超魔法こがね

湯殿たもと

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中三の宿命

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超魔法こがね6


うまく勝ったせいか、目覚めの良い朝だった。朝ごはん食べて学校に行く。途中でみすずちゃんに出会った。おはよーと挨拶をして話ながら学校まで歩いて行った。

三年生の秋、もう部活は卒業してみんな受験モード。しかし私は受験モードにうまく乗り切れていない。みすずちゃんはうまく勉強する気持ちになっているようだけど。お兄さんの影響もあるか。

「どこの高校に行くか決めた?」

「私は・・・うーん、どうしようかな」

「早く決めた方が良いよ」

「みすずちゃんはどこにしたのさ」

「私はねぇ、こがねちゃんと同じところ!」

みすずちゃんの方が私より頭が良い。だから同じところっていうのは私に頑張れってことなのか。勉強しないとね・・・

「みすずちゃん」

「ん?」

「どうすれば勉強する気になれるのかな」

「そうだねぇ、目標を達成したときのご褒美を決めると良いよ。定期テストが終わった日に栗原屋のモンブランを食べるとか」

「栗原屋のモンブラン?!一度食べてみたいな」

「一緒に食べに行こうよっテスト終わったらさ」

「うん」

少しはやる気が出てきた。次の定期試験まであと二週間。受験まではまだまだ長いけど、頑張っていこう。


教室の中は静かで受験モードみたいな空気が漂っていた。うーん、苦手。でもみすずちゃんとの約束もあるし頑張る。数学の教科書を開く!・・・・・・うーん、・・・続かない!

次は英語、こっちなら・・・えーと、ここがこうで、そして・・」

結構集中してやっている間に朝のホームルーム。やれば集中できるんだ、と少し自信を持てた。

いつもより張り切って授業を受けてお昼。お腹空いたな。食欲もいつもよりあるみたいだ。ぐぅぅ~とお腹がなるのは恥ずかしいからできるだけ我慢していた。暖かいご飯を食べると疲れが癒される。


放課後

「今日はとても一生懸命でしたねこがねちゃん」

「ん?まぁ、本気を出せばこんなところよ」

「すぐ追いつかれちゃうよ」

「みすずちゃんの方がずーっと頭良いよ、追いつかれないよ」

「そうかなぁ、でもとにかく頑張ろうね」

「ん」


家に帰った後も熱が残ってたのか、勉強を続けて、あっという間に夜。ご飯食べてお風呂入って、おやすみなさい。


・・・

「あ、来た、おはよ」

精神的な疲れを癒せないのはどうなのかなぁ


続きます。
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