どんどん欲張りになっていく自分が、少しだけ怖いけど。
この人ならきっと、どんな私も受け止めてくれる。
新太さんに出会えて、私本当に…
「来未?」
少し戸惑ったような彼の声。それを聞いて初めて、自分が泣いてることに気づいた。
「あ、ご、ごめんなさい私…っ」
「どうした?どこか辛い?」
「ち、違うの。違うっ」
ぷるぷると首を横に振れば、涙が新太さんの肩を濡らす。
「今日、新太さんが言ってくれたことが嬉しくて」
「俺が?」
「未来の新太さんの中に私がいることが、こんなに幸せなことだと思わなかった」
「…来未」
ずっと一緒に、なんて。
怖くて、言えなかった。
お父さんも、お母さんも、大好きな人はみんな、突然いなくなって。
それは、どうしようもないことだけど。
きっと私はずっと、寂しかったんだ。
お母さんが教えてくれた、おいしい料理達。
それを食べるたびに私は、幸せな気持ちになって。
そしてほんの少し、恋しさに泣きたくなった。
「来未…っ」
「はっ、あ…っ」
「好き、大好き」
「私、もっ」
舌を絡ませ合いながら、彼の腰の動きを全身で受け止める。
なにも着ていない、裸のまま。お風呂に入ったばかりなのに汗ビッショリだし、乾かしていない髪の毛はボサボサ。
必死で表情なんか気にしていられないから、きっと酷いと思う。
だけどそれでも。
「可愛い。来未、ホント可愛い…っ」
「ぁ…っ」
新太さんはいつだって、世界で一番私を甘やかしてくれる。
こんな風に甘く愛されると、つり合うだとかつり合わないだとか、そういう感情もどこかへ吹き飛んでしまう。
「来未」
「新太、さん」
「愛してる」
新太さんといると、不安になる。
新太さんといると、自信が持てる。
真逆のことなのに、不思議。
私の心をどうしようもなく揺すぶって、掴んで離さない。
どんどん欲張りになっていく自分が、少しだけ怖いけど。
この人ならきっと、どんな私も受け止めてくれる。
新太さんに出会えて、私本当に…
「来未?」
少し戸惑ったような彼の声。それを聞いて初めて、自分が泣いてることに気づいた。
「あ、ご、ごめんなさい私…っ」
「どうした?どこか辛い?」
「ち、違うの。違うっ」
ぷるぷると首を横に振れば、涙が新太さんの肩を濡らす。
「今日、新太さんが言ってくれたことが嬉しくて」
「俺が?」
「未来の新太さんの中に私がいることが、こんなに幸せなことだと思わなかった」
「…来未」
ずっと一緒に、なんて。
怖くて、言えなかった。
お父さんも、お母さんも、大好きな人はみんな、突然いなくなって。
それは、どうしようもないことだけど。
きっと私はずっと、寂しかったんだ。
お母さんが教えてくれた、おいしい料理達。
それを食べるたびに私は、幸せな気持ちになって。
そしてほんの少し、恋しさに泣きたくなった。
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